作品情報
幻の日本犬チンの生を、動物への深い愛情と惜別の思いで描いた直木賞受賞作です。
戸川幸夫は動物を主人公にした「動物文学」を確立した作家で、「高安犬物語」により直木賞を受賞しました。国土社版は、幻の高安犬チンとマタギの吉蔵、そして犬を守ろうとする人びとの交流を描く表題作に加え、「日の帯」を収録します。国土社公式、NDL OPAC、版元ドットコム、書店情報で単行本・児童版・文庫版を確認でき、ここでは国土社2008年版のISBN9784337122314を採用します。
レビュー要約
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動物と人間の心の交流を厳しく描く作品として紹介されている。幻の犬を懐かしむだけでなく、その生の力強さと、守ろうとする人びとの思いを重ねて読ませる点が評価される。
書籍情報
- 出版社
- 国土社
- 発売日
- 2008-12-01
- ページ数
- 206ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784337122314
- ISBN-10
- 4337122311
- 価格
- 598 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
第32回(昭和29年度下半期) 直木賞受賞
レビュー
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受け取りました
ありがとうございました。
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読み物としてだけでなく、当時の世相が感じられる貴重な本
子どもに昔読んだ牙王物語を読んであげたところ大変気に入り、あとがきで出ていた本書も読みたがり、私の興味もあって購入しました。筆者が接した最後の高安犬の事以外にも、今とは違う世相や社会の雰囲気も感じられるので、今となっては資料としても貴重なものだと思います。
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動物を書くのは巧み
「高安犬物語」「熊犬物語」「北へ帰る」「土佐犬物語」「秋田犬物語」の5篇が収められている。 戸川幸夫は、小説家としては3流以下であると思う。人物表現は薄っぺらで、構成力はなく、文章もお粗末である。しかし、動物を主役に据えさせれば、そこそこ読めるものを仕上げてくる。 本書に収録された5篇は、大正~昭和初期、日本犬の保存が問題となった時期を背景としている。明治維新以降にもたらされた洋犬との交雑が進み、純粋な日本犬は山間部の猟犬にしか残らなくなった頃のことだ。このままでは本来の強さや逞しさが失われてしまう。危機を感じた日本犬愛好家たちは保存会を結成し、各地で「純粋な」日本犬を買い漁った。それに伴う悲劇や欺瞞が本書のテーマとなっている。暗い話ばかりである。しかし、その暗さが大切なのであろう。 動物の魅力は純粋で愛らしいことだけではない。
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53年ぶりの再会。朝のラジオ番組「ラジオ小説」で戸川幸夫著 「高安犬物語」 が紹介された。
約53年ぶりに原本と再会でき感激です。高安犬の「種」を後世に残そうと必死に努力する。報われない寂しい結末ですが、主人公が立派な行動をした事を初めて知りました。当時の私は17歳。昼は働き、夜間高校に通い毎日を忙しく過ごした時期てした。今回、本の購入が叶いまして誠に有難う御座いました。
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高安犬物語
昔読んだ本が懐かしくて。 しかも今でも読み継がれているとは、とてもうれしかったです。 包装もしっかりしてロイ、封を切ると新しい本の香り。 ありがとうございました。
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久しぶりに読んだ骨のある小説。
胸を打つ物語だった。 いや、これは、作り話ではないらしい。 ほぼ実話だということだ。 本当だとすると、世の中にこんな立派で凄い犬がいたのかと驚きを隠せない。 自分は動物が好きで、シートン動物記を子供のころから読んでいたが、 日本人作家で、ここまで人間と動物を書いた小説を書ける人がいたことが嬉しい。 「高安犬物語」に登場する犬「チン」は、まさに英雄的存在だ。 だが、人間に寄り添い、人間とともに生きてきた名もなき犬たちの中にも、素晴らしい犬はたくさんいたのだろう。 もっと、犬と解りあい、心を通わせ、犬と仲良くなりたくなった。犬をただの犬だと思えなくなった。
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1972年頃
小学生の頃読みました。 あまりにも懐かしいのと、こういた類の良い読み物、書き手がいらっしゃらなくて虚しい。 甲斐犬を子供が欲しがり、ふと思い出したのがこの本。直木賞を受賞して漫画も犬の飼い方図鑑に掲載されていたと思います。
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戸川幸夫は日本のシートンである
日本の作家の中で戸川幸夫ほど 動物を題材とした物語を書ける人はいないでしょう この高安犬物語は実際にあった 作者本人が体験したノンフィクション風小説です 高安犬とは山形の一部にのみ産した、幻の犬種です 明治に入り、西洋犬の輸入とともに純血の日本犬が 絶滅していく中、日本最後の純血の高安犬に作者は出会います チンというその犬は最高の熊猟犬でもあったのです 手負い熊を噛み殺し、大鷲をたたきおとし タイマンで土佐闘犬にも勝ってしまう! 更には溺れた子供も助けてしまう、スーパーマンみたいな犬です (↑全部、実話らしい) 「もし人間に生まれていれば大臣になっていた」(文中より)と 飼い犬に言わしめた、最高の犬との出会いと別れを描いた力作