作品情報
新田次郎文学賞で評価された、岩橋邦枝の表現を伝える一作です。
『評伝長谷川時雨』は、新田次郎文学賞の1994-1回で取り上げられた作品です。岩橋邦枝の関心や筆致がうかがえる作品として、同賞の文脈のなかで読まれてきました。
書籍情報
- 出版社
- 筑摩書房
- 発売日
- 1993-09-01
- ページ数
- 300ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784480823069
- ISBN-10
- 4480823069
- 価格
- 3080 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 評伝長谷川時雨 : 岩橋 邦枝: 本
レビュー
-
大変結構
長谷川時雨にハマり、青空文庫の短文は殆ど読み終えた。本で云うと主に旧聞日本橋と美人伝(これは複数あるようだ)という事になる。旧聞日本橋は若い頃の自伝という面もあり、江戸時代の教育、躾を受けた(上質な町人文化といえる)子供時代と「本を読みたい、勉強したいと希求する少女の思い」が胸に迫った。長じて坪内逍遥に師事して歌舞伎俳優と組んだ、演劇と舞踊の革新運動を試みることになる。後半生は名高い「女人藝術」を発刊。女性運動の大御所として「輝ク」と名付けた社会運動を展開しつつ昭和16年に逝去。 岩崎の評伝と自分のイメージがピッタリ符合したのは、時雨の裏表の無い性格と著作の質の高さ故か。実を云うと時雨女史にカナリ惚れ込んでいる自分を発見した。NHKの朝ドラの主人公にうってつけ、と言えば分かりやすいかも。浅薄な造り方をされると悲しいけれど。題名は勿論「アンポンタン」で決まり。彼女が盟友にして名優の六代目菊五郎の逸品「鏡獅子」を小津安二郎監督で映画として残してくれたことは忘れてはならない。読書メーターと重複です。
関連する文学賞
- 新田次郎文学賞 第13回(1994年) ・受賞