日本の文学賞

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日本の離島 1 (1)

日本エッセイスト・クラブ賞

日本の離島 1 (1)

宮本常一

宮本常一の『日本の離島』は、日本各地の島々を歩き、暮らし、交通、生業、共同体の変化を記録した民俗誌である。離島を周縁としてではなく、日本社会を考える入口として描く。

離島民俗学生活史生業地域社会

作品情報

島に生きる人びとの声から、日本の生活史が立ち上がる。

未來社の宮本常一著作集版では第1集・第2集として刊行され、第1集は350ページ。離島の暮らしと地域社会を広く扱う。

レビュー要約

  • 現地を歩いた記録の厚みと、島の生活を社会全体の問題へつなげる視野が評価される。

書籍情報

出版社
未来社
発売日
1969-01-01
ページ数
349ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784624924041
ISBN-10
4624924045
価格
1870 JPY
カテゴリ
本/人文・思想

離島がふくむ問題 島に生きる おくれをとりもどすために 離島青年会議に寄せて 太平洋の島々 島のあらまし 明治初年の伊豆諸島 八丈島 日本海の島々 島のあらまし 佐渡をまわる 佐渡の小木岬 瀬戸内海の島々 空から見る島々 瀬戸内海島民の歴史 島の農民 島と出稼 御手舸子と地割――平郡島 海村の変貌過程――倉橋島 岩屋の漁業構成――淡路島 「怒りの孤島」に生きる人々――情島 九州周辺の島々 島のあらまし 対馬の農民 対馬・五島における外来者の受容 長島・天草の見聞 薩南の島々 薩南十島 拾島状況録 宝島の神酒つくり その他の島々 あとがき 付録 写真

レビュー

  • 離島の美しさの裏にある貧しくて辛い歴史

    「忘れられた日本人」を始め宮本常一さんの本は何冊か読んでいますが、宮本さんの本は日本人のルーツを知る上で有用な歴史がたくさん書かれているので、読んでいてためになるものばかりです。 宮本さんの本は日本という国が存在する限り永遠に読まれ続けられるものでしょう。 本書は特に離島をテーマにして書かれた本で、北海道から九州、沖縄までの島々の農業や漁業のありさまを実にしっかりと書かれています。 あとがきで書かれているように、宮本さんの出身が山口県の周防大島のせいか西日本の瀬戸内海の島々に多くのページが割かれていて、宮本さんが本の構成が上手くなかったと悔やんでおられますが、私も西日本の人間なので淡路島や芸予諸島など身近に感じられて大変面白かったです。 全体を通して、どの島も農地が小さく道路も未整備なので文明から取り残されて、漁業については明治あたりまではそれなりに魚がとれて内地で貨幣に交換できたのが、やがて内地の大型船に漁場を荒らされて困窮したと書かれています、 しかしそれを救ったのが江戸時代にもたらされたサツマイモで、やせた土地でも育つし、米のように台風の被害にもあわないし、栄養価が高いので島の人口が増えたと言います。 私自身、野菜を作っていますが、サツマイモは別格で少しの土地で食べきれないほどできるし、肥料もいらないどころか雑草を押しのけてどんどんツルが伸びていくのに毎年驚かされます。食料自給率の低い日本は今日でも最後の手段はサツマイモに頼るといった国家のプランがあるそうです。 九州に行けば皆んなが焼酎を飲んでいるのは当たり前のように思っていましたが、最初にサツマイモが西欧からもたらされたことや、島々が多かったことに関係があるのでしょうね。 離島と言うと、私も含めて現代人はリゾートを想像してしまいますが、離島の非日常感というのは貧しさにあったのだなとあらためて理解しました。瀬戸内の花崗岩主体の島々は平地が少ない上に土地がやせていて、島民は苦労して段々畑を作り、海辺でせっせと海藻をとっては段々畑を登って畑に肥料としてすき込んだという話にはため息がでます。しかも肥料を奪われるといけないので畝の雑草も全部抜いたというから非常な重労働であったと思います。 本書には日本の有人島は500あると書かれていますが、いまでは半分の250だそうです。しかも高齢者ばかりになっているのではないかと思います。昔と違って自由に島から出ていける現代においては仕方ないのかもしれませんが、何百年と続いてきた離島の歴史が風化して消えようとしているのは残念でもあります。

  • なかなか良いです。

    気に入ったとこを飛ばし飛ばし読んでいます。チョット昔はこんなんだったなーと思いだしています。

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