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六月の光、九月の椅子

山本健吉文学賞

六月の光、九月の椅子

吉田文憲

季節の光と生活の静けさを手がかりに、記憶と時間の感触をたどる詩集です。抑制された言葉の中に、移ろう時間へのまなざしが残ります。

季節記憶

作品情報

六月の光、九月の椅子は、吉田文憲が詩集として形にした受賞作です。

季節の光と生活の静けさを手がかりに、記憶と時間の感触をたどる詩集です。抑制された言葉の中に、移ろう時間へのまなざしが残ります。 受賞作として、作者の関心と表現の特徴が読み取れる一作です。

レビュー要約

  • 読者や選考上の反応は、題材への切り込み方と文章の手触りに注目している。作品の形式に応じて受け止め方は分かれるが、受賞歴が示す通り強い印象を残した。

書籍情報

出版社
思潮社
発売日
2006-08-01
ページ数
121ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784783721499
ISBN-10
4783721491
価格
788 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 六月の光、九月の椅子 : 吉田 文憲: 本

レビュー

  • 二〇〇七年山本健吉文学賞受賞

    <吉田文憲の「六月の光.九月の椅子」を手にして僕は彼の評論集「「さみなし」にあはれの構造」を読んだ時の魅入られるような感じを想起していた。 現代詩の基本的性は「さみなし」であるという彼の指摘は、抒情を押えた書き方によって長く持続的な影響を現代詩に与えていると思われる。因みに、この評論集は九一年に出版され、ひたすら感覚の解放を歌ったりしていた戦後詩に引導を渡す書のひとつとなった。><僕はこの評論集を読んで、なぜ吉田文憲は空なる共同幻想について語らなければならなかったのかと考え、それは彼こそが「失った」という空を見詰めているからだと思った。> <そうした場所にいる吉田文憲の今度の詩集は「優しさ」に満ちている。勿論、「やさしさ」は空を満たしはしない。谺さえ響かない。しかし今までに響くことをさえ禁じてきた、意志と言っては強すぎるが、姿勢のようなものが吉田文憲の詩にはあった。今度の詩集はそれさえ姿を消したところで成立している。> <転身へと僅かに身じろぎをした「さみなし」の詩人こそ、現代への批評性というものではないだろうか。> .....山本健吉文学賞選者の辻井喬氏の優れたかつ的確な選評より引用させていただいた。 良い詩集です。

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