日本の文学賞

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狙うて候: 銃豪村田経芳の生涯

新田次郎文学賞

狙うて候: 銃豪村田経芳の生涯

東郷隆

東郷隆の『狙うて候 銃豪の生涯』は、火縄銃・射撃の技を極めた人物の生涯を描く歴史小説。武芸と時代の変化、職能に生きる者の矜持を通じて、近世日本のもう一つの戦いを浮かび上がらせる。

歴史小説武芸火縄銃職人

作品情報

銃を構える一瞬に、技を磨いた者の生涯と時代の変化が凝縮する。

題材の珍しさと、武芸者の生き方を掘り下げる筆致が評価されている。歴史の細部を楽しむ読者に向き、派手な合戦よりも技と人物を追う作品として読まれている。

レビュー要約

  • 題材の珍しさと、武芸者の生き方を掘り下げる筆致が評価されている。歴史の細部を楽しむ読者に向き、派手な合戦よりも技と人物を追う作品として読まれている。

書籍情報

出版社
実業之日本社
発売日
2003-09-01
ページ数
627ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784408534435
ISBN-10
4408534439
価格
2126 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 狙うて候: 銃豪村田経芳の生涯 : 東郷 隆: 本

レビュー

  • とても面白かった

    とても面白かった。一気に読んでしまいました。

  • 変化のある、銃開発にまつわる長編力作

    不勉強にして村田経芳という人と、その業績をこの本を通じて初めて知りました。幕末から明治に入る激動の時代を背景に、銃の開発・製造にまつわる努力と苦難の道のり、島津斉彬、西郷隆盛、大久保利通などとの交流が描かれています。登場人物に薩摩人が多いため、会話に鹿児島弁が多用されますので、この点も興味深いです。長編ですが欧州留学中の射撃試合などメリハリもあり、退屈することなく面白く読みました。

  • 銃器という観点から見た明治維新

    薩摩藩の藩士であった村田経芳の人生を通して、その間に薩摩藩および日本の銃器体系がどのように変わっていったかということがくわしく書かれています。それまでの日本では銃といえば火縄銃でしたが、外国製銃器の輸入やそれに影響を受けた国産銃器の開発によってフリントロック式、後装式、金属薬莢式というように進化していきます。無論、その進化もスムーズに進んだわけではなく、新型銃の開発はもちろん外国製銃器の輸入においてもさまざまな問題が発生していきます。そのような問題を乗り越え、さらに戊辰戦争や西南戦争などでの実戦経験を踏まえながら「村田式小銃」がどうやって開発されたのか、幕末から明治維新にかけての日本の歴史を斬新な視点から読み解くことができる一冊です。銃器や戦史に興味のある方はもちろん、歴史一般に興味がある方にも間違いなくオススメできます。

  • 若き日本を引っ張る村田経芳

    幕末の薩摩に育ち、鉄砲の改良に専心した青年は、日本が新しい国として拓かれたとき、 その真摯な努力の成果を思う存分発揮して痛快だ。国内だけではなく、欧州でもその名を とどろかせたのは溜飲を下げ、喝采を贈りたい。技術の物語ではなく、あくまでも村田という 一人の銃砲家の生涯を描いた小説で、幕末から維新期にかけての日本の課題を、先人たちが どう乗り越えてきたのか、ということが綿密に語られており、新田次郎賞の風格がある。

  • 想像以上にドラマチック

    何となく維新後に銃を創った人だったなという記憶があったことから手に取りました。 銃器の出会いから維新から西南戦争に至るまでの指揮官としての活躍、 ヨーロッパ視察時の射撃対決のエピソードなど、想像以上にドラマチックで面白かったです。 ページ数が多いので読み切るのに時間がかかりましたが、全然苦になりませんでした。

  • 3つの時代を駆け抜けた銃豪波乱の一代記

    基本的には日本初の国産ライフル・村田式小銃の発明者にして名射撃手の村田経芳がどの様に艱難辛苦を乗り越え、それまで外国のお下がりを手前勝手に使っていた日本のスタイルを改め、村多銃だけにするまでの軌跡を描いています。勿論、脇を固める人物も、御馴染みの大西郷や大久保一蔵は勿論、東郷藤左衛門や田尻清五郎等アクの強い人物も大勢登場します。

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