作品情報
『神様のケーキを頰ばるまで』は、題材の輪郭を丁寧に追いながら読者を作品世界へ導く。
書誌情報と受賞一覧を照合し、彩瀬まるの『神様のケーキを頰ばるまで』を対象作品として確認した。単行本・文庫として確認できる場合は書籍識別子を補完し、雑誌掲載または未刊行原稿のみと判断した場合は識別子を空欄にした。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2016-10-12
- ページ数
- 269ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.2 x 15.3 cm
- ISBN-13
- 9784334773663
- ISBN-10
- 4334773664
- 価格
- 748 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
泥雪,七番目の神様,龍を見送る,光る背中,塔は崩れ、食事は止まず
レビュー
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パンケーキを食べに行こう
書下ろしの最後の一話まで読んで、意味があると思う。短編集のように読むこともできるが、それでも、最後の「塔は崩れ、食事は止まず」まで読んで初めてこの本を読む意味がある気がする。 どの話も完全なハッピーエンドとは言えないが、登場人物たちは皆自分の道を見つけて歩んでゆく。どのお話もなんだか切なくて、でもとても優しく愛おしい。 いつかまた読み返したいと思える一冊です。
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よかった
大きな展開はないですが自分も頑張ろうと思える繊細な作品です。
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働く人の人の日用生活
日経新聞で紹介されていた事もあり購入。 錦糸町にる雑居ビルに関わる人たちの話で、5つの話から構成されています。同じ場所で働きながらおそれぞれの悩みや苦しみをもちつつも日々前に進む、社会人なら共感できる箇所も多いです。 それぞれの話が少しづつ重なっている部分もあって読み進めるとどっかで出てきたなと思い出し、戻ることもしばしばできます。 個人的に良かったのは「7番目の神様」。 店長と藤原の一着の気持ちの箇所は印象に残りました。
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ゆったりとしていて素敵でした
それぞれの人物の葛藤や気づきや想いがゆったりと書かれていてとても素敵な作品でした。特に「龍を見送る」「光る背中」が好き。
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ウツミマコトは描き入れていない、けれど…。
東京・錦糸町にある雑居ビルで仕事をする女、男、女、女そして、 向かいの古いビルに暮らす女を主人公に、仕事や生活、家族、将来の夢などを描いている。 読みやすいが、主人公が揃いも揃って、個性の弱い、ちょっと良い人なので、面白みに欠ける。 実際に生きて、暮らして、悩んだり喜怒哀楽を備えているようには、感じられない。 さらに、物語が予定調和で既読感を否めず、良く言えば安定感があるが、高揚や盛り上がりは味わえない。 さらに、脱線もせず、波乱もなく、淡々と始まり、淡々と進み、ここで終わるのといったところで終了、 ゆえに、読後に何も残らない。 ただ、読了はできた。
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人生は苦いこともあれば、その逆もある
錦糸町駅前の雑居ビルを舞台に、そこに集まる人々を1話一主人公で描いた5作の短編連作集。 主人公たちは、別に後ろ向きでも何でもない、敢えて分けるなら前向きに生きています。 でも、物事は上手くいかない。そこには次の理由があるようです。 あの時一言言えれば… 逆にあの一言が無ければ… 相手の目線を過剰に意識していないか? 自分の気持ちを相手に伝えていたか? 相手の気持ちを汲み取ろうとしたか? 同じ事象も立場が変われば解釈も変わる ここら辺を軸にして、主人公たちの心の機微を無理なく共感・理解出来る形で描いています。 派手なエピソードがある作品ではありません。でも、しっかり足が地についた佳作と考えます。 現実で頑張っている皆さんにお勧めの一冊。
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地味なテーマを読ませる筆力に欠ける
柔らかい文章で登場人物のキャラクターも毒気がなく、人好きしそうな作品だな、とは思うものの、どこかで見たようなありきたりの話ばかり。ありきたりの物語が悪いとは言いませんが、それを読ませる筆力が足りないなぁと感じます。少し捻ったような比喩表現を使うけど、あまり自然ではなく頑張って考えてる印象を、与えてしまうところなど。 短編集なのに一話終わる前に飽きてしまう。なので星ふたつ。
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じんわりと心に染みる優しい5話
年末に読後感のよい小説が読みたいなと思い手に取りました。 彩瀬まるさんの作品は「骨を彩る」以来ですが、五感に伝わるきれいな文章を 書く作家さんだなと思い個人的にとてもお気に入りです。 錦糸町の雑居ビルを舞台に5人の登場人物を題材とした短編集ですが、 どの作品にもウツミマコトという映画監督の「深海魚」という映画作品が出てくるのですが、 それぞれの人物の受け止め方がその人その人で全然違った感想になっている所が 興味深かったり、5話の作品の中に前の作品の登場人物がちらっと登場したりと繋がりがあるところが 面白いです。 何気ない会話にとても共感できたり、5話共にそれぞれの何かを乗り越え再生していく主人公たちのささやかで 前向きな姿が押しつけがましくもなく、じんわりと心に残るとても暖かい作品でした。
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