作品情報
角川春樹事務所より刊行。
書籍情報
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 発売日
- 2011-10-04
- ページ数
- 344ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 18.8 x 13 x 2.1 cm
- ISBN-13
- 9784758411813
- ISBN-10
- 4758411816
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
派遣社員として働く25歳の正志は、会社の倒産をいきなり告げられ、その翌日には同棲していた女になけなしの貯金まで持ち逃げされる。失意から「どうでもいいや」と自殺しかけたところをオカマの泉に助けられ、彼女に連れていかれた東京の下町・新小岩のゲストハウス「枝豆ハウス」で生活し始める。そこで暮らすのは、20代から50代の個性的な面々。「貧しくても自分の好きなことができれば」という価値観の彼らと同居しながらも、「金」への執着を捨てられない正志は、ある日、やけに羽振りのよさそうな児童養護施設時代の仲間・士郎に出会い・・・。
1979年北海道生まれ。慶応義塾大学商学部卒業。大手映像関連企業を10ヶ月で退社後、テレビドラマのAD、バーテンダー、アダルトビデオ制作、ホストなど20種近くの職業を経験。学生時代も含め、渡航したことのある国は47ヶ国におよぶ。
レビュー
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面白く読めました
表現が多彩で随所にユーモアが散りばめてあって、最後まで面白く読めました。僕は新小岩って行ったことありませんが、駅前で缶ビールでもシュポッと開けて、汗を流しながら飲んだらいいでしょうね。他の作品も読んでみたいです。
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マンガなんだよね
マンガと小説の違いは「行間を読む」楽しみがあるかないかだと思う。 残念ながら、所謂「新進気鋭の小説家」ってのは「小説」を書いていない(書けない?)。マンガを文字にしただけと思う。又井健太のこの作品も残念ながら例外ではないように思う。 私は、小説とマンガの良し悪しを論じるつもりは少しもない。言いたいのは、小説から行間を読む楽しみがなくなったら、小説がマンガとあまり変わらない物になったら、楽しみの種類がひとつ減る、という事である。 「新小岩」という場所に目を付けたアンテナは、とても良だと思う。 それだけに又井健太には、行間を読める文章を書けるようになって欲しいと思う。
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空かない扉は無い
主人公正志はいきなり派遣先が倒産になったところから始まる。 彼女にも捨てられ、全財産を失い、自殺を図ろうとするが引き止める一人のオカマ、そのオカマに連れられて新小岩のゲストハウスに住む事になる主人公。 その後、知り合いの紹介で入った会社は・・・・・・ と一見無さそうな話だが筆者の過去の作品(ホスト物語、ドロップアプト)を見ると実体験などがかなり入っているのではないかと思う作品でした。 個人的には知り合いのセリフ「空かない扉は無い」が深かった。 次回作も期待します。
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新小岩のどこにあったのか?
ローソンの角を曲がり、桜の木、せせらぎ、信用金庫ということで、なんとなく場所の近くがイメージできました。枝豆ハウスが実在するのか否かはわかりませんが…。現代版の「山本一力」という印象を持ちました。ちょっと苦痛な側面と癒されるような側面が混在しているのは小説の盛り上げとしては必要なのでしょう。参考になったのは、「どうでもいいやスイッチ」。「まあいいか」という感覚と似ていますが、このスイッチは「やってしまえ」という根拠のない勇気と「なんとかなるさ」という楽観さがあり、実は「生きる力」になっているのかもしれません。
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大型新人登場!
2作目が文庫で出たのに、このデビュー作はソフトカバーのまま。不思議と主人公の行動に魅せられ読ませます。
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ネタをゴチャ混ぜにしたぶっかけ丼!
又井さんは、高崎ケン名義で過去にいくつかの著書を出しています。 小説ではなく、実体験をもとにしたノンフィクション作品です。 また、プロフィールにもあるように、過去に20種近くの職種を経験されています。 そんな経歴が、本作品には存分に活かされており、 小説なので全て作り話といえばそうなのですが、妙にリアリティがある。 自分は主人公や登場人物たちに近いアラサーですが、この世代が社会において直面している苦難や困難が見てとれますし、非常に共感できる内容であった。 ただし、“小説”ならではの良さ(行間や伏線があるなどのテクニック?)に関しては、いわゆる“小説”が好きな人にとっては物足りないと感じるかもしれないが、個人的には、それを差し引いても読み物として十分な盛り沢山の内容だったと思う。 食べ物に例えましょう。 いわゆる小説などが、紳士淑女のためのフランス料理。ひとつひとつの皿は少量ながら味に深みがある。 次の皿が運ばれてくるまでに時間もかかりますし、敷居が高くて縁遠い人には一生縁遠いでしょう。 その一方で、本作は様々な具材をゴチャ混ぜにした「ぶっかけ丼」! クドかったりもしますが、色んな味がスピーディに楽しめます(笑)。 早い、安い、美味い! そんな一般庶民に親しみやすい味だと思いました。
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おもしろかったです。
それぞれのキャラが奇抜で、現実にはこういうことってないだろうな…って普通は思ってしまう内容だけれど、この著者の経歴を見ると、実体験が元になっているのではないかと思えるところがおもしろかった。 どんどん新しい作品を世の中に生み出していってほしいと思います。
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懐かしすぎる。
モデルの新小岩ゲストハウスは、実際にあったゲストハウスです。私はそこの寮長を一時期つとめました。懐かしすぎて泣きそうです。昔を思い出します。
関連する文学賞
- 角川春樹小説賞 第3回(2011年) ・受賞