作品情報
アリスの国の殺人は、受賞作としての輪郭を保ちながら、作者の関心を凝縮して伝える。
辻真先『アリスの国の殺人』は、受賞歴を通じて読まれてきた作品で、作者の問題意識と表現の特色がまとまって現れる。刊行が確認できる場合は紙書籍の識別子を優先し、単独刊行が確認できない場合は雑誌号などの番号を流用していない。
書籍情報
- 出版社
- 大和書房
- 発売日
- 1986-03-01
- ページ数
- 224ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784479560050
- ISBN-10
- 447956005X
- 価格
- 149 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: アリスの国の殺人 (Daiwa Novels) (大和ノヴェルス) : 辻 真先: 本
レビュー
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ニャロメ
二つの世界を行き来するのはまあまあ面白い。とはいえ、いまや陳腐な感もある。そして、素直にアリスの世界にすればいいものをニャロメニャロメうるさい。途中からこの世界の話は全て読み飛ばしたが全く問題ない。時々使われるギミックがうるさい。
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面白さがわからなかった
不条理ものが好きな方なら楽しめるのだろうか? 著者のユーモアのセンスが私には合わなかったのか、まったく面白さがわかりませんでした。
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夢と現実、二つの世界でおこる殺人事件を描く本格ミステリ
新宿ゴールデン街のはずれにあるスナック「蟻巣」に集まる作家、マンガ家、編集者たち。児童文学、特に『不思議の国のアリス』が大好きで、児童書出版で名を成す幻想館へ入社した綿畑克二もそんな編集者の一人。が、希望と違って、幻想館が新たに発行するマンガ雑誌の担当につかされ、さらには他社から引き抜かれた鬼のような編集長には怒鳴られっぱなしと不満の募る毎日。ある日、蟻巣で愚痴をこぼしながら酒を飲み、酔って寝込んでしまった綿畑は、自分が『不思議の国のアリス』の世界にいる夢を見る。そこで起こるチェシャ猫殺猫事件。容疑者にされた綿畑は、恋人であるアリスと真犯人を探し始めるが・・・。さらには、驚いて目覚めた現実の世界でも殺人事件が待っていた・・・。 現実と夢が交錯し、その両方で起こった不可能犯罪を描く本格ミステリ。 現実の世界と夢の世界を交互に語り、『不思議の国のアリス』を意識した言葉遊びがあちこちに散りばめられ、最後の最後に著者得意のテクニックで読者をアッと煙に巻く。なんともよくできた、凝りに凝った作品です。特に夢の世界のパート、現実世界から見ればありえない摩訶不思議な論理が通るワンダーランド、そこで起こった密室殺猫事件が一体どう解き明かされるのか、マンガ世界からのゲストも多数登場し、とてもおもしろく読めました。 この後、スナック「蟻巣」は、作者の創造したシリーズ探偵や登場人物たち、ポテトとスーパー、トラベルライターの瓜生慎、マンガ家の那珂一兵らが出会い推理を披露しあい、談笑する、辻作品世界ではとても大切な場所になっていきます。そんな蟻巣が初お目見え(だと思います、多分)、さらに第三十五回日本推理作家協会賞長編部門受賞作と、辻ファンなら読み逃し厳禁の一作です。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第35回(1982年) ・長編賞