新編洛中生息 (ちくま文庫 す 3-1)
京都の旧家に生まれ育った著者が、洛中の町家、路地、社寺、季節の感覚を内側から描く随筆集。観光案内ではなく、生活の場としての京都を静かに見つめる。
作品情報
洛中生息は、杉本秀太郎の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。
ヨーロッパ文化にも通じた著者の視野が、京都の日常を広い歴史感覚のなかに置き直す。古都の美しさだけでなく、そこに住み続ける人びとの息づかいを伝える一冊。
レビュー要約
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題材への切り込み方と落ち着いた筆致を評価する声がある。展開の速さよりも、時代背景や人物の内面をじっくり読む作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 1987-12-01
- ページ数
- 293ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784480021830
- ISBN-10
- 4480021833
- 価格
- 6594 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/エッセー・随筆/日本のエッセー・随筆/近現代の作品
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レビュー
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京都の奥深さなのか、どうなのか
杉本秀太郎「洛中生息」を読みました。 著者は京都・洛中の旧家のフランス文学者・文芸評論家・エッセイスとして活躍しました。 この本は1997年の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しています。 四季折々の京都の自然、寺社、祭り、風習、行事について書かれています。 いずれも観光客が触れることの出来ないシチュエーションです。 パリやフィレンツェなどヨーロッパの古都と京都の比較考察もあります。 京都人による京都暮らしの風物誌で京都案内になっていますが、いわゆる旅行ガイドやるるぶに紹介される観光地は少ないです。 ちょっとディープな京都案内ですね。 さきごろ読んだ井上章一「京都ぎらい」に鼻持ちならない「千年の都だった京都中華思想」の典型的ね持ち主」として名指しされています。 たまさか「洛中生息」を持っていましたので再読しました。 なるほど「京都ぎらい」から見れば、旧家の京都人の旦那芸自慢とも読めます。 パリ、フィレンツェを語っていますが、ロス、ニューヨークは歯牙にも掛けない所が、関東で言う「しょってる」、関西でいう「いきってる」「ええかっこしい」、東北で言う「ええふりこぎ」かもしれません。 京都は奥深いですね。
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至福の文章。
不遜は百も承知の上でやはり洛中に 生まれ育って良かったとつくづく思う。 杉本氏の文章の一つ一つが思い当たることばかりで至福の読後だった。
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京都は観光だけで十分
なるほど、京都(洛中)人はこんな感じで「いけすかない」のかというのがよくわかる名著。 内容はよろしいのですが、いけすかないのがゲンナリするので星3。