日本の文学賞

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海まで100年

岸田國士戯曲賞

海まで100年

笠木泉

笠木泉の戯曲。神奈川・大黒ふ頭で働く三人の男女が、息苦しい日々の違和感と徒労感を抱えながら、海へ向かう道でささやかな希望を見いだし、互いに手を差し伸べようとする。

労働と日常海と記憶希望と連帯時間

作品情報

午前5時に目覚めた人びとが海への道を行く場面を軸に、三つの声が響き合う。詩的な言葉と静かなユーモアによって、個人の記憶と長い時間へのまなざしを重ねる。

2025年5月に白水社から刊行された戯曲集。表題作に加え、『モスクワの海』を収録し、第69回岸田國士戯曲賞を受賞した。

書籍情報

出版社
白水社
発売日
2025-05-21
ページ数
190ページ
言語
日本語
サイズ
18.8 x 13 x 1.5 cm
ISBN-13
9784560091807
ISBN-10
4560091803
価格
2530 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/戯曲・シナリオ/日本

こぼれる詩情で笑みも齎す、 静かなトリローグ劇。 午前5時、夢のほとりで目覚める私たちは、海への道をゆく! さゆらぐ月の光のもと、凍てつくアスファルトから草木も背を伸ばし、ほのめく鳥たちが凛と羽ばたくように。響きあう3つの声が「あの日」からの心に笑みも齎す、静かなトリローグ劇。『モスクワの海』を併録。 *選考委員による〈選評〉 〈今いる場所からどこか遠くの場所を想像する人間の切実さ〉市原佐都子 〈感覚器に耳をそばだてながら紡がれた、息遣いと肌触りをもつ言葉たち〉上田誠 〈近景と遠景とがひとつながりであるということを詩的に示し得る、言葉を紡ぐ際の誠実さ〉岡田利規 〈ト書きまでもが朧(おぼろ)げに揺蕩(たゆた)う独特な文体は、小さな世界からの大きな旅物語に強く呼応〉タニノクロウ 〈この作品には過剰でない叙情と幽(かそ)けき希望がある〉野田秀樹 〈柔らかく、どこか現実離れしたような雰囲気を醸す台詞、普遍性を感じさせる物語〉本谷有希子 〈未来への思索を促す哲学的な問いを、壮大な時間スケールで、静かに、力強く投げかける戯曲〉矢内原美邦

レビュー

  • 岸田戯曲賞受賞作

    戯曲として面白い。舞台も見てみたい。

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