作品情報
『本の魔法』は、司修の表現を受賞作として伝える随筆・評論です。
『本の魔法』は、司修による随筆・評論です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。
書籍情報
- 出版社
- 白水社
- 発売日
- 2011-06-03
- ページ数
- 264ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784560081433
- ISBN-10
- 4560081433
- 価格
- 2200 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
『杳子・妻隠』『死の棘』『岬』など戦後を代表する文学作品で、作家に寄り添い深い読みを装幀に表現した芸術家が語る濃密な背景。
レビュー
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「本」という不思議な存在
画家にして名うての装幀家、そして川端康成文学賞受賞の作家ならではの、味わい深い一冊。 「装幀は、ぼくが絵を描き続けるためのアルバイトとしてはじめた。(中略)タイトルの『本の魔法』とは、本を魔法にかけるのではなく、本の魔法にかかってしまったことである」と著者は記す。 タイトルの「本の魔法」に関して、江藤淳『なつかしい本の話』(司修=装幀)の、印象的な一節が引用されている。 「本というものは、ただ活字を印刷した紙を綴じて製本してあればよい、というものではない。 つまり、それは、活字だけででき上がっているのものではない。沈黙が、しばしば饒舌よりも雄弁であるように、ページを開く前の書物が、すでに湧き上がる泉のような言葉をあふれさせていることがある。」 古井由吉、武田泰淳、埴谷雄高、島尾敏雄、中上健次、江藤淳、三島由紀夫、森敦、三浦哲郎、真壁仁、河合隼雄、松谷みよ子、網野善彦、水上勉、小川国夫の15人の作家の作品に寄せた装幀・装画に関するエピソードにとどまらず、それぞれの作家との深い交流、さらに作家の生や作品世界にまで踏み込み、「本」という不思議な存在について、著者ならではの洞察を展開していく。 司修の装幀で、最も好きなのは森敦『月山』だ。この装丁のしかけは、冒頭の数ページ読むとわかってしまう。著者自身、「ぼくは、何もしないで仕事になってしまう」という思いを消せずに代案をいろいろと考える。それでも、臥牛山を思わせる牛の墨絵を使う以外、『月山』の装丁はありえなかった。 数多くの仕事のなかで、著者は「テキストを深読みしてかえって不興を買うこともあった」と述べる。だが、その「深読み」こそが、「装幀」の、そして「本の魔法」の核心なのだろう。
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本はきれいです。
好きな本が、また入手でき、満足しています。これに帯があれば最高です。
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綺麗な状態でした。
無事に届きました、有り難うございます! 懐かしい想いに駆られ、買わせて頂きました。
関連する文学賞
- 大佛次郎賞 第38回(2011年) ・受賞