日本の文学賞

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さざえ尻まで

小野十三郎賞

さざえ尻まで

新井啓子

前橋と島根を往還する記憶の気配をたどりながら、土地に残る声や喪失を静かに掬い上げる詩集。日常語の運びに、やわらかな熱が通っている。

詩集土地の記憶日常語喪失前橋島根

作品情報

土地の記憶が、ひとつずつ詩になる。

思潮社刊の詩集で、第24回小野十三郎賞受賞作。前橋と島根を往還する記憶や、土地の声をすくい上げる言葉が、静かな強度で連なっていく。

レビュー要約

  • 抑制の効いた静かな詩の内部に熱量があり、読み手にそっと寄り添う表現が評価されている。

書籍情報

出版社
思潮社
発売日
2022-05-10
ページ数
88ページ
言語
日本語
サイズ
14.9 x 1 x 19.5 cm
ISBN-13
9784783737865
ISBN-10
478373786X
価格
2420 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/詩集/現代詩

ぐるぐるぐる 折れ曲がったきつい坂は ちちはなの来た径 折れ曲がった蔓草の茂る坂は わたしの帰る径 (「クラウドボウ 虹雲の径の果て」) 「これまでに読んだことのある詩がこうして一冊にまとめられると、印象がひとつところに集まってゆきます。そうか、束ねられるための詩だったのか。一つの詩と別の詩が、村の小径できちんとつながっています。生きる喜びと痛みを、ふところ深くに抱えた親族や隣人が、生き返ってきて詩集の中を歩き始めているようです。新井さんの視線の先の、なつかしくも心ときめく世界を、読者はうっとりと眺めることができます」(松下育男)。前橋と島根、その往還のなかで、いまはなき者たち、土地の声、息づかいに耳を澄ます。たどり着けそうでたどり着けない、とぐろを巻く記憶の道筋。装画=鈴木いづみ、造本=山元伸子

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