作品情報
姉妹のあいだで膨らむ悪意が、じわじわと輪郭を持つ
東京創元社の単行本版に掲載された作品。美しい姉妹と語り手の歪んだ関係を描く、陰影の濃い連作短編集
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2012-11-21
- ページ数
- 246ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488017750
- ISBN-10
- 4488017754
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
さる旧家の美人姉妹のさや当ての果てに“強欲な羊"はこの世に生まれた。圧倒的な筆致で、第7回ミステリーズ! 新人賞を受賞した「強欲な羊」を収録。イヤミス連作集。
レビュー
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一人称の使い方の優れたお手本。イヤな女性を描くのが上手い
個人的にすごく好きな系統の物語です。面白かった。 「強欲な羊」は面白かったけれど、昼ドラにありそうなストーリーと言う印象です。 私は「ストックホルムの羊」がぶっちぎりで一番楽しめました。 仕掛けが明かされるまで分からなくて、最後「やられた!」と思わずうなってしまいました。 なるほどね〜。最高です。 全編を通して、一人称が効果的に使われています。大変勉強になりました。 特に「ストックホルムの羊」の種明かしのインパクトはまさに一人称ならでは。 まさに一人称マジック! 映像化は難しいでしょうね。 ラストの「生贄の羊」は物語そのものはとても面白いし、何よりものすごく怖かった。 ホラー作家としての才能も一流だなと感動しました。 但し、他の4遍とちょっとジャンルが違っているため、異物が混入したような収まりの悪さを感じました。 audibleで聴いたのですが、「生贄の羊」は前の話と照らし合わせて読みたいので、紙の本のほうがおすすめです。
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悪女が魅力的
5編収録の短編集です。 表題作の「強欲な羊」がすごくよかったです。 悪が痛快です。 人間のゆがみ具合に惹きつけられます。 クライムストーリーですが、どんでん返しもちゃんと用意されています。 「姉妹は男の好みが似る」というセリフが、ちゃんと伏線になっていることが、あとでわかります。 話の運びがすごくうまくて、すいすいと乗せられて、気がついたら読み終わっていた、という印象でした。 もうひとつ、「背徳の羊」もすごくよかったです。 羊子の悪女ぶりがなんともすさまじくて、ニヤニヤ笑いたくなりました。 個人的に、悪女、大好きです。 初音の息子と、羊子の息子が、似ている理由が意外だったのに続き、ラストの意外性も心地よかったです。 「眠れぬ夜の羊」と「ストックホルムの羊」は、まずまず標準的な出来と思いました。 ただ、「生贄の羊」だけは、あまり評価できませんでした。 なにも無理やり、ほかの作品をつながなくてもよいのではないでしょうか。
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いみがわかるとこわいはなし?
叙述トリックというほどでもなく、ミステリーでもない。 ホラーといえばホラーだけど、いちばん近いのは意味がわかると怖い話かなと。 恐怖に関する心理描写と多少のグロ描写が特徴的ですね。誰かに勧めることはないかなあ。
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とても好み
こういう人間のドロドロした恐ろしい所を隠し抑えている物語の運びがとても好きです。
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これがイヤミス?といわれると首を捻りますが
ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、著者初の作品集であります。 シナリオライターとしてもキャリアをお持ちだけに文章、構成は新人離れして秀逸です。細かな描写の積み重なりで恐怖感を煽っていく手法はミステリというよりもむしろホラーのもの。と思ったら、普通に超自然現象が出てきてしまいましたよ。最後のエピソードはまさに異世界との遭遇。複数の短編を一つの物語に収束させるのは連作ミステリの常套ですが、作者の苦心が偲ばれます。 収録作中では「ストックホルムの羊」が出色の出来。 これがイヤミス?といわれると首を捻りますが……
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最終章を読むとまた読み返したくなる!
面白い! 初めはなかなか面白いミステリだな~くらいの感じで読み進めていたのですが ラストが良かった! 後で前に戻って読み直してしまった。 こういうラストにぐっ!となる作品大好きです。 デビュー作ってのが凄い。 天才だ!
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ミステリとして。
イヤミスという側面よりも、ミステリ的要素の方が際立っていて面白い一冊でした。展開的に読める部分もあるけれど、そこを巧く表現しているなぁ、という感じ。
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オチの予想がついた。
読みやすかったが、ありがちな話がちらほら。オチがわかってしまった。
関連する文学賞
- 創元ミステリ短編賞 第17回(2010年) ・受賞