作品情報
虚ろな十字架を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
東野圭吾の「虚ろな十字架」について、NDL Searchなどの書誌情報を確認し、単行本または書籍として確認できる識別子を優先して整理しました。作品紹介は、賞の受賞作として読まれる際の入口になるよう、タイトルから伝わる主題性と読後の余韻を中心にまとめています。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2014-05-23
- ページ数
- 326ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 18.8 x 13 x 2.3 cm
- ISBN-13
- 9784334929442
- ISBN-10
- 4334929443
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
娘を殺されたら、あなたは犯人に何を望みますか。 別れた妻が殺された。 もし、あのとき離婚していなければ、私はまた、遺族になるところだった──。 東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、予想もつかない展開。 私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。
レビュー
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そこから見えてくるものとは。
償っているのかそうではないのか、たとえ償っていたとしても法の裁きを受けていなければ償いとはいえない。 現行の法とはあまりにも方程式を導くような形である。 行為に対しては、もっと心情を察するべきだ。 本書では、このように法と法を取り巻く社会に一石を投じています。 ストーリーの組み立ては理路整然としており、ミステリアスです。 前段の章で、ある点のシーンが出てきて、次のシーンからはまったく別のところからスタートしています。 そして、ある段階から、前段の章が活きてきます。 その時が来たら、前段の章をもう一度読み返すことをおすすめします。 本書では、取り巻く人びとを現在、過去を交錯させながら縦列に展開、そう思いきや、横方向に人のつながりを展開してしていき、まったく飽きさせないシナリオです。 点と点を描写し、その後、直線で結びつけ、直線が面となり、それが凝縮されて、ある視点が浮かんでくるのです。 悲劇でもなく、白黒をつけたものではなく、答えがないのかもしれませんが、いろんな角度から考えさせられ、印象深く余韻が残ります。
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東野さんの作品としては普通かな・・・。
作家のレベルとして元々高いほうなのでこの方の作品としては普通かな・・でも、読みごたえは有りましたし最後まで読んで面白かったし表題も成程と思いました。
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命について。
色々と考えさせられる内容で、読み応えがありました。 ネタバレになるので、控えた表現にて書きます。 ラストで私の心に強く残ったことですが、エピローグのような形で、小説のラスト辺りで、中原さんの職場に、あるお客さんがお見えになります。 物語の中核とは、一切関係のない人物がお客さまですが、このシーンに描写されていること、そして、 ここで使われた言葉の数々から、 命の重さ…、命とは? そういうことが、私の心に強く強く響いて来ました。 罪とは?罰とは?ということも深く考えさせられる内容でしたが、 命についても改めて考えされる、 読み応えのある小説だと思います。
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内容がやや重い
ネタバレ注意 死刑制度について深く考えさせられる内容で、大人が読むのに良いと思った。
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重い…けど!
東野圭吾さんの作品が好きで気になったものをゆっくり読んでいます。 今回死刑制度についての話というのが気になって購入しました。 私は死刑賛成派です。この本読んだあとも意見が変わることなく賛成派ですが、 それでも、とても考えさせられる話でした。 人魚の眠る家と同じく、1度読んだらずーん…と心に重く残るような作品でした(いい意味です)
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人が人を死刑にしていいのか
罪を犯すということ そしてそれをどう償うのか 娘を殺した犯人は無期懲役だったのに釈放されてそしてまた犯罪を犯した男 死刑の一番のメリットは 人を殺した人間がまた人を殺すことを確実に防げるということ しかし本当にそれで人が人を死刑にしていいのか・・・・ そういう重い問いかけが この小説の中に所狭しと詰め込まれています。 東野さんなので重い話なのに あっさりと読むことはできるのですが・・・ うーん。 やはり私は「死刑」は無くすべきではないと思う。 人それぞれ考え方はいろいろだろうけどね。
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臭かった。
「非常に良い」との評価だったので購入を決めましたが実際届いたものは、見た目は綺麗でしたが臭いがとてもきつく、本を広げると気分が悪くなったので、結局読まずに処分してしまいました。 おそらく、高香料の柔軟剤ではないかと思われます。前に読んでいた方がお使いだったのでしょうが移り香ひどかったので今後、見た目以外の部分もご確認の上、評価していただきたいと思いました。
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著者名を二度見しました。
テーマ選択的には&カバー帯文章的には、一瞬、薬丸岳さんかと思いました。 もちろん、切り口やストーリー展開は、やはり東野圭吾さんならではを感じさせるものがありました。 文章が平易ですから直ぐに読めてしまいましたが、死刑の是非について論じるにあたり、あまりにもバランスが取れていて、「で、著者としてはどうなの?」という物足りなさが残ってしまいました。(もっとハッキリしてもいいのでは?でもそれでは読者が減るのかな?) ストーリーの中で一番しっくりこなかったのは、碌でもない筈の犯人が唐突に娘や孫を庇う様子です。取って付けたような違和感しかなく、読後数日経過しても消化不良気味です。
関連する文学賞
- 大学読書人大賞 第8回(2015年) ・5位