作品情報
少女の死をめぐる証言が、教室という小さな社会の歪みを映し出す。
『その日、朱音は空を飛んだ』は、ひとりの生徒の死を起点に、クラスメイトたちの記憶と証言から真相を探る青春ミステリーである。SNSに残った映像、アンケート、友人関係、スクールカーストが絡み合い、誰もが少しずつ自分に都合のよい物語を語る。最後に見える真実は、青春の痛みと残酷さを鋭く照らす。
レビュー要約
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高校生の感情のざらつきや集団内の息苦しさが生々しいという反応が多い。重い題材を扱うため読後感は軽くないが、語り手を替えて真相に近づく構成が読ませる力になっている。
書籍情報
- 出版社
- 幻冬舎
- 発売日
- 2018-11-22
- ページ数
- 396ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 18.8 x 12.8 x 2.3 cm
- ISBN-13
- 9784344033894
- ISBN-10
- 4344033892
- 価格
- 1100 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
学校の屋上から飛び降りた川崎朱音。彼女の自殺の原因はーーそもそも本当に自殺だったのか。 ネットに流れる自殺現場の動画を撮ったのは誰? 映っていたのは誰? いじめはあったのか、遺書はあったのか。 クラスメイトに配られたアンケートから見え隠れする、高校生たちの静かな怒り妬み欲望……。 少女の死が、歪められた青春の真実を明らかにする。 友達は大切? 自殺したら負け? 二度と戻らない大切な時間? 誰もが通る道? ーー「私たちの青春を語るな」 大ヒットシリーズ『響け! ユーフォニアム』の著者によるスクールミステリ。
1992年京都生まれ。第8回日本ラブストーリー対象最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年5月に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム』はテレビアニメ化され注目を集め、シリーズは映画化、コミカライズなど多方面で絶大な人気を博している。近著に『石黒くんに春は来ない』『青い春を数えて』
レビュー
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初めて味わう驚愕の仕掛け
こんな小説は初めて読んだ。文庫本の薄さからは想像すらできない仕掛け!こんな本を書いた作者は次はどうするのかな?
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真実だけは、決して誰も語らない
アジアが誇る同志社大学出身の武田綾乃先生の作品です。 幻冬舎とタッグを組んで何故、女子高生は死んだのかを描きます。 しかし、真実だけは、決して誰も語らない、紹介文にある恐ろしさを読みましょう。
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ありがとうございました。
ありがとうございました。
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惜しすぎる
率直に面白かったです。それだけに、誤字ぽいのが2か所ほどあったのが気になって気になって・・・完全にはのめりこめなかったです。誤字というか誤植というか、人名間違いでしょって・・・
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読めば話が解決に向かいます。
感情描写が巧いすぎるあまり、生々しく感られるのが武田綾乃さんの作品の特徴だと私は思います。 本作は、高野純佳の幼馴染、川崎朱音が校舎の屋上から飛び降り自殺をするところから始まります。 本編では周辺人物の視点が描かれていき、そして全てが繋がるようになっています。 初版の帯に書かれている通り 「この物語に探偵はいらない」という事です。 今作も3度読み返しました。 1度目の感想「やば」 2度目の感想「ヤバ」 3度目の感想「やっば」 となる作品です。
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おっさんにも読んでもらいたい作品
40代のおっさんですが、考えさせられる作品です。 自分が学生の時代は、携帯やスマホのない時代だったので今の学生は凄い時代を生きているのだなと思います。 息苦しくはないのかなと思います。 しかし、夏川莉苑恐るべし、クラスにいたらと思うとゾッとします。 今の時代のいじめについて最後に書いています、川崎朱音が空を飛んだ、だから何? それが、クラス全員の思いなのでしょうか 2度読み必須です。
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本当の友達、仲間とは・・・
仲間外れにはなりたくない、でもなにか自分の心がすっきりしない。高校生の揺れ動く感情をみごとにとらえている。職場にもよくある人間関係の難しさを考えさせられる作品です
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面白い。キャラが魅力的で恐ろしくて一気に読んでしまった。
舞台は進学校。プロローグでいきなり自殺した主人公。 各章でそれぞれ一人の生徒にクローズアップして主人公の自殺の理由を読み解いていく物語。初めの方は自殺の理由にはあまり関係ない人たち。運動部の男子やクラスで集団でいる女子たち、パット見は優等生だけど内面プライドだけ高い秀才、クラスで女子から嫌われてる目立つ女子、欠点の殆ど無い秀才、真面目で優等生な主人公の幼馴染、それぞれの登場人物がとても個性的でキャラが立ってる、でもそれぞれみんな実際に同級生にいそうなキャラクター。 真ん中あたりに出てくる夏川莉苑が章としては一番短いんだけど、他のキャラの章でもかなり重要そうな感じを出している。読んでいて、 「世界はね、生きている人のためにあるべきなの。死んだ人間のために今生きている人間が犠牲になることは絶対にいけないことよ。だから、誰かの死のせいで生きている人が不当に傷付けられないよう、人間には真実を曲げる権利がある」 という言葉が物凄く刺さった。 エピローグの最後に書かれている、 「その日、朱音は空を飛んだ だから何?」 という一文、自殺をしたところで結局朱音は何も目的を達成できず、クラスメイトは自殺したけど多くの生徒は変わらない日常を送っていくんだろうと思われる所とかがとても進学校っぽい。そしてその方向に持っていった夏川莉苑の底知れなさが怖い。 面白い。
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