鬼子母神 (幻冬舎文庫 あ 20-1)
『鬼子母神』は、安東能明による本。ホラーサスペンス大賞で特別賞となった。
作品情報
ホラーサスペンス大賞で評価された『鬼子母神』。
ホラーサスペンス大賞の2000年回で取り上げられた安東能明の作品。幻冬舎から刊行された本として確認できる。
書籍情報
- 出版社
- 幻冬舎
- 発売日
- 2003-10-01
- ページ数
- 558ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784344404380
- ISBN-10
- 4344404386
- 価格
- 796 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
保健婦が見た幼児虐待の恐るべき実態。急速に壊れゆく母子の絆。なぜ母は我が子を虐げてしまうのか? 平凡な家庭に潜む地獄図を描いた問題作で、第1回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作!
レビュー
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冗長
ネタは悪くないのだがとにかく冗長。 もっと短くまとめていれば高い評価も得られそうな内容だけに惜しい出来 読ませる文章力はあるので別作品に期待したい
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女性は誰にでも成りうる病気・・・
この作品のテーマは、ずばり「虐待」。あとがきで作者自身語っているので誤りは無いと思いますが、MSBP(ミュンヒハウゼン症候群)という不可解な病気をこの作品で知りました。作品中驚かされるのは、主人公も虐待の兆候を秘めている(少し出ていますが)という事です。母親誰しも、虐待をしてしまう可能性があるという事でしょう。 作品の中に沢山の医療用語が登場してきて、少しわかりにくい点もありましたが、逆に精神界に興味が出ました。 女性のあなた。母親になる前、(あるいはなっている方も)一度、この作品を読んで「虐待」について考えてみてはどうでしょうか?本当の母親像「鬼子母神」を目指して下さい。
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退屈、不気味で不愉快。
主人公の日常の心の動きに終始する前中盤は物語に変化が無く、読んでいて退屈な一方で、監察対象者の親子の病状の描写は気味が悪く不愉快。物語の背景が見えてくる終盤の展開は著者らしく鬼気迫るものがあるが、これも不気味で不愉快極まりない。著者得意のスピード感のあるストーリー展開を期待する読者には決してお勧めしない。
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親子の複雑な関係というよりも…
作品のテーマに興味を持ち購読しました。 ホラー大賞の特別賞に入賞した作品ということで とても楽しみにしていたのですが、 やはり、大賞にはならないだろうな、という印象を持ちました。 具体的に書きますと、 専門的な用語が多々出てくるのですが、 それに対する補足説明が何もないまま話が進んでいくということが 前半多く見られました。 なので、だんだん気持ちが作品から離れて行きました。 また、状況の描写と台詞のやり取りがわかりづらかったです。 特に台詞は、日常のやり取りに近づけたいという意図があるのだろうとは思うのですが、 かえってわかりづらくしており、 何を求めた問いかけだったのか、それに対する答えが何だったのかが 非常につかみづらい。 特に、虐待の嫌疑がかかっている親子のやりとり。母も子も、何が言いたいのか分からない。 子供についてもう一つ言うと、その特異性ばかりが際立って、 「結局この子何だったの」という後味の悪さだけが残りました。 この作者と私のイロが合わなかっただけかもしれませんが、とにかく読みづらかった。 その割に、作品の中核にあるものは意外と普通で、拍子抜けという感じでした。
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長すぎる
出だしから、主人公の心の闇を見せつけられ、これはすごい、と読み進んだのですが・・・長すぎます。 前菜ばかりが延々と、それはもう延々と、これでもかこれでもかと延々と出てきて、うんざりしきった頃にようやくちっぽけなメインディッシュが出て、それでおしまい、といった感じでした。 思い切って半分くらいの長さに切り詰めていたら、傑作になっていたかもしれません。2時間ドラマみたいなペースで読んでみたい題材です。作者には不満かもしれませんが。
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癖になりそう・・
児童虐待・・何とも傷ましい事件がテーマとなるこの小説。 心を病んでいる母親のダークな描写に、何とも「どんより感」が漂っている。 しかし主人公である保健婦:工藤公恵も、清廉潔白なわけではない。 スーパーで万引きするし、自分の娘も虐待している・・・ タイトルである「鬼子母神」は、母でありながら他人の子を捕えて食べてしまうため、釈迦は彼女が最も愛していた末子・愛好を隠して子を失う母親の苦しみを悟らせ、仏教に帰依させたという。 このような鬼の面と菩薩の面の二面性を持った神(鬼子母神)が、工藤公恵と似ているところがあるという意味なのだろうか。 断っておくが、エンディングはハッピーエンドではない。 だからこそ「世の中には、こういう人もいるんだろうなあ・・」と、かえってリアリティがある。 名作とは言えないホラー小説だけど、何だか癖になりそうな感じ。
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期待しすぎた
思っていたほど面白いとは思えませんでしたし、納得のいかないこともありました。・・。 まず、主人公も自分の子を疎ましく思い、虐待とは言わないまでも、普通ではない態度を我が子に対してとっているのに、 そのことについて悩んでいる様子がないこと。 親ならば、我が子に手を上げたあとのなんともいえないうしろめたさや後悔を誰でも感じるはずで、そのことに何も感じない主人公の心情はちょっとわからない。 また、私は保健婦でも警察官でもなんでもないので、ほんとはどうなのかわからないのですが、この事件についての保健所や警察の対応もよくわからなかった。 文章も冗長だと思いますし、最後のほうは少々飽きがきてしまいました。 題材は面白いと思うのですが・・・
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もう一捻りした展開がほしかった
物語は幼児虐待をテーマにしたサスペンスですが、第1回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作としては、大賞となった「そして粛清の扉を」とつい比べてしまい、物足りなさの残る作品でした。幼児虐待という現代問題となっている事件をテーマとしていることは興味深いですが、物語で描かれる事件となる母子関係や、主人公の保健婦としての仕事ぶりはもう少し詳しく描いてほしかったですし、ラストもできればもう一捻りしてほしかったです。展開としては良かったのですが、読む前に大いに期待していただけに、読後はやや残念に思いました。
関連する文学賞
- ホラーサスペンス大賞 第1回(2000年) ・特別賞