日本の文学賞

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ぬけがら

岸田國士戯曲賞

ぬけがら

佃典彦

『ぬけがら』は、佃典彦の戯曲です。人が残していった殻や空白を思わせる題名のもと、身体、家族、記憶、関係性の変化を舞台上であぶり出す作品です。

戯曲家族身体喪失

作品情報

人が残す殻と空白から、関係の変化を描く戯曲。

白水社から刊行された戯曲で、岸田國士戯曲賞を受けた作品です。題名が示すように、そこにいるはずの人や変わってしまった身体の感覚を通じて、生活の中に潜むおかしみと不安を舞台化します。

書籍情報

出版社
白水社
発売日
2006-04-01
ページ数
157ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784560026915
ISBN-10
4560026912
価格
3630 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/戯曲・シナリオ

Amazon.co.jp: ぬけがら : 佃 典彦: 本

レビュー

  • 一番好きな劇

    文学座アトリエ公演のために佃さんが書き下ろした作品。アトリエ公演が成功し、文学座の本公演でも再演された。 テンポよい展開、ユーモア溢れる台詞、クライマックスでは、ほろっと目頭が熱くなる。ノスタルジックで。蝉の音と冷麦が印象的で。10年以上前に見た場面だけど、くっきりと心に残っていて、何としても再演して欲しい。 台本は味わいながらゆっくり楽しみました。

  • 困った

    岸田戯曲賞受賞作、刊行から三年、誰もレビューを書かない。読んで困った。41歳の男が主人公で、出来心で浮気をしたために妻と離婚することになっているが、それを聞いた77歳の母親が心筋梗塞で急死してしまう、その葬儀の準備から話は始まる。父親は82歳。男の両親としては歳が行き過ぎているが、ボケた父は母の死を理解できず、そのうち、ぬけがらを脱いで70代に、さらに次々と若返っていき、遂には、特攻を免れた戦後すぐの20代の若者になる。その間のドタバタを描いた一種の喜劇。夫婦の関係とか家族とかいうものを描きたかったのだろうが、いわば「普通」のレベルで、なんでこれが岸田戯曲賞なのかは分からない。もっとも「あてがき」(あとがきの代わり)を見たら、母の死、父との同居は作者の身の上に起きたことで、両親との年齢差も事実そのままの「半私戯曲」だという。それなら、それをそのまま描いたほうが良かったようにも思う。

  • 俺はあの頃の父達と暮らしている

    舞台を見ましたが、何十本も観たお芝居の中で再演を心から望む作品の一つです お芝居の醍醐味が詰まってますよ

  • 会ってみたいような…

    自分と同年代または若い時代の「親」と「会う」機会はまずありません。気恥ずかしいその世界に、中年でどうしようもない男が遭遇する戯曲です。 中には同じような印象のものもあるけれど、戯曲と小説は違うもの。 上演される時の想像が面白い本です。

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