日本の文学賞

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建築屍材

鮎川哲也賞

建築屍材

門前典之

建設中のビルを舞台に、解体されナンバリングされた三つの死体と人間消失の謎が、名探偵・蜘杙啓司の推理で組み上がっていく本格ミステリです。受賞時の題名は『人を喰らう建物』でしたが、刊行時には『建築屍材』に改題されました。

本格ミステリ密室建築猟奇殺人探偵小説

作品情報

解体された死体が、建築中のビルの中で不気味に組み上がる。

第11回鮎川哲也賞受賞作。東京創元社から2001年9月に『建築屍材』として刊行された、門前典之のデビュー長編です。建築の知識を背景に、建設中のビルを舞台とした連続怪事件を、古典的な本格ミステリの作法で描きます。

書籍情報

出版社
東京創元社
発売日
2001-09-29
ページ数
352ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784488023560
ISBN-10
4488023568
価格
1980 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

【第十一回鮎川哲也賞受賞作】 解体されナンバリングされた挙句、消え去った三人の死体。不審な人影の追跡劇と、密室からの人間消失。配達された小指。コンクリートに残された足跡――名探偵・蜘蛛手が辿り着いた、猟奇殺人の恐るべき真相とは?

レビュー

  • なんかチグハグ……

    「死体の隠し方」や「なぜ女性秘書を殺したか?」はというポイントは度肝を抜かれました。 ただ、「犯人像」「動機」「ダイイングメッセージ」はとってつけたような感じで感心しませんでした。

  • 鮎川哲也賞ってこの程度か

    受賞作は内容に加筆が必要かつタイトル「人を喰らう建物」はセンス無しだが、出版時にはよりよいものになっていると思う、ってのが選考委員の後書きにあった。が、結果的にダメだったのが本作。 作者の経験に基づく状況設定でミステリを組み立てるのはよくある手だが、建築資材、コンクリートの専門的な話が長すぎる。トリックの全てを専門的な話におっているので、つまらなくなるとトリック(語る割にはトリックもたいしたことがないが)を理解する気力がなくなってくる。 また、ラストを飾るダイイングメッセージの謎解きなどは、その荒唐無稽ぶりに笑ってしまった。7階だかから転落して死にかけている被害者が、そんなややこしいことを思いついて書き残すわけないだろうに。

  • 途中でリタイア

    この本を手に取ったきっかけは、この方の新作が、ある雑誌で強く薦められていたからです。 で、そちらを読む前にデビュー作のこの「建築屍材」を読んでみようと思いました。 建築関係には興味があるし、専門的な知識で味付けされている推理小説は好きなタイプなので、期待して読んでみたんですが・・・ だめだー。もうこれ以上読む気になれないです。途中でリタイアしました。 ミステリーを最後まで読まずに途中でやめるなんて、はじめての経験です・・・ 切迫感やドキドキ感もこの後の展開への期待も感じることができず、人物の性格描写も会話も退屈・・・読み進める意欲がなくなりました。 この後は、雑誌で薦めていた新作を読もうと思っていたけど、なんだかもう微妙な気持ちになってしまいました・・・

  • 専門家らしくない非リアリティ

    門前氏のデビュー作だし受賞作でもあるので、私自身はそこそこ面白く読めました。建築関係の知識の 羅列がくどいと思われる方も多いと思いますが、私は個人的に建築が大好きなのでそれは苦ではありませ んでした。星は3つと辛い評価ですが、一般の(建築のことについてあまり詳しくない)人が読むのであ れば、4つ与えても良かったかと思います。しかし……。 門前氏は本当に建築の専門家なのでしょうか? 専門家だったとしても、現場を知らないのではないで しょうか。トリックの核を成す部分で、「これは絶対に不可能」という部分があります。私自身は建築の 専門家ではありませんが、DIYなどで作業経験は豊富です。同じように現場での労働経験がある人であ れば、この大きすぎるミスには必ず気付くと思います。ネタバレになるので一部英略語で書くと、 「1cbcmtrのcncrtを1hrでmixするのは1manではimpsbl。しかもその他の作業も必要なのに」。 その一点の瑕疵のために、私はこの作品に高評価を与えることはできません。 なお、作者は承知の上で、そのトリックを使いたいがために、「どうせ素人には分かりっこないから」 と、あえて目をつぶったと考えることもできます。が、それはちょっと作者の肩を持ちすぎでしょうか。

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