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勾玉の巫女と乱世の覇王 (ハルキ文庫 た 26-1 時代小説文庫)

角川春樹小説賞

勾玉の巫女と乱世の覇王 (ハルキ文庫 た 26-1 時代小説文庫)

高代亞樹

宿儺村をめぐる戦国歴史長篇で、刊行時は『宿儺村奇譚』だった。

作品情報

角川春樹事務所より刊行。

書籍情報

出版社
角川春樹事務所
発売日
2018-03-13
ページ数
421ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.7 x 15.2 cm
ISBN-13
9784758441544
ISBN-10
4758441545
価格
814 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 勾玉の巫女と乱世の覇王 (ハルキ文庫 た 26-1 時代小説文庫) : 高代 亞樹: 本

レビュー

  • 運命は抗うもので、受け入れるものではないよなあとつくづく

    この内容でも「時代小説文庫」? 古代の神が戦国時代に甦って波乱が起こる、歴史系伝奇ファンタジー小説であります。 物語の進行速度が前半と後半とで激しく変わる本作。真吉と小夜の関係を丁重に描いていくために必然的にこうした構成になったのでしょうが、そのため物語のバランスが悪くなってしまった印象でいろいろ残念。宿禰村の出来事、織田信長の動静、神祇官の探索が交互に描かれるのですが、三者がほとんど交わらないのももどかしく、物語をきれいに畳むことはできたもののカタルシスには遠いというのが正直な感想。どうしてこうなったかは「あとがき」を読んで納得。物語が設定の消化に終始してしまったのですね…。とりわけどうかと思ったのが神祇官の扱いでして、この人たち、目的と手段を取り違えているといいましょうか、物事の優先順位のつけ方がおかしい(ストーリーの都合に合わせ過ぎ)じゃないの?とツッコまずにはいられなかったです。 結末も何だか釈然とせず、物語においては運命は抗うもので、受け入れるものではないよなあとつくづく。その意味では一番物語に惹き込まれたのは前半の山場、真吉、宗玄、お冴の神剣探索でしたね…。 本編に対しては厳しい評価になってしまいましたが、一読、何よりも印象的だったのは著者のあとがき。 著者はミステリ作家有栖川有栖先生の「創作塾」の門下生なのですが、その場で指導されたのは「良い文章を書く前に悪い文章を書かない」というものだったとの話です。 「悪い文章」とは「くどい、大げさ、不正確」というものらしいです。 あーっ、これは懲り始めるとついやってしまいます。文章を書く人間は常に心がけておかなくては。

  • さすがに最終候補作。

    一般的な読者としては,ストーリー展開にぐいぐいと引っ張られる秀作でした!

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