日本の文学賞

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夏空白花

山田風太郎賞

夏空白花

須賀しのぶ

敗戦後の日本で、高校野球の再建に賭けた人々を描く歴史長編。GHQ 占領下で失われた誇りを取り戻そうとする姿を通じ、スポーツと復興の物語を重ねる。

高校野球戦後日本GHQ復興青春

作品情報

失われた夏を取り戻すため、野球に未来を託した人々の物語。

ポプラ社刊。出版社公式で単行本 ISBN 9784591159521 とページ数を確認した。

書籍情報

出版社
ポプラ社
発売日
2018-07-25
ページ数
405ページ
言語
日本語
サイズ
13.6 x 3.1 x 19.6 cm
ISBN-13
9784591159521
ISBN-10
4591159523
価格
600 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

高校野球100回大会の節目に、直木賞候補作家が魂を込めて書ききった、最高傑作にして到達点! <内容紹介> 1945年夏、敗戦翌日。 昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てを失った今だからこそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。 ボールもない、球場もない、指導者もいない。それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。 「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の熱い想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、思惑を抱えた文部省の横やり、そして高校野球に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった……。 <プロフィール> 須賀しのぶ(すが・しのぶ) 1994年『惑星童話』でコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞しデビュー。2013年『芙蓉千里』三部作で第12回センスオブジェンダー賞大賞受賞。16年『革命前夜』で第18回大藪春彦賞受賞、第37回吉川英治文学新人賞候補。17年『また、桜の国で』で第156回直木賞候補、第4回高校生直木賞受賞。17年『夏の祈りは』で「本の雑誌が選ぶ2017年度文庫ベストテン」1位、「2017オリジナル文庫大賞」受賞。

レビュー

  • 須賀しのぶにハズレ無し!

    執筆までに、どれほどの下準備をしているのだろう。海軍、ピアノ、今までもたくさんの感動をもらったけど、今度は野球ときたか。その上、ネイティブの私からしても、完璧な大阪弁。なんや、この人!私の中で須賀しのぶにハズレ無し、このフレーズが強く強く響いています。

  • オススメ

    戦争後、人々が前を向いていこうとする姿に感動した

  • 自分はどっちかというと

    「野球なんぞやっとる場合か」側なんだが、 「白いユニフォームがこれだけ揃うのは、いいもんだと思うね」は、確かにそうだ。 やってる場合か、派としては、つい、「火垂るの墓」がオーバーラップし、「この時点ではどの段階だろう?」と連想しながら読んでしまったんだが 「竹槍事件」に興味が湧いた。これ、知らなかった。後でちょっと探してみよう 余計な思考に飛ばなけりゃ、気持ちよく読める楽しいお話だと思います 概ね楽しみました

  • 終戦直後のS21年に、全国高等学校野球選手権大会を開催したこと。

    アメリカのベースボールと、日本の甲子園大会の学生野球界を、よく説得できたと思っています。GHQの人脈を通して、一歩ずつ交流を深めていった関係者の努力に、感謝したいと思います。もし、この昭和21年の全国高等学校野球選手権大会が解されていなければ、全国高等学校野球選手権大会は、ずっと後になってからしか大会復活はなかったと思っています。 職業野球を推奨する読売新聞社が、あの当時から沢村栄治を中途退学させてまで、読売に入団させたことと、選手として寿命が来たら、その功績を認めとめもせず、冷たい仕打ちをしたことが、現在の読売と全く変わらないのだと、改めて思いました。長嶋監督・王監督の解任劇、清原に対する仕打ち、どうしても読売は好きになれません。

  • この世に「野球」があることの幸せ

    ベースボールが「野球道」に変化して日本に根付いた訳や学生大会なのに新聞社主催の全国大会が開かれる歴史、そしてなんといっても終戦からたった1年で高校野球が復活できた奇跡など読み応えは満点です。 王道の近現代系歴史小説ですのですべてが予定調和で予測可能な展開ですが、先人たちの熱意や若い世代に受け継がれてゆく希望、平和のありがたさなど楽しませていただきました。 戦争とコロナ禍では重さ、深さはけた違いかとは思いますが、この世に野球があってどんなレベルであっても気軽に参加できたり、ビール片手に観戦できる自由が一日でも早くもどってくるとこを強くいのります。

  • 須賀しのぶ凄い

    この人、本当によく時代背景を描いている。高校野球100年の節目ならこういうテーマが欲しかった。進駐軍統治の実情が野球を通して理解できる。よくぞこの人を舞台回しに据えたと膝を打ちたくなったのが真田重蔵。今で言えば江川や桑田に匹敵する存在だが、現在のスポーツライターは彼の価値に無知。歴史のブラックボックスのような時代を深掘りする須賀さんを愛読している。

  • 成し遂げる熱量

    終戦後の、高校野球復活に大変な努力があったことがわかり、だから今も熱量がはんぱないー!良い本です。損はありません!

  • 高校野球の事情通になれます。

    高校野球の歴史については、ご自分で調べるほうが良いかもしれません。小説は面白くするのが使命ですから。入門編として読むにはベストです。お勧めです。

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