作品情報
守りと呪いが同居するホテルで、物語が静かに交差する。
広義の幻想性を持ちながら、人物の事情に寄り添って読ませる連作長編。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2023-07-20
- ページ数
- 320ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 1.9 x 12.8 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784334915438
- ISBN-10
- 4334915434
- 価格
- 1290 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。そこでは守るべき2つのルールが存在する。①ホテルに損害を与えない。②ホテルの敷地内で障害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的なルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰める。
レビュー
-
斬新なアイディアのノワール小説
●殺人事件が発生したのに警察に通報もしない。そんなバカな!と思ったが、なんとこのホテル(別館)は 犯罪者御用達のホテルだった。従業員のみならず社長までも過去ある犯罪者である。こんなホテルある訳な い。いや、だからこそ設定が面白すぎる。著者の好き放題な舞台背景が見どころ。 映像化不能のどんでん返しあり、犯人を追いつめる論理展開あり、緊迫感満点の筋立て。爽快感満点の ノワール小説だった。
-
登場人物が魅力的
"アミュレット・ホテルを利用する上で、犯罪者たちに課されるルールは二つだけ。1.ホテルに損害を与えない。2.ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。"2023年発刊の本書は犯罪者御用達のホテルを舞台にしたミステリ連作短編集、第23回・第24回本格ミステリ大賞候補作。 個人的にミステリを読みたくなったので手にとりました。 さて、そんな本書は特殊設定ミステリに特化しているイメージもある著者が、今度は映画『ジョン・ウィック』シリーズに出てくるコンチネンタル・ホテルへのオマージュである『犯罪者御用達ホテル』二つのルールさえ守れば法令無視で"どんなサービスでも提供する"アミュレットホテルを舞台にして、ホテル内の事件を秘密裏に解決するホテル探偵、桐生を主人公とした物語が展開、本書では『アミュレット・ホテル』『クライム・オブ・ザ・イヤーの殺人』『一見さんお断り』『タイタンの殺人』の4作が収録されているのですが。 個人的に著者の作品は初めて手にしましたが、収録作の中では、どんでん返し的な部分も含めて、やはり表題作の『アミュレット・ホテル』がホテルの設定上【登場人物たちは悪人しかいない】中での謎解きで面白かった。 また、全体的な印象としては謎解きより"とにかく魅力的なキャラクターたちを先に描いている"といった感じでしょうか。他のミステリ作品だと割と被害者とか類型的にパターン化されがちに感じている中、本書では癖の強い登場人物たちが多くて楽しかったです。 クローズドサークルでのミステリ好き、短編好きな方にオススメ。
-
先にチェックアウトしたくなった。
設定もストーリーも描写も、残念ながら響いて来なかった。あっと、言わせるような伏線があるわけでもないし、短編で綴られた話の中を横断する横糸的なストーリーがあるわけでもない。それに舞台は「犯罪者御用達ホテル」。必要なものは何でも揃う――としているのに、結局、ホテル内の2の掟を補強するだけの設定で実際のエピソードにはほとんど絡んでこない。 せめて「フロントの隅に無造作に置かれたワゴンには、なぜか旧ソ連製のAK-47が山積み。『あぁ、きっと武闘派で知られる〇〇様のお部屋にデリバリーされるのだろう』これが別館の日常。従業員も宿泊客も気に止めない。」――そんな小ネタでも挟んでくれれば、これからの展開も期待できるのだが…。 コミカルでもなく、ノワールでもなく、冗長なホテル探偵の推理だけ。「この設定って本当に必要だった?」と、宿泊客より先に私の方がチェックアウトしたくなってしまった。
-
これから。。。
まだ読み終わっていませんが、楽しく読めそうです。
-
そのロジック。ミステリー好きならではの短編集。
圧巻ノワールという斬新なミステリタッチは4つのエピソードで構成。 ”アミュレット” とは”お守り”の意。 犯罪者御用達のホテル内はクローズド・サークル。 ホテル内で破ってはならない絶対不変ルールは二つ。 アウトローのホテル探偵は事件のナゾを解き明かしていく。
-
今までのベクトルと違う作品
方丈さんの今までのベクトルと違う作品。面白い。 いつもの反転する本格物のほうがいいかな。
-
まんまコンチネンタルホテル
殺し屋専門のホテルなんて手垢がついたテーマだけど それにしてもこれは守らなくてはならないルールまで ホテル内で血を流してはいけないというコンチネンタルホテルの丸パクリ しかも内容の都合上その守られなければいけないルールが簡単に破られてるので ホテルの安っぽさがでてしまう
-
う~ん・・・いまいち
読んでてあまり映像が浮かんでこない なんでだろ 描写がうるさくて好きではない・・・
関連する文学賞
- 本格ミステリ大賞 第24回(2024年) ・候補