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北米探偵小説論

日本推理作家協会賞

北米探偵小説論

野崎六助

アメリカ探偵小説を、文学史、社会史、アメリカニズムの批評として読み込む大部の評論。ジャンルの形式に、国家と都市、暴力、孤独の歴史を重ねて論じる。

探偵小説アメリカ文学文芸評論社会批評

作品情報

探偵小説という形式から、アメリカ文学と社会の深層を読み解く。

野崎六助のライフワークとされる評論で、北米ミステリの展開を広範な作家・作品を通じてたどる。通史であると同時に、アメリカ社会の光と影を読む評論として構成されている。

レビュー要約

  • 作品の背景と構成を丁寧に追う読者から支持されている。主題の重さに対し、叙述の落ち着きと人物の輪郭が読みどころとして受け止められている。

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
1998-10-28
ページ数
970ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309902845
ISBN-10
4309902847
価格
5152 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学

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レビュー

  • 北米探偵小説論

    幻の本、遂に手元にスリップ入りで到着。文庫版は持ってるが完全版は、この本。

  • 読んで損のない大書である

    本書は著者の労作であり、大作である。 アメリカを中心として、都市や国家の生育・成長とミステリの変換とを比較関連させながら論考したものだ。 ミステリの流行には、その時代背景と都市環境が大きく影響する。 例えば、高度成長時代の日本では、都市化と都市部ー地方間格差の広がりに伴い、松本清張を代表とする社会派ミステリやスパイ物が全盛となった。 それが、低成長時代、バブル崩壊や国際情勢の変化などにより、それらが低迷するとともに、クラシックミステリや現実味の少ない本格系にシフトした。 本書を読み通すのは、なかなか労力が必要だ。 しかし、それだけの価値のある本である。 著者がアメリカを取り上げたのは、もちろんミステリの聖地であるためと、フィールドとジャンルの広さのためだろう。 また、ハードボイルドという、日本では今ひとつ盛り上がらないジャンルが、かなり隆盛だからというのもあるかもしれない。 高価だが、間違いなく読み応えがある。 かつての日本では、アメリカは文化・文明の象徴であり、良き先達だった。 今、日本のミステリがアメリカに追いつき追い越せたのかどうか、考えながら読むと良い。

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