作品情報
白骨死体の沈黙から、置き去りにされた人生の時間が浮かび上がる。
受賞作「黄昏」は単独刊行ではなく、角川春樹事務所のハルキ文庫『所轄 警察アンソロジー』に収録。Amazon JP、書店系データ、受賞作リストで収録書籍を確認し、アンソロジー文庫のISBN 9784758440431 とISBN-10 4758440433を採用した。雑誌掲載号の識別子は使用していない。
レビュー要約
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警察小説アンソロジーとして、各作家の持ち味が短い篇の中で読み比べられる点が受け止められている。薬丸作品には、事件そのものよりも人の痛みに寄り添う読み味を評価する声がある。
書籍情報
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 発売日
- 2016-10-15
- ページ数
- 269ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.2 x 15.3 cm
- ISBN-13
- 9784758440431
- ISBN-10
- 4758440433
- 価格
- 660 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
黄昏,ストレンジャー,恨みを刻む,オレキバ,みぎわ
レビュー
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不用
こんばんは。二度ほど✉を賜りましたが、車での使用は考えて居りません。ディバック、リュックサックのベルトのほつれが気になりましたのでそのびほう策として考えたものです。ヒキチ。
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それぞれの所轄
五人の作家による「所轄」をテーマにしたアンソロジー。それぞれに味があってよい。 「黄昏」(薬丸岳)は東池袋署。母離れできなかった女性の心理を、転属間際の夏目刑事が解き明かす。軽い疑問もある。なくなって、三年も部屋に隠せるか?ビニールとスーツケースだけじゃ、匂うだろう。ま、作者が語りたいところと、そこは関係ないのでOKとしましょう。 全体にほのぼのとしてよかった。 「ストレンジャー」(渡辺裕之)は沖縄県警。この作品は若干腑に落ちない点もある。隣室の男が殺されたが、その処理がきちんと描けれていない。この死体、どこに行った?よそ者扱いされた主人公が最後に仲間に認められる爽快感あり。 「恨みを刻む」は米崎地検。厳密にいうと主人公は「所轄の刑事」ではない。検事だ。公判直前に検事が証言の矛盾を炙り出す。知的満足度は一番ある作品。 「オレキバ」(呉勝浩)は浪速署の刑事が西成署の管轄に踏み込んで捜査する物語。正直5作中、もっとも読みにくい。ほかの4作家の作品がリーダビリティがあるだけに、余計そう感じる。主題は悪くない。しかし、ちょっと文が粗い。作者の年齢で中年のベテラン刑事を描くのは、やや難ありとみた。敵役の若者像はうまく描けている。 そして真打に「みぎわ」(今野敏)。東京湾臨海署の安積班のチームプレイ。五人同じ紙数だと思うが、やはり完成度が全く違う。捜査の面白味と、刑事の先輩後輩の教育の在り方。そして、所轄のある台場界隈の潮の香りがぷんぷんい匂ってくる。 なるほど「所轄」というテーマにふさわしい作品だった。 星4は、5人中4人までが星5だったという意味です。残りひとりも星4で、全体的に肩がこらず、サクサクと読め、なおかつすべて清涼感が漂う作品でした。
関連する文学賞
- 日本推理作家協会賞 第70回(2017年) ・受賞