日本の文学賞

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カンランシャ

島清恋愛文学賞

カンランシャ

伊藤たかみ

『カンランシャ』は、別居中の男と友人の妻との関係を軸に、夫婦や恋人でいることの不確かさを見つめる恋愛小説。

夫婦不倫恋愛迷い

作品情報

近づきたい気持ちと失えない生活が、観覧車のようにめぐり続ける。

光文社刊。不動産会社に勤める瀬尾隆一が、先輩の妻いずみと距離を縮めながら、自分の結婚生活と欲望の行き場に向き合う。

レビュー要約

  • 踏み込めない関係の苦さと、人物の弱さを淡々と描く点が読まれている。劇的な恋愛よりも、日常の中で煮詰まる感情に重心がある。

書籍情報

出版社
光文社
発売日
2009-06-23
ページ数
236ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784334926618
ISBN-10
4334926614
価格
200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: カンランシャ : 伊藤 たかみ: 本

レビュー

  • 愛のかたち

    「好き」「愛している」いう気持ちを思い出し胸がいっぱになった。そういう気持ちは理屈では説明できないし止められない。涙が溢れた。読み終えて、またすぐに読み直した。

  • 愛が失われ、別な愛が生まれるのは理解できるが

    一組の夫婦の不倫の始まりそして、その果てを描いた作品。 夫、妻、妻の不倫相手であり夫の会社の後輩の三名が、各章の主役となってストーリが進む。 彼らなりの心情が語られていくわけですが、いくら理屈を述べようとその心の弱さにウンザリさせられる。特に夫の、男性として卑怯ともいえる気持ちの揺れと、それを隠蔽しようと姑息な手段には、読み進めながら溜息が出てしまう。 愛が失われ、別な愛が生まれるのは理解できるが、その過程に読んでいて息苦しいほどの不快感におそわれる。それだけリアルだということなのだろう。 結末のきれい事を含め、読み手に虚しさ味合わせるというのであれば成功している。

  • 悩ましい

    惹かれてはいけないと思いながらも、一時の幸せをまた感じたい。そんな思いが伝わってきます。誰かが「不倫は純愛だ」と言っていたようですが、本当にそうなんだなって思いました。

  • 大人のための、心震える純愛小説。

    「夫婦でいるとか、恋人でいるとかって、本当はどういうことなんだろうな。」 オビに書かれたこのワン・フレーズが、40代になりながらも、「不惑」どころか迷いや煩悩に満ち満ちた毎日を送るぼくの心を捕らえました。 果たして内容は期待通り。ストーリーはもとより、丁寧な文体、筆致もさすが芥川賞作家。40手前男女の心の機微を、繊細に描ききることに成功しています。同年代既婚者は共感とともに、忘れかけていた恋愛感情や胸の疼き、切なさをたくさんたくさん味わうことができると思います。 「俺、まだこういう気持ちになれるんだ」。そんな新たな発見がありました。 久々に小説らしい小説に出会えました。

  • いけないのだけど

    いけないけど、この気持ちはよくわかった。 私も1度離婚しているだけに、あのときのことを思い出して悲しくなったり。 でも、前に進んでいかないといけない恋ってのもあるんだよね。

  • 一生懸命に生きる

    読み終えた後、気持が良かった。 一生懸命に自分を信じ生きるってこういうことかなって、感じた。

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