日本の文学賞

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裂けた瞳

ホラーサスペンス大賞

裂けた瞳

高田侑

他人が最後に見た光景を感じ取る男をめぐり、記憶、恐怖、暴力が連鎖していくホラーサスペンス。特殊な感覚が事件の手がかりであると同時に、主人公を追い詰める呪いとして働く。

受賞作現代文学

作品情報

他人が最後に見た光景を感じ取る男をめぐり、記憶、恐怖、暴力が連鎖していくホラーサスペンス。

他人が最後に見た光景を感じ取る男をめぐり、記憶、恐怖、暴力が連鎖していくホラーサスペンス。特殊な感覚が事件の手がかりであると同時に、主人公を追い詰める呪いとして働く。

書籍情報

出版社
幻冬舎
発売日
2004-01-01
ページ数
342ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784344004542
ISBN-10
434400454X
価格
2251 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

身近にいる人間の感情が爆発した時、その人の見た光景が脳裏に浮かんでくる神野亮司を追い詰める猟奇的事件。その裏には、なにが隠されていたのか? 第四回ホラーサスペンス大賞受賞作。

レビュー

  • 結局、、??

    悪霊になってしまったのか?? 描写がくどくて所々疲れる。 読後、特に何も残らなかった。 著者の作品はどれも好きだが、こちらに関して言えば駄作だった。 他者と波長で繋がれるという能力も何ら意味をなしてはいないというか、、 彼女の死もつじつまが合わないというか。

  • オカルト・サスペンス+癒し

    他者の強い思いが発作として「見えて」しまう亮司。サスペンス長編だが、オカルト色が強い。不遇な家庭環境が徐々に明らかになるが、意外にも癒しの方向へと向かっていく。踏み込みたくなかった過去を明るみに出すことで、かえって家族の温かさに思いいたっていく過程は、本筋と少し遊離しているが、リアリティーがあって読み応えがある。

  • 異人でさえも適わぬ思い

    他人が見た光景が頭に浮かぶ主人公神野亮司と、抜け身である長谷川瞳。この設定は、長谷川を失った亮司の悔恨の情の極致を描くためにあるようだ。最も近い存在とは、抜け身だからこそ近い存在なのか。会いたければ内なる声に従って、会えばよいと、作者の思念が散りばめられている。山田太一『異人たちとの夏』のテイストを感じさせる、異人ゆえにディフォルメされる、異人でさえも適わぬ失われし者への強い思いの衝撃を感ずる。

  • 高田氏、3作目

    「うなぎ鬼」「汚れた檻」ですっかり高田侑氏にハマって、デビュー作にたどりつきました。 しかし残念。サスペンス大賞を取ったというこちらは楽しめませんでした。 なにやら、他人の見た光景を見る不思議な力とやらがよく分からず、ホラー色が感じられませんでした。

  • やだな、この作者。

    こんな嫌な事、よく書くな。 誰でも本当は思うのに、なんでもないふりをして、 だけど何年も何年も心の中で思い出して 頭を振って忘れようとする、些細なことのようなふりをする、 そんなことを、よく文章にするなぁ。 って、全体のお話も面白いのですが、 細かい部分がずいぶん気になって、 この本からまた別の一冊が生まれそうです。 次回、いや、10作くらい後に、この人はどんなものを書くのだろう。 やだけど、読んじゃう。そんなタイプ。

  • 40ページまでなら面白い

    最初は特殊な能力がどのように物語の伏線となっているのかわくわくする。 にもかかわらず、主人公が置かれた境遇と、特殊な能力、不倫、実家の亡母、冷えている妻との関係など、 盛り沢山に詰め込まれ、全てが繋がっているように設定されているのが、後半になると無理がある。 特殊な能力は結局何だったのか? この小説の中で不倫との心の繋がりにかなりペ-ジを割いているが、そこまで必要なキイワードにも見えない。 作品の丁重に反比例する安直なラスト。 妻を信頼出来ず、堪えず心の中で鬱積している主人公に魅力が感じられない。 著者の希望(不倫)を盛り込んだのかしら。?

  • 結末を勝手に変えて見るのも面白い

    「電波系」(?)主人公の登場場面はよく描かれている。主人公が聞く電波の内容がいかにもありそうな感じだ。また、情景を描く文章力は凄い。 ただ、考えすぎなのだろう。物語自体が、犯人探しなのか、サイコホラーなのか、サイキックなSFなのか、ラブストーリーなのか、どこに進んでいくつもりなのかが見えてこない。まあ、全部含んでいるとも言えるのだが、結局は作者自身、自分で張った伏線に自縄自縛になってしまった感じがある。 でも、内容的には非常に豊かなので、読者が自らお好みの結末を想像して付け替えてみるのも一興だろう。因みに、最新作「うなぎ魚」の千脇エンタープライズの3人組が中盤にちらっと登場している。

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