作品情報
人生をかけて挑む、盤上の戦い。
チェスを軸に、四人の若者がそれぞれの人生と向き合っていく。第12回ポプラ社小説新人賞受賞作。
書籍情報
- 出版社
- ポプラ社
- 発売日
- 2023-11-01
- ページ数
- 364ページ
- サイズ
- 18.8 x 12.8 x 1.8 cm
- ISBN-13
- 9784591179437
- ISBN-10
- 4591179435
- 価格
- 1440 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
「王様のブランチ」で紹介後、大評判!! 【選考委員、絶賛の嵐! 第12回ポプラ社小説新人賞受賞作!!】 世界有数の頭脳スポーツであるチェスと出会い、その面白さに魅入られた4人の若者たち。 64マスの盤上で、命を懸けた闘いが繰り広げられる――! 「勝つために治せよ、絶対に」 小学生の透は、難病で入院生活を送っており、行きたかった遠足はもちろん、学校にも行けず癇癪を起してしまう。そんなとき、小児病棟でチェスに没頭する輝と出会う――。 <年齢より才能より、大事なものがある。もうわかってるだろ?> チェス部の実力者である高校生の晴紀だが、マイナー競技ゆえにプロを目指すかどうか悩んでいた。ある日、部長のルイに誘われた合コンで、昔好きだった女の子と再会し……? 「人生を賭けて、ママに復讐してやろう。」 全盲の少女・冴理は、母からピアノのレッスンを強要される日々。しかし盲学校の保健室の先生に偶然すすめられたチェスにハマってしまい――。 「俺はただ、チェスを指すこの一瞬のために、生きている。」 天涯孤独の釣崎は、少年院を出たのち単身アメリカへわたる。マフィアのドンとチェスの勝負することになり……!? そして、彼らは己の全てをかけて、チェスプレイヤー日本一を決めるチェスワングランプリに挑むことに。 チェスと人生がドラマティックに交錯する、熱い感動のエンターテイメント作!
レビュー
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忘れていた
クイーンズギャンビットをネトフリで観て、ふと、チェス熱が再燃。 『ヒカルの碁』などのようなストーリーのチェスバージョンと言えばいいか。でも、徹底的にチェスで味付けであるので一読後に気づくかも。 日本にはなかなか広まらないチェスを広めてくれそうなとっつきやすい文体です。中学生なら興味を持ってくれる子も出てくると思います。 忘れていた、なんか青春な気持ちとチェスを思い出しました。 けっこう一気に読めちゃいます。
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チェスに注ぐ情熱
望木透(もちぎとおる)は小学5年生の男の子。全身型突発性神経不全症という病気で、歩くことができなくなった。しばらく入院することになったのだが、その病室にいる輝(あきら)という子にチェスを教わった。輝は強く、関東のジュニア大会で優勝するぐらいである。 同じ病室の瑠偉(るい)もチェスができた。私立の進学校を目指して勉強をしている頭のいい子だが、白血病にかかっている。 透は定石を覚えたり、タクティクス問題を解いたりして、輝に勝てるようになろうとする。 そして輝に初めて勝てそうになったとき、透は意識を失い、意識が戻ると手さえも動かせなくなっていた。 そんな状態でも、チェスが透の救いになっていた。言葉で駒と動かす位置を言えばチェスができるので、父親と対局していたのだ。チェスをしている間は自分の状況を忘れることができた。 輝は手術を受け、先に退院することになる。その前に、輝が「エヴァーグリーン・ゲーム」という言葉を教えてくれた。後世まで語り継がれる名局のことらしい。 場面は変わって、瑠偉は目標だった開花中学に受かり、そのまま高校に進んで高校2年生になっていた。チェス部に所属していたが、そんなに強くはなかった。強かったのは樽山晴紀(たるやまはるき)である。日本に5人しかいないキャンディデートマスター(CM)なのだ。相当な強者だが、プロになるかどうかで迷っていた。 そしてここに、望木透が出てくる。透もCMになっており、ユース大会で優勝する腕前になっていた。 この後も、主人公は入れ替わるが、チェスを中心にして話は展開する。日本初のグランドマスターになった人物も出てくる。透、晴紀などすべての主要人物が参加する大会が開かれる。賞金は1億円。勝つのは誰だろうか。 チェスをテーマにしてはいるが、チェスを知らない人でも楽しめる。私はチェスには興味がないが、将棋や碁には関心があり、もっと分かるようになりたい、もう少し強くなりたいという思いになった。何かに夢中になり、没頭することの大切さ、素晴らしさを教えてもらった小説だった。
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とても満足しています。
とても満足しています。
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本気になれる幸せ
滾るわ~。 熱量が尋常じゃない! もう語彙力がどっかいってしまうほどの 衝撃でしたよ。 波乱に満ちたチェスプレイヤーたちの人生が 大きな節目で交差し、共振し合った末に、 最高の舞台で激突します。 チェスのルールを知らなくても 夢中になれる破格の逸品でした。 メインキャストたちは生い立ちから 背景が描かれ、それがまた、 どれもこれも感情移入させまくるんです。 盛り上げて、盛り上げて、 ドカーンですからね。 終盤はまさに世紀の一戦の連続。 ぶっ通しでかじりついている以外 どうしようもなかったです。 読み終わった瞬間に吠えたくなる小説って いったい何なの? (対象年齢は13歳半以上かな?)
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チェスがわかっていたら面白いと思います
チェスのルールがわかっていると話の内容が理解しやすくおもしろいと思います
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章ごとにトーンが違いすぎるし最後に無理やり美談化
チェスに魅入られた子供や若者がチェスを通じて成長していく群像劇です。 それは良いけど、小児病棟、視覚障害者、高校生、裏社会など章ごとにトーンが違い過ぎて頭がついて行けません。 しかも最後に、彼・彼女たちの人生模様をスポコン風に強引に一本化し、美談にまとめ上げていく展開には違和感を覚えました。 昔『ヒカルの碁』で感じた爽やかな情熱と違い、異様で理解不能な没入に見えてしまうことも指摘できます。 チェスマニアならとにかく、青春小説あるいはサクセスストーリーとしては題材や登場人物が特殊すぎてお勧めできないと思います。
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チェス同様、最後に清々しさを感じる 良作
読みやすく、チェスを知らない人でも小説として楽しめる ストーリーです。 チェスが好きなら尚更楽しめる内容になっています。物語の大筋の裏で、なぜチェスが面白いのか なぜ 惹かれるのかが表現されており、自問自答する登場人物たちと同じように共感できました。 日本の小説だけあって日本のチェスプレイヤーの気持ちも代弁されていますね。 本の人物表現に ちょっとした遊び心がある点も面白い。
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3話目からだんだん面白くなりました。読後感も良し。
チェスをテーマに、登場人物が重なり合う連作短編集です。 序盤を読んでもチェスに興味が持てないまま、いまひとつ引き込まれずにいたのですが、3話目からだんだん面白くなり、後半は十分に楽しみました。終わり方もよく考えられていて、明るい読後感です。 導入部の主人公は子どもですが、その後成長しますし、暴力や性の描写もあるので、ヤングアダルト向けだと思います。 登場人物のプロフィールがわかりやすくドラマティックで、かつ多様性に配慮があるのも、若い人たちが読みやすくて適切だろうと思いました。
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