作品情報
女を賭けた決闘は、殺人を自殺に見せるための罠として始まる。
表向きは恋愛をめぐる男同士の決闘だが、物語の焦点は名誉よりも、死の責任を消し去ろうとする周到な仕掛けにある。あらかじめ結果を制御しようとする男たちの計算は、相手を対象として扱う暴力性を露出させる。女の沈黙や態度は単なる被害者像に収まらず、事件の意味を不穏にずらしていく。
レビュー要約
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第5回の受賞作として登録されており、短編推理としての位置づけと作者情報が確認できる。
書籍情報
- 出版社
- 双葉社
- 発売日
- 1995-05-01
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784575658019
- ISBN-10
- 4575658014
- 価格
- 114 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
短篇集
レビュー
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色あせない名作短編集
日本探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)短編賞の受賞作品集。 木々高太郎、香山滋(新人賞)、山田風太郎、大坪砂男、水谷準の第1回から第5回までが収録されている。昭和20年代の作品であるから半世紀以上経過しているものの、当時の言葉使いや、風俗から、探偵小説と言われた良き時代に思いを馳せて、今読んでも十分に楽しめる。色あせない名作短編集である。 全体的に水準が高く、特にゴジラの原作者である香山滋「海鰻荘奇談」、山田風太郎「眼中の悪魔」が面白かった。 ■海鰻荘奇談 一万坪の巨大なプールにウツボを飼育する大塚博士。息子の誕生祝賀会の夜、プールで、内臓をぬかれた息子と姉の死体が見つかった ・・・ ■眼中の悪魔 資産家の片倉は、友人 橘の想い人 珠代を、半ば金の力で妻にする。珠代と、その義兄の仲を疑った片倉は、橘に調査を依頼するが ・・・ 本作品集の巻末には、山村正夫の解説が収録されている。江戸川乱歩と、木々高太郎の論争等、当時の事情が書かれていて興味深い。 それにしても、本シリーズが、大型書店でしか見かけられないことは残念。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第5回(1952年) ・受賞