作品情報
和歌史の視点から『源氏物語』を読み直し、表現と受容の接点をたどる。
和泉書院の研究叢書527として2020年9月に刊行された瓦井裕子の研究書。『源氏物語』の表現を同時代の和歌や歌合、家集と突き合わせながら、平安中期から鎌倉期にかけての文学的交叉を実証的に追う。
書籍情報
- 出版社
- 和泉書院
- 発売日
- 2020-10-07
- ページ数
- 268ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 16 x 2.1 x 22.2 cm
- ISBN-13
- 9784757609655
- ISBN-10
- 4757609655
- 価格
- 9350 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
『源氏物語』の表現に着目し、表現の類同性と、表現摂取の方法について論じる。前半部は、作中の表現と同時代の和歌表現との比較を通し、その表現の背景を詳らかにしていく。後半部は、平安時代中期から後期にかけて、『源氏物語』の表現が和歌に摂取されていく過程・受容の諸相を、実証的な調査検討によって詳らかにする。全編を通して、和歌と散文作品との接点を丁寧に紐解きながら、平安時代中期から鎌倉期にかけての文学的交叉を浮かびあがらせ、物語摂取の具体的様相を文学史に位置付ける。和歌表現という新たな指標を用い、これまでの『源氏物語』享受史研究を塗り替えることを試みる。
兵庫県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。就実大学人文科学部講師。 論文に「歌合における『源氏物語』摂取歌―源頼実と師房歌合をめぐって―」(『中古文学』・第96号・2015年12月)などがある。
関連する文学賞
- 関根賞 第28回(2021年) ・受賞
- 日本古典文学学術賞 第14回(2021年) ・受賞