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隣人 (双葉文庫)

小説推理新人賞

隣人 (双葉文庫)

永井するみ

夫の死をきっかけに日常が崩れていく女性を中心に、身近な関係に潜む不穏さを描くサスペンス短編集です。表題作を含む6編は、ありふれた暮らしが少しずつ歪んでいく怖さと、予想外の結末を味わわせます。

日常の崩壊夫婦短編集サスペンスイヤミス

作品情報

穏やかな日常は、ひとつの死で静かに裏返る。

第18回小説推理新人賞受賞作を含む短編集。双葉社の双葉文庫で新装版として読み継がれている一冊で、夫の死から始まる不穏な日常と、6編それぞれの予測しづらい結末が印象に残ります。

レビュー要約

  • 日常のすぐ隣にある不穏さや、身近な関係が徐々に壊れていく感触が評価されている。後味の悪さを含めて楽しむ読者が多く、気味の悪い読み味を求める人に向いた作品として受け止められている。

  • 短編集としてのまとまりと、予想しにくい結末の連続を楽しむ声がある。一方で、物語ごとの好みや後味の強さには差があり、読者によって受け止め方が分かれる。

書籍情報

出版社
双葉社
発売日
2013-08-08
ページ数
388ページ
言語
日本語
サイズ
15 x 10.5 x 1.3 cm
ISBN-13
9784575516043
ISBN-10
457551604X
価格
935 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

優しい夫に白い猫──満ち足りた生活は、夫の溺死により突然、ピリオドが打たれる。それは新たなる絶望への幕開けにすぎなかった。小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む戦慄のサスペンス短編集。予測のつかない結末6編!

レビュー

  • 面白かった

    「永井するみ」は初めて。新聞の書評欄からの注文。 「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」 「雪模様」の6編。短編小説。 一番面白かったのは「風の墓」。男と女ってほんと 考えてること。違う。受け取り方。違う。 恋愛関係において。この違いって。すさまじい。 だって。殺されちゃうもんね。 フクザツな心理描写が独特なタッチで描かれていて 最後のどんでんがえしで。何気なく読んでいた文章が 実は重要な意味が込められていると後になって気が つきます。あちこちに「しかけ」がちりばめられていて それがとってもさりげなくて。そこが又味わいがあって いいです。 そのさりげなさ。日常ってそうだもんね。って ほんと。こわいよねって。おもいながら。 男女間の夫婦間のうっとうしさや。それがなくなったときの 晴れやかさや自由感。 女のほうが奥行きがあって。こわいのかも。 そうそう。「至福の時」読んで思い出したことありました。 誰かが昔言っていた。男女間で自分の次がきれいなひとなら まだしもブスだったら。ゼツボーするって。 そういうもんらしい。 別の作品もよみたくなりました。

  • もうちょっとひねりが欲しかったかも

    それぞれうまくまとめてあるが「うすら寒さ」を期待して読んだので、少し期待がずれたかな。 手法はどうでも、流れでオチは推測できちゃう、みたいな。 余り説明せずに言外で背筋をぞっとさせて欲しかったらしい。 紹介文で期待値上げすぎたせいかも。

  • うまいなあ、と思いました。

    どの短編もスリリングで、そして最後のどんでん返しに至るまでの 流れが実に巧みだ。 登場人物たちにあまり好感は持てないが、どの短編もごく普通の人びとの はまりやすい陥穽を上手に描きだしていると思う。 『洗足の家』は理想的に見える老夫婦の心の闇を描いて秀逸。 美青年モデルが登場する『至福の時』は華やかなモデル業界の酷薄さと 一見恵まれた主婦の心の空虚さとをとらえて見事だし 地方のガラス工芸作家と高校教師が登場する『風の墓』も読ませる。 どの短編でも「場所」が重要な役割を果たしている。 文章もうまく各話の構成も巧みで、作者はとても賢い女性のように感じた。 早世なさったのが残念な書き手である。

  • 期待しすぎました

    永井するみさんは初めて読みました。 短編であることと、読ませる力はあるので一気に読めましたが、純粋に面白くありませんでした。 もっと読了後にゾッとしたり、シンドさを覚えるものを期待してました。期待しすぎてたのかもしれません。

  • 歪んだ甘さに隠れた毒

    「隣人」「伴走者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」を収録した短編集。 どの作品も男女の関係を描いているが、甘美な恋愛小説ではない。どの関係もどこか歪んだ、いびつな関係。それでも蜜にくるまれている―そう思った瞬間に、永井するみは毒を盛る。その毒は、時に主人公に、時に読者に襲い掛かる。それでも、蜜の味がわすれられない。 永井するみは長編の良作も多いが、こうした短編にこそ真髄がある。

  • 永井するみらしい

    永井するみらしい短編小説です。永井するみは心理状況を描くのがとてもうまい。読んでいて疲れないし、ちょっとしたミステリーの短編を読みたい人におすすめです

  • 面白くない

    全然面白くなかったです。 帯の宣伝文句の「本当の恐怖は日常に潜む」「予測不能の結末!一気読み必死です!」 という言葉を期待したが見事に裏切られた。そんなものはカケラも無かった。 一気読み出来たのは短編集だったから。 でも、もしかしたら女性ならもう少し評価は高くなるかも。 作者が女性のせいか男性には共感しづらい所があったので。 私は男なので読みながら「女性なら違った感じ方なのかな?」とも思った。

  • 気楽に読めるミステリ

    一見普通の人の、怖い話。嫌みなく、気楽に読める短編集。週末の午後、何か軽いものを読みたいという人にお勧めです。

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