作品情報
デビュー作。
若い世代の揺らぎと前進を描くデビュー作。肩の力を抜いた語り口の中に、青春小説らしい余韻がある。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2010-07-22
- ページ数
- 369ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784488409111
- ISBN-10
- 4488409113
- 価格
- 924 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作 草野哲也は、雨降る深夜の仕事からの帰り道、轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は、風邪をひき熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ……。幽霊との凸凹コンビで、ひき逃げ犯を追う主人公の姿を、ユーモアたっぷりの筆致で描く、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の著者デビュー作。解説=小池啓介
レビュー
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兎に角面白い
部長の加藤先生が絶妙なキャラ。
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ミステリというより、真価はやっぱりファンタジー小説
ひき逃げされた青年、横井亮太が、発見者のハンバーガーチェーンのマネジャー草野の前に、幽霊となって出現、彼と行動をともにする「青春小説」です。 丁寧に描きこまれた草野の日常生活に、亮太が自然に入ってゆき、バイトの女子高生に淡い恋をしたりしながら、死後の生活(ボーナス・トラック)を楽しんでゆきます。ひき逃げ犯人を捜したいという恨みや悔しさで幽霊になるのでしたら、ミステリとして犯人探索につながってゆくのでしょうが、不思議とその面は弱く、いきいきと等身大の青春群像が描かれてゆく感じです。 亮太は食事もできるし、草野と毎晩格闘ゲームに熱中します。もうひとり幽霊の見える店員、南があらわれてからは、三人の新しい生活になり、ちょっとだけ不思議な日常が、当たり前のように続きます。大きなドラマや展開、犯罪などはなく、犯人が見つかるのもたまたま・・・ これがファンタジーの賞になったというのがうなずけた点はふたつです。 ひとつは、現実的な感情や動機で動くミステリだったら、幽霊とのこんな平穏な日常を描くわけはなく、もっとせつなく、もっと悔しく、犯人追跡を盛り上げてゆくと思うのです。そういう意味では、現実とすこし温度の違う「もうひとつの現実」を描きだした点。 そしてもうひとつは、ラストです。電子世界と霊の世界は、近いところにあるのかもしれず、慰めに満ちた世界観がすっとさしこまれています。 しかしこんなにリアリズムなファンタジー小説もあるんだな、と感心しました。
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高評価を受ける程でもない
ラスト1~2章の追い上げがハンパない。 正直それまではダラダラと草野の日常と横井のつっこみが続くだけ。 これを日常の書き込みと捉えるかは人次第だと思う。 自分の感想としては前半のダラダラ部分と後半の事件解決の追い上げのバランスが悪い。
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一日で読みきりました
陽だまりの彼女…を読んで以来、越谷オサムのファンになりました。 南兄の設定も上手く、最後に犯人は逮捕されるだろうと思いながら読んでも、ストーリーの切なさが湧いてくる作者に筋立てが好きです。 バーガーショップの仕事内容も、中々詳細に表現してますが、もしかして過去にバイト経験有り?
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可も無く、不可も無く
推理文庫のレーベルから出ていますが、ミステリを期待すると、ほとんどその要素はありません。 それを割り切っても、正直、強く面白いと思わせる要素はほとんどありませんでした。 悪人は分かりやすく嫌なやつであり、良い人側の登場人物たちも、この手の微温的な物語に出てくる類型的なキャラクターの範疇に留まっているように思います。 読んで不快になる小説ではなく、頭を疲れさせるものでもないので、ちょっとした息抜き、できるだけ簡単な小説を読みたいという人なら読んでも良いと思いますが、それ以上でも、それ以下でもないかと。
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テンポ良く読める
居そうで居ない?キャラクター設定だが、現実味を感じさせる。話のテンポが良く、思わずにんまりしてしまう。著者の他の作品も読みたい!嫌味を感じさせない現代風刺も素晴らしいと思う。
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ボーナスなしのブラック
のちに名作を連発する作者だが、このデビュー作は随分な駄作。 明らかにマクドナルドを意識したブラック企業につとめている主人公と幽霊のお話。 作者最大のヒットとはまた別路線のファンタジー。 当時まだマクドナルドはさほどブラックイメージではなく、まだ堅調だった。 作者の読みは鋭い。 今リリースしたほうが説得力(?)があるだろう。
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長く感じる
話の展開が遅いのか物語が長く感じる、キャラ造形は上手く出来ていた 首ポキポキさんが面白かった 中学生が長編にチャレンジするならかなり薦める 数多くの読書をこなした人には薦めない 読み終わるとマクドナルドに行きたくなる作品だった
関連する文学賞
- 日本ファンタジーノベル大賞 第16回(2004年) ・優秀賞