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日本推理作家協会賞受賞作全集 2 (双葉文庫 き 7-1)

日本推理作家協会賞

日本推理作家協会賞受賞作全集 2 (双葉文庫 き 7-1)

水谷準

『ある決闘』は、水谷準が1951年に発表した短編推理小説。女をめぐる決闘を、死者が出ても自殺に見えるよう仕組むという犯罪的な企てを核に、男たちの計算と、そこに置かれた女の心理を描く。第5回探偵作家クラブ賞を受けた作品で、のちに『短篇集 1(日本推理作家協会賞受賞作全集 ; 2)』に収録された。

決闘犯罪計画恋愛と所有欲心理の反転短編推理

作品情報

女を賭けた決闘は、殺人を自殺に見せるための罠として始まる。

表向きは恋愛をめぐる男同士の決闘だが、物語の焦点は名誉よりも、死の責任を消し去ろうとする周到な仕掛けにある。あらかじめ結果を制御しようとする男たちの計算は、相手を対象として扱う暴力性を露出させる。女の沈黙や態度は単なる被害者像に収まらず、事件の意味を不穏にずらしていく。

レビュー要約

  • 第5回の受賞作として登録されており、短編推理としての位置づけと作者情報が確認できる。

書籍情報

出版社
双葉社
発売日
1995-05-01
ページ数
288ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784575658019
ISBN-10
4575658014
価格
114 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

短篇集

レビュー

  • 色あせない名作短編集

    日本探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)短編賞の受賞作品集。 木々高太郎、香山滋(新人賞)、山田風太郎、大坪砂男、水谷準の第1回から第5回までが収録されている。昭和20年代の作品であるから半世紀以上経過しているものの、当時の言葉使いや、風俗から、探偵小説と言われた良き時代に思いを馳せて、今読んでも十分に楽しめる。色あせない名作短編集である。 全体的に水準が高く、特にゴジラの原作者である香山滋「海鰻荘奇談」、山田風太郎「眼中の悪魔」が面白かった。 ■海鰻荘奇談 一万坪の巨大なプールにウツボを飼育する大塚博士。息子の誕生祝賀会の夜、プールで、内臓をぬかれた息子と姉の死体が見つかった ・・・ ■眼中の悪魔 資産家の片倉は、友人 橘の想い人 珠代を、半ば金の力で妻にする。珠代と、その義兄の仲を疑った片倉は、橘に調査を依頼するが ・・・ 本作品集の巻末には、山村正夫の解説が収録されている。江戸川乱歩と、木々高太郎の論争等、当時の事情が書かれていて興味深い。 それにしても、本シリーズが、大型書店でしか見かけられないことは残念。

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