創元SF短編賞
そうげんエスエフたんぺんしょう
東京創元社主催のSF短編小説の公募新人文学賞。商業媒体未発表の作品を対象とする。
- 創設年
- 2009
- 主催
- 東京創元社
- カテゴリー
- ジャンル小説
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 1月頃
- 発表時期
- 4月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
創元SF短編賞(そうげんエスエフたんぺんしょう)は、2009年に募集が開始された、東京創元社が主催する「広義のSF」の短編を対象とする公募新人文学賞である。プロアマ問わず、商業媒体未発表の作品を募集する。
賞品
- 主賞品
- 規定印税、副賞(懐中時計)
- 懐中時計
関連の賞
- ハヤカワSFコンテスト
- 星新一賞
- 鮎川哲也賞
- ミステリーズ!新人賞
- 創元ファンタジイ新人賞
- 創元ホラー長編賞
- 年刊日本SF傑作選
公式情報
https://www.tsogen.co.jp/award/sfss/過去の受賞者
遠い未来の日本、強制移住させられたひとびとが暮らす孤島を舞台に、管理される娼妓、単為生殖が可能になった「新人類」でありながら地球に残ったトランスジェンダーの男性、そして遠い場所に旅立ってしまった娘の物語を描くフェミニズムSF短編。
遠い未来の日本、強制移住させられたひとびとが暮らす島。管理される娼妓、単為生殖が可能になった「新人類」でありながら地球に残ったトランスジェンダーの男性、遠い場所に行ってしまった娘について。
政策研究大学院大学科学技術イノベーション政策プログラム修士課程在学中。黒田八束名義の著書に『ゴースト・イン・ザ・プリズム』がある。
灰都とおりの「虚空領域」は、第17回創元SF短編賞(2026年)において最終候補に残り、選考委員奨励賞を受賞した広義のSF短編作品。応募時のタイトルは「無窮の匣」で、受賞確定後に改題された。選考委員は飛浩隆、長谷敏司、高山羽根子の三氏。選考委員奨励賞は正賞とは別に選考委員の推薦によって贈られるもので、本作は商業媒体への掲載予定はない。
応募段階の「無窮の匣」より改題された、第17回創元SF短編賞 選考委員奨励賞受賞作。
二度の〈育鉄革命〉を経て、製鉄植物クロガネソウによる「育鉄」が普及した世界。九〇年代初頭の日本。科学雑誌のライター・小池は、故郷の金沢で廃業した遊園地を買い取り、ひとりで十年かけて観覧車を育て上げた男・八木光一郎に取材を申し込む。誰も乗らない観覧車をなぜ育てたのか。問われた八木は、クロガネソウ研究にまつわる意外な家族の歴史を語り始める。
製鉄植物が普及した90年代初頭。廃遊園地でひとり観覧車を育てる男がいた。
東京都在住。RIDDLER株式会社所属。周遊型謎解きイベントの制作なども行う。
誰もが頭の中に〈電化脳〉を持つことが当たり前となった近未来。県立高校の野球部三年・桐山は打席に立つと腕がこわばるイップスに悩んでいた。ある日、同学年の女子マネージャー・中村から意識交換アプリの使用を持ちかけられる。非認証ながら、見つめ合った者同士の意識を入れ替えられるというそのアプリで、中村は「自分が桐山に代わり打席に立つ」と申し出る。かつて非凡な才能を持ちながら女子の大会出場規定でマネージャーに転じた中村と、イップスを抱えた四番打者の桐山が、互いの「身体」を通して相互理解を深めていく青春SF。
誰もが〈電化脳〉と呼ばれるデバイスを備えたこの時代、日本では非認証のアプリを使えば意識の交換が可能になるという。
東京都在住。第10回ジャンプホラー小説大賞金賞受賞。応募時の筆名「斉藤千」から改名した。
第15回創元SF短編賞受賞作。『紙魚の手帖vol.18』掲載後に電子化されたが、紙の単行本は未確認。
雑誌掲載後に電子配信された短編。
第4回ゲンロンSF新人賞東浩紀賞を受賞。Kaguya BooksのSFアンソロジーにも作品が収録されている。
竜のいる世界で、動物密造を追う査察官が、失われた故郷と竜騎手への記憶を再び取り戻す。
竜のいる世界で、動物密造を追う査察官が、失われた記憶に向き合う。
Kaguya Planet主催の公募に「父のある静物」が採用された。
病気や障害で生身の体で生きることが難しくなった人々が、情報人格として暮らす近未来で、一日だけ体を借りた小春の特別な一日を描く連作短編集。
ひとつの体を共有する一日が、未来の輪郭をやわらかく変える。
寂れた島で過ごした夏、記憶の中で鮮やかさを増す夏、限りなく続く仮想の夏。夏を舞台にした四編へ青春のきらめきと痛みを封じこめた、第12回創元SF短編賞受賞作を表題とする作品集。
夏の記憶を、青春の痛みときらめきで封じこめた短編集。
近未来のカトマンズで、辺鄙な町から来た青年シッダルタは、生きた女神クマリに選ばれたばかりの少女の警護を任される。人体改造が若者の間に広がる都市を舞台に、神話とバイオテクノロジーを交差させたSFサスペンス。
生きた女神の護衛となった青年が、改造文化の広がるカトマンズへ踏み出す。
猛毒を持つ伝説の巨鳥・鴆が、民主化運動の最中にある揺碧国の広場を襲い、軍人と民衆を殺戮する。十年後、体制が交代して急速に発展した国で、生き残った二人の新兵が異なる未来を歩むSF短編。第10回創元SF短編賞優秀賞受賞作。
伝説の怪鳥の襲撃から十年後、生き残った二人の新兵は異なる未来を歩む。
終戦とともに極北に生まれたサハリン社会主義共和国を舞台に、国家の成立と発展へ深く関わった新興宗教〈ラスティ教〉の全貌を追う改変歴史SF。もっともらしい架空文献を積み重ね、宗教と政治、そして〈先生〉の正体をめぐるもう一つの歴史を描く。
国家を支配するまでに至った、謎の宗教の全貌を追う。
「動物回し」という奇妙なゲームに興じる子供たちを描くSF短編。京都の小学校の校庭に現れた穴を舞台に、動物を独楽のように回して持続時間を競う遊びが、回転と鎮魂の物語へと展開する。
動物を回すゲームの果てに、静止点が見えてくる。
巨大な九重塔・法勝寺が宇宙船として三十九光年先の星へ向かう、仏教スペースオペラ。若き宇宙僧・照海は、星寺に乗り込んで持双星への旅に赴く。
飛塔法勝寺が、宇宙の旅に出る。
大学の研究室にある「開かずの会議室」に入った愛は、言葉を話す全自動ロボット掃除機と出会う。故郷を追われた掃除機とともに、大学周辺に潜む敵へ立ち向かうエンターテインメントSF。
開かずの会議室で出会った、しゃべるロボット掃除機との冒険が始まる。
ミステリの枠組みで世界そのものを変えようとする発想を核にしたSF短編。謎を解く論理と現実の変容を交差させる一作として、大森望賞を受けた。
謎を解く思考が、世界そのものを変えはじめる。
第9回創元SF短編賞で新井素子賞を受けた竹田人造の短編。
『アドバーサリアル・パイパーズ、あるいは最後の現金強盗』
宇宙空間のワープで生じる空白の七十四秒を守る人工知性の闘いを描く短編SF。第8回創元SF短編賞受賞作。
宇宙の静寂のなかで、人工知性が七十四秒を守る。
砂漠化した北京と紫禁城を舞台に、戦争サイボーグ部隊と超人の対決を描くアクションSF。第6回創元SF短編賞受賞作。
廃墟の北京で、戦争サイボーグ部隊が超人に挑む。
記憶翻訳者インタープリタの珊瑚が、記憶データへ潜行する仕事と自らの欠落した過去に向き合う連作SF。第5回創元SF短編賞受賞作。
記憶の海に潜る仕事が、欠落した自分自身を照らし出す。
日本の民話的素材を下敷きに、手描きの質感とユーモア、シュールな展開で展開する短編アニメーション。海外の主要映画祭で高い評価を受けた。
『頭山』
巨大な鉄柱が支える甲板の上に建つ“会社”を舞台にした連作短編集。第2回創元SF短編賞受賞の表題作を起点に、異形の生命と労働を描く。
甲板の上の“会社”で、異様な日々が静かに続く。
〈北の街〉にある総合大学を舞台に、研究室や学科ごとに起こるSF事件を連作で描く短編集。第1回創元SF短編賞受賞作に始まる松崎有理のデビュー作品集。
総合大学を舞台に起こる、奇妙で精密なSF事件の連作。
犬そっくりの奇妙な生き物を育てる三人姉妹や、青森を舞台にした幻想譚などを収める短編集。表題作は第1回創元SF短編賞佳作。
三人姉妹と、犬そっくりの生き物をめぐる幻想的な物語。
大学在学中に発表された短編で、コミュニケーションや孤立をテーマにしたSF作品。オリジナルアンソロジー『原色の想像力』に収録され作家デビュー作となった。
『さえずりの宇宙』