作品情報
自分と同じ顔の死体が、川から引き上げられた。
深夜の救急搬送で自分とまったく同じ顔を持つ身元不明の溺死体に遭遇した救急医・相場慧。その死の謎を追ううちに、彼は体外受精技術が揺籃期にあった時代に秘密裏に行われた実験の記録と、自身の出生にまつわる衝撃の事実にたどり着く。 鮎川哲也賞の選考委員が満場一致で選出した本作は、精緻なプロットと生命倫理という現代的テーマを高い密度で融合させた意欲作。2025年本屋大賞4位、週刊文春ミステリーベスト10国内3位など、デビュー作ながら各賞で上位を獲得した。
レビュー要約
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高い評価。論理的な謎解きと生命倫理テーマの融合が支持されている。
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高い評価。読み始めたら止まらない推進力と、幅広い読者層に届く読みやすさが支持されている。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2024-10-10
- ページ数
- 318ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.4 x 2.3 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784488025694
- ISBN-10
- 4488025692
- 価格
- 1870 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
デビュー作にして *第4位 2025年本屋大賞 *第3位「週刊文春」ミステリーベスト10 (2024年12月12日号) 投稿作であることも忘れ手に汗握った。 読者を没入させるストーリーテリングができる方だ 青崎有吾 とにかく書きっぷりが達者で、私は作品の半ばまで読んで 「これが今年の鮎川賞だな」と確信した 東川篤哉 良質なサスペンスドラマのように、主人公が歩みを進めるたびに 真相に近づいていく展開は見事のひと言 麻耶雄嵩 救急医・武田の元に搬送されてきた自身と瓜二つの溺死体。 彼はなぜ死んだのか、なぜ同じ顔をしているのか。 「俺たち」は誰なんだ。 現役医師が描く医療×本格ミステリ 第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作 救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。
山口 未桜 1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒業。現在は医師として働く傍ら、小説を執筆している。2024年『禁忌の子』で第三十四回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。
レビュー
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読後感が強烈
最終行を読み終えたとき、体に衝撃が走った。強烈な読後感。 読み始めこそ、書き言葉としての関西弁や、紋切り型の探偵役にやや鼻白らんたが、すぐに物語に引き込まれた。 克明なのに、演出が巧みで読みやすい場面描写。 予想を裏切る展開と、徐々に明かされる謎。まさに寝食を忘れて読み進めた。 随所に感じる違和感が、物語の進行とともに大きくなり、真相の解明と共にタイトルへと収束する構成は見事と言う他ない。 エンディングは賛否分かれそうだが、読者の心に爪痕を残すことは間違いない。 本屋大賞ノミネート作品にハズレなし。読めて本当によかった。
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現場を知る者として、驚くほどリアルで引き込まれました
生殖医療に携わった経験がありますが、この小説に描かれている医療現場の描写は、本当に細部までリアルで臨場感がありました。専門用語の使い方や、感情の揺れ、微妙な医療者同士のの距離感まで思わず頷きながら読み進めました。 物語として完成度が高く、ぐいぐい引き込まれます。 特に後半に向けての展開は予想を大きく裏切られ、最後まで一気読みでした。 重いテーマを扱いながらも、読後は深く考えさせられる1冊です。 唯一、主人公と妻との出会いについて、 偶然とは思えないような“何か”を感じた部分があり、 もう少し深掘りしてほしいなと感じました。次作も用意されているようで楽しみです。
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読みやすく読んだ後は考えさせられる本
読み出すと止まらないくらい引き込まれました。
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キャラ造形に好みが分かれる
プロットや医学的知識はすごいと思いました。ただキャラ造形がアニメみたいだなと…若いアニメ世代にはOKなのでしょうか? ドラマにしたら火サスとか? 悪いとは思わないのですが、実際にはこんな人はいないのでちょっとその点が残念に思いました。あくまでも個人的な好みの問題ですが…。面白い題材なのでより大人な表現にすると迫力が出て凄みが増すストーリーになると思います。
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禁忌の子とは?納得の結末
『禁忌の子』 初めて医療ミステリーを「体感」した一冊でした。 探偵役の旧友である医師の視点がとても新鮮で、既成事実に囚われず、事実の積み重ねから推測を検証していく姿が見事。論理のリズムが心地よく、読み進めるほどに作品の世界へと引き込まれました。 「禁忌の子」とは何か。 物語の伏線が一つひとつ回収される中で、その輪郭が徐々に浮かび上がりますが、最後まで結末が読めず、良い意味で読者を置き去りにしてくれる――そんな作品です。 そして、真実と向き合い“禁忌の子”を受け止めた二人の決断には、重みと覚悟があり、読後には自分まで一歩前に進んだような感覚を覚えました。 妊娠・不妊などを題材とした医療系の内容には、やや重さを感じる部分もありますが、緻密な医療描写がリアリティを生み、現場の空気や人間の揺らぎが手に取るように伝わってきます。 倫理観を超えて「自分ならどうするか」と考えさせられる――そんな力を持った物語でした。
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医療を題材としたミステリー
医療現場を題材にしたミステリーは初めてでしたが、どんどん引き込まれて、最後まで一気に読んでしまいました。
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小説
すごく考えさせらえた本でした。一気読みでした。
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本嫌いな私が読破できた奇跡の一冊
最近ミステリー本が好きなことに気が付いて思い切って買ってみた一冊です。 元々この本よりページ数の少ない本を読むのに3ヶ月かかる私が2日で読破できるほど内容が面白かったです。 文章も綺麗で分かりやすく、物語の情景がそのままイメージできるほどでした。 最初は本当にシーン必要か?と思ったことが後々凄く重要で、無駄のない話の構成に驚きました。 ここからは少しネタバレになってしまうかも知れませんが、主人公が過去の話を聞く部分でなかなか胸糞な過去を知った時に、主人公は話し手に真実を伝えてしまえば良かったのにとさえ思いました。 物語自体は凄く面白かったので他の作品もあればぜひ読んでみたいです。
関連する文学賞
- 鮎川哲也賞 第34回(2024年) ・受賞