日本の文学賞

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青空のルーレット

太宰治賞

青空のルーレット

辻内智貴

書籍情報

出版社
筑摩書房
発売日
2001-05-01
ページ数
214ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784480803603
ISBN-10
4480803602
価格
500 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

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レビュー

  • 大好きです

    とにかく大好きです、辻内作品。 もっと、もっと、もっと、書いていってほしいのです。 今のこの社会には彼の作品が必要です。 特に、私に。

  • 清涼感のある文体

    登場人物の描写が繊細で、リアルに人物像が思い浮かぶ。物語としては、それほどインパクトはないが、2編とも暖かい読後感が 味わえる小説

  • 感情心理表現

    セイジから辻内智貴さんの世界へはまりました。 言葉の表現から風景がリアルに想像できました。 今後も期待しています。

  • リズム感のある小説

    シンガー出身の筆者独特のリズム感のある文章です。「青空のルーレット」と「多輝子ちゃん」の二作品が納められています。両作品とも青春を題材にしているのですが全くタッチが違うことに驚かされます。ロックとバラッド位の違いかなって感じます。しかし何れにもその根底には人間の存在というものにスポットを当てていることが分かります。人間は一人ではない。そして一人の存在は必ず誰かの役に立っている。そんなことがこの二つの小説からもひしひしと感じられました。

  • 夢を見るから、人間なんだっ。

    温厚な萩原さんが言う 「夢を見るから、人間なんだっ」 「夢を叶える事よりも、夢を見ることで、 人間は人間になれるんだっ、お前なんかに分かってたまるかっ」 この言葉を言うために、物語が つくられた。 高層ビルの窓ふきの人たちの物語。 その人たちは 窓を拭くだけではなく、 大きな夢を持っていた。 音楽、小説、俳優などなど。 何かが、うれしいなぁ。 そういう想いをもって、シゴトをしていることが。 『多輝子ちゃん』 ちいさな街で、住んでいると すぐさま、噂に事欠かない。 多輝子ちゃんは、バスで1時間かかる 都会の優秀な学校に通った。 オトコとキスしてた。 オートバイに乗っていた。 髪の毛を赤く染めた。などと、噂が立ったのだが、 多輝子ちゃんは、恋しただけなのだ。 彼氏は オートバイ事故で なくなってしまった。 それで、多輝子ちゃんは、死のうと思ったが、 ラジオから流れる歌を聞くことで、死ぬのをやめたのだった。

  • 良い

    私には、とてもスムーズに情景を描かせてくれる作者の一人です。 主題の作品の最後の方で、青空をバックに何本も宙に舞う白いロープ。 そして主人公の「まぁ良いじゃないですかそんな事はw」的な台詞。 私にとって、この人の作品の多くが大抵「えっ・・そうくるの」って展開になる。 そして大抵泣かされる。

  • いい作家が、また一人。

    心に染みる作品が二つ。 ちょっと出来過ぎかなというところが所収2作のどちらにもあるんですが、それは気にしないでおこう、そう思えました。 こんないい作品なんだから、そんなのいいじゃない。 きっと寅さんが好きなこの作者。 あったかい物語が書きたいという、とてもシンプルなこだわり。でも、ちゃんと人間を深く見つめ、そして、・・・深く愛している。 「多輝子ちゃん」もいいですよ。太宰賞を取ってデビューすることになったこの作品。受賞しても、作品発表はムックの形で、月間文芸誌が継続的な作品発表の場を準備してくれそうにもない、太宰賞。作家として手っ取り早く注目を集めるなら他の賞を狙った方がいいんじゃないだろうかと思うのに、あえて太宰賞。でも、太宰の名が着いていて、宮本輝を排出して、・・・この人なら、この賞にこだわるのかなあ。成功よりも、この賞で世に出たい。そう思ったのかなあ。だとしたら、いいなあ、それって・・・。でも、この人だったらそうかもね。勝手にそんな想像をして、嬉しくなってしまったりする。そういう人だから、こんないい作品が書けるんだよなあと、これまた勝手にそう思わせてくれる。そんな作品集です。 乙川優三郎のデビュー作の本の解説に、「時代小説大賞は良い作家を一人世に送り出した。」とありました。では辻内氏のこの最初の作品集には、「太宰賞は、また一人、本物の、とても素敵な小説を書く作家を世に送り出してくれた。」と記したいなあ。ごめんなさい。内容の詳細な解説より、ただ褒めて、信じて欲しい。そんな思い、伝わりますでしょうか。

  • 映画のような・・・

    読んで思わず「映画化」されたら、素敵だなぁと思いました。「ショーシャンクの空に」のようなさわやかな作品です。

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