作品情報
静かな観察が、日常のなかにある古典的な気配を呼び起こす。
ふらんす堂精鋭俳句叢書の一冊。語の抑制と対象を見る視線によって、日常の一場面に深い余韻を与える句集である。
レビュー要約
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第一句集としての密度と、静かな詩情を評価する読まれ方がされている。
書籍情報
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2008-10-01
- ページ数
- 171ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784781400785
- ISBN-10
- 4781400787
- 価格
- 3544 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
◆ 精鋭俳句叢書serie de la lune 栞・大木あまり 梨食うて心すずしくなりにけり 『此君』は総じて涼やかな句が多い。全篇を涼風が吹いている感じがする。その涼しさの源は、この梨の句だったのだ。「心すずしく」は本句集のテーマであり、作者の思想でもあると思う。(帯より) ●自選十五句 まんさくは頬刺す風の中の花 てのひらの集まつてくる踊かな 鹿散つて僧の行列見てをりぬ 外套は神話の如く吊られけり 葉桜のころの奉納相撲かな 難しく幹にとまりて囀れり 長城の切れ端を目に秋耕す 蟋蟀の跳べば親しき黄河かな 空飛んで来たる顔せず浮寝鳥 いきほひの出て真直ぐに蛇泳ぐ 出入口なき虫籠を編む男 ある人は膝を抱へて涼みけり 伝言を巫女は菊師にささやきぬ 青柿のほとりの水の迅さかな 朧夜の冬虫夏草沈む酒
関連する文学賞
- 俳人協会新人賞 第32回(2008年) ・受賞