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皆勤の徒 (創元SF文庫) (創元SF文庫)

創元SF短編賞

皆勤の徒 (創元SF文庫) (創元SF文庫)

酉島伝法

巨大な鉄柱が支える甲板の上に建つ“会社”を舞台にした連作短編集。第2回創元SF短編賞受賞の表題作を起点に、異形の生命と労働を描く。

労働異形の生命制度

作品情報

甲板の上の“会社”で、異様な日々が静かに続く。

東京創元社の書誌ページで、巨大な鉄柱に支えられた甲板上の“会社”を舞台にする連作短編集として確認。第2回創元SF短編賞受賞作「皆勤の徒」を含む酉島伝法の代表作。

書籍情報

出版社
東京創元社
発売日
2015-07-19
ページ数
416ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.7 x 14.8 cm
ISBN-13
9784488757014
ISBN-10
4488757014
価格
1056 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー

【第34回日本SF大賞受賞】 巨大な鉄柱が支える甲板の上に、その“会社”は建っていた。語り手はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を作る。社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、その周りの泥土の海だけが語り手の世界であり、日々の勤めは平穏ではない──第2回創元SF短編賞受賞の表題作に始まる全4編。文庫化に際し、著者によるイラストを5点追加。本文イラスト=酉島伝法/解説=大森望

1970年大阪府生まれ。小説家、イラストレーター。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞。第2作「洞(うつお)の街」は第44回星雲賞日本短編部門の参考候補作となる。13年刊行の第1作品集『皆勤の徒』は『SFが読みたい! 2014年版』の国内篇で第1位となり、さらに第34回日本SF大賞を受賞。

レビュー

  • 手掛かりはあるので、諦めないで。

    本当に面白かったです。是非、隷重類(れいちょうるい)の皆さんには、じっくりこの世界観に浸って欲しいです。 はっきり難解!ですが、ビジュアルを想像しながら読むと近道出来ます。 作者の挿絵も勿論ですが、作者本人がLINEスタンプを出しています。いくらかデフォルメされている「皆勤の徒」のキャラクターが描かれていますので、想像の助けになってくれると思います。ミドリノオバは、スタンプが一番わかりやすかったですw 後は、公式の解説本も読む価値あります。 新しい単語が出てきたら都度確認してました(ネタバレ注意)

  • 最高すぎます

    読まずには死なない

  • 異色のSF

    最初はちんぷんかんぷんで、とりあえず最後まで読めと言われて読む。そして、解説読んでからの2回目を読んでみました。まぁ、読みにくいですが、気付けば慣れてページを送る自分がいました。言葉遊びにニヤつきながら、また時間をおいて読み返そうと思う。表題作が好み

  • SFの到達点

    途方もない傑作です。とはいえその素晴らしさは筆舌に尽くし難いので、おすすめの読み方を書きたいと思います。 まずは『皆勤の徒』がしっかりとした骨組みを持ったSF小説だということを念頭に置いて読みすすめます。造語や小説内で新たに意味を定義された既成の言葉がこれでもかと作品内に散りばめられているので、それを自分なりに「こういう意味だろうか?」「このことだろうか?」と解釈し、推測し、そのこと自体を楽しみながら読みます。 小説を読み終えた時点で何割理解できていたのかは各々違うと思いますが、答え合わせのつもりで大森望氏の解説に進みます。きっと多少なりとも驚きがあると思います。 次に電子書籍限定で発売の『隔世遺伝』をぜひ読んでみてください。別途購入しなければいけませんが、けっして損はしないと思います。 『皆勤の徒』の世界の広大さ、奥行きの深さにさらに驚愕させられるはずです。 造語や新たに意味を持たせた言葉に、作者がどれほど明確なヴィジョンと責任を持っているか、それを思い知らされ、脱帽します。 担当者が「これはどういう意味ですか?」と酉島伝法氏へ質問すると、そのすべてに対して即座に明確な説明がなされたというエピソードもさもあらんと頷けます。 そして、満を持して『皆勤の徒』2周目に入りましょう。 読了し本を閉じたあと、解釈や推測を微塵も必要としない「ラザニア」なるシンプルな言葉が琴線に触れて胸を震わせていることに気がつくでしょう。

  • 世界水準はなかなか手強い

    これが世界水準か。なかなか手強く読み応えあります。決っして途中で投げ出してはいけません。世界は完結しない。

  • 人類には早すぎる系。

    独特な言葉遣い、世界観に引き込まれる、人類には早すぎる系SF。 椎名誠のSFがお好きな方は、きっと面白いと思う。 僕はそうでした。

  • 挫折しそうなら解説を全部読んだほうがいい

    1話、2話を読んで挫折しかけ、解説を途中まで読んで4話目に挑戦するもやはり分からない。 解説を全部読んで塵機、兌換、媒音などヌルヌル世界のSFギミックがようやく掴める。 その後読んだ3話の探偵モノが一番面白かったが、以上の前提知識がなかったらやはり迷子になっていたかもしれない。 解説では「筋金入りのSF専門読者でも、一読して全貌を理解するのはまず不可能だろう」とのこと。マジか。

  • 圧倒的な世界観と壮大な連鎖

    SFランキング上位だったので初めてこの作者の作品を読みました。SFを始め様々なジャンルの本を読んできましたが、これまでのどんな作品よりも重厚で、ジメジメして、読むのに体力が必要でした。数本の短編で構成されていますが、途中からやっとそこに共通する大筋に気づき、最後の短編から最初の短編に繋がる、という読後の気持ちよさはありました。次回作もぜひ読みたいと思える作品でした。

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