作品情報
喪失を知った少女の再生を描く、一夏の巡礼の旅。
喪失を抱えた少女が夏の旅を通じて前へ進もうとする。第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作。
書籍情報
- 出版社
- ポプラ社
- 発売日
- 2024-07-18
- ページ数
- 284ページ
- サイズ
- 18.8 x 12.8 x 1.8 cm
- ISBN-13
- 9784591182239
- ISBN-10
- 4591182231
- 価格
- 1500 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
【第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作!】 喪失を知った少女の再生を描く、一夏の巡礼の旅。 「わたしには夢を持つ資格はない」 必死で受験して入学した中学校には馴染めず、厳しい母親に叱られ家庭でも居場所がない。 中学一年生の夏子は日々を無気力に過ごしていた。 心の支えは、妹のチイちゃんと共にお話を創ること、 そしてチイちゃんの推しているアイドル・羽猫くんの動画を一緒に視聴すること。 しかしそんな夏子の様子を見かねた母親は、 夏子が目を背けてきた「現実」を突き付けてくる。 さらに同時期に羽猫くんが活動を休止し、 宮崎の田舎へ戻ったという情報が。 すべてを失った夏子は巡礼の旅に出る。 東京から、宮崎へ。 道中様々な大人と出逢い、時に助けられながら、 夏子は少しずつ夢を取り戻していく。 ■著者プロフィール 高山環(たかやま・かん) 『夏のピルグリム』で第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞を受賞。『ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕』(宝島社文庫)でデビュー。
レビュー
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多くの世代の方に読まれてほしいなぁ
読書感想文は子供の頃から苦手だったので、こういう評価には全く向いていないと自覚しているのですが、この本が少しでも誰かに届くと良いのにという思いで書いてみます。 とても丁寧で人を極力傷つけない様に配慮されている一方で、文章はとても簡潔で、よくこんな話が作れるなと感心しました。 どんな人にお勧めかは分からないですが、子供から大人までいろんな世代の方のこの本に対する感想に好奇心をかられる本でもあり、多くの方に読まれるといいなと思います。 やっぱり感想になってないですが、読んでよかったなと思える本でした。 素敵な物語をありがとうございました。
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人と人の繋がりが眩しい、ひと夏のものがたり
端から見れば恵まれている環境に身を置いているように見えても、実際にはそんなことないかもしれない。 タワマン住みで私立中学に通う、一見恵まれたように見えるけれど、実は苦しみに喘いでいる少女−−そんな彼女が、夏休みを通して大きく成長する物語。 ご都合な展開もあったものの、そんなことは気にならない、心温まるストーリーだった。 親の愛情、かけがえのない友情、命の尊さ、年長者からの教え。 −−人は支え合い、多くの人に助けられながら生きている。
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掛け値なしに推せる!
優しさのこのうえない輝きに 魅せられました! 「私に夢を持つ資格はない」 そう思い詰めていた少女が、 後悔に向き合う遠大な旅路の中で、 得難い経験を重ねながら 息を吹き返していく物語です。 主人公の親友の志に痺れたわ~。 旅先で出会う人々も温かくって、 読んでいて主人公と一緒に 救われたような気持ちになれました。 この物語、没入感がヤバすぎる! 多くの要素が調和とともに 封じ込められていて、 ストーリーの進展にしたがって 次々と開花してゆくさまに 惚れぼれしましたよ。 すれ違い、バラバラになっていた 家族の再出発のためにも、 13歳の思い切った一歩は 欠かせないものでしたね。 全幅の信頼がくれるエネルギーや、 当たり前に享受してきたものの ありがたみ、感謝を伝えることの 素晴らしさなど、 子どもたちに味わってほしい ココロの栄養もたっぷり。 親目線では、主人公が旅先で出会う 魅力あふれる大人たちのように、 もっと子どもの気持ちに 寄り添えるようになりたいと 感じましたよ。 (対象年齢は12歳半以上かな?)
関連する文学賞
- ポプラ社小説新人賞 第12回(2022年) ・奨励賞