日本の文学賞

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五色の殺人者

鮎川哲也賞

五色の殺人者

千田理緒

書籍情報

出版社
東京創元社
発売日
2020-10-10
ページ数
246ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784488025656
ISBN-10
448802565X
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

なぜ犯人の服の目撃証言は、 「赤」「緑」「白」「黒」「青」と五通りなのか 食い違う目撃証言、見つからない凶器の謎。 不可能犯罪の真相は、切れ味鋭いロジックで鮮やかに明かされる! これぞ本格ミステリの面白さ! 第30回鮎川哲也賞受賞作 介護施設・あずき荘で働く、メイこと明治瑞希はある日、利用者の撲殺死体を発見する。犯人を目撃したのは、同じく利用者である五人の老人。しかし、犯人の服色は「赤」「青」「白」「黒」「緑」と、なんとバラバラの五通りだった! 同じ部屋から目撃したのに、なぜ証言が食い違うのか? ありえない証言に加え、見つからない凶器の謎もあり、捜査は難航する。そんな中、メイの同僚・ハルが片思いしている相手に犯人の容疑をかけられる。メイはハルに泣きつかれ、ミステリ好きの素人探偵として事件解決に乗り出すことになるが……。不可解な謎が、切れ味鋭いロジックで鮮やかに解き明かされる! 選考委員の絶賛を浴びた、第30回鮎川哲也賞受賞作(応募時の作品名『誤認五色』より改題)。

レビュー

  • 色の謎

    ラジオでおすすめの一冊と紹介され購入。 一気に読みました。 高校生男子も一気に読みました。 面白いですよ。

  • 雰囲気は良いが、謎が容易かな

    とても読みやすかったですね。明朗な文体で介護施設を舞台にした殺人事件を描きながら、殺伐とした雰囲気とは無縁です。 同じ東京創元社の賞であるミステリーズ新人賞の今年の受賞作も介護施設を舞台にしていましたが、ダークなものがあるあちらの作品とは真逆の感じでした。 ただ、かんじんの殺人事件の謎が容易でした。殺人事件の五色の証言、そして犯人が誰か、ミステリを読み慣れた方なら比較的簡単にわかったでしょうね。 物語が生み出す雰囲気は、とても好まれるものがあると思います。これからどんな作品を書いてくれるのか期待したいですね。

  • 介護は謎解き

    作中で作者さんもおっしゃってますが、これについては全くの同感で苦笑しました。読みながら、おそらく作者さんは介護施設などで実務経験がおありなのだろうなと予想しましたが、舞台設定に地に足の着いたリアリティがあって、文章も読みやすいです。 ささいな解釈や認知の行き違いから、現実に起きた事象との齟齬が生じて、その理由を解き明かす。そういう作業が楽しめる方にはお勧めできると思います。

  • 行き詰った後からのスリリングな展開

    警察関係者の方から「捜査とは、矛盾を追究するものだ」と聞いたことが あるのですが、まさにそれが本作の面白さと魅力になっています。 明快な文章とユーモアのある筆致でとても読みやすく、 巧みな人物造形が手がかりにつながる所も良いです。 迫りくる恐怖の描写がとてもリアルで、自分の身に起きているような 感覚になった……。 これからを思い描けるようなラスト。素敵な読後感でした。

  • 今後も期待できそうです

    鮎川哲也賞受賞作、不可解な目撃証言に消えた凶器、そして、このタイトルとくれば、かなりの本格ミステリーを期待してしまいます。 実際は本格ミステリーの範疇ですが、かなり伏線の張り方が親切で、メインの仕掛けに早々に気付く方もおられるのではと思います。また、仕方ありませんが、犯人判明にも唐突さを感じ、印象もないため衝撃度は低めとなります。 但し、筆者のご経験を活かされたような謎の提示や解明は興味深かったですし、リアリティは別にして丁寧に物語を創っていらっしゃるなという印象を受けました。

  • ラストの一捻りで良い読後感

    この作品の特徴は犯人を目撃した5人が全員違う服の色を証言しているというところだろうけど、誰がどの色を証言したとかしっかり覚えようとしながら読み進めたらかなりしんどいと思う。そういうことはあまり気にせず読み進めていれば楽に読み進めて行けると思うし、実際のところ大きな問題もない。 クライマックスの謎解きでは、結局こいつが犯人かよとげんなりしながら読んでて☆2つだなぁなんてことを考えていたが、最後の最後に一捻り仕掛けが用意されていたお陰で、気持ちよく読み終える事ができ、☆4になった。

  • おもしろかったが…

    物語としてはおもしろく、読後感もよかったが、 〜ネタバレ〜 五色の謎にひかれて読んだのに四色は想像した通りで驚きがなく、最後のしかけも伏線が丁寧というより露骨なので序盤で気づいてしまった。 誰でも想像できることをひねりなく検証するだけがロジックではないだろう。本の帯に切れ味鋭いロジックとあったので期待値が高まり、辛口の意見になってしまった。

  • これでいいのか鮎川賞

    「目撃者5人が証言した犯人らしき人物の服の色が全員異なる」 このアイデア自体はキャッチーで面白いと思います。 が、ガチのミステリ読み、手練れのミステリ読みには お薦めできません。 ・謎があるあるでイージー ・最後のビックリネタは、文中妙なぼかし方をしている為、違和感を感じる ・恋愛要素が絡むので「ミステリに人間の成長や恋愛は不要」な人にはウザいだけ ・つまらない会話が多くて、出来の悪い作文かい ・文章がドヘタ 初めてミステリっぽいものを読むなら 「こんなのもあり」ですが、 天下の鮎川先生の名を冠した賞がこれではがっかりです。 その年の投稿作や選者によるかもしれませんが、 昨今の鮎川賞作品、レベルの差が大きいように思います。

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