日本の文学賞

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トギオ

『このミステリーがすごい!』大賞

トギオ

太朗想史郎

捨て子の少年を拾ったことで、主人公の人生が村八分やいじめに向かって狂い始める。荒々しい暴力と逃避の感覚を前面に出した作品。

暴力逃避村社会青春犯罪

作品情報

拾った子どもが、人生を大きく狂わせる。

第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。捨て子を拾ったことをきっかけに、主人公が東暁という街へ流れ込んでいく。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2010-01-08
ページ数
309ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784796675284
ISBN-10
4796675280
価格
1000 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。選考委員を驚愕させた衝撃の問題作! 「ブレードランナー」の独創的近未来、「AKIRA」の疾走感、「時計じかけのオレンジ」の暴力。21世紀不良少年はもうひとつのTOKIOを漂流する。 捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。家族は村八分に遭い、主人公はクラスメイトから生々しく執拗ないじめを受ける。村を出た主人公は港町に流れ、やがて大都会・東暁(とうぎょう)を目指すことに。生き抜くために悪事に手を染め、殺伐とした東暁で地べたを這いつくばって生きる主人公が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった――。 (最終選考委員コメント) 「冒頭の一行から尋常でない。異世界SFの傑作」 大森望(翻訳家・評論家) 「数奇な遍歴をたどる運命は21世紀少年たちの未来像かも」 香山二三郎(コラムニスト) 「一言で言って、ものが違う、と感じさせる異彩ぶり」 茶木則雄(書評家) 「本年度『このミステリーの枠を超えてすごい!』大賞はこれ」 吉野仁(書評家)

太朗 想史郎 (たろう そうしろう) プロフィール 1979年和歌山県生まれ。 小学校6年生より中学校卒業までロンドン在住。 一橋大学商学部商学科卒業。

レビュー

  • 結構難解

    設定等が私には難解で、ストーリーに没入できなかった。

  • 苦痛、、、

    『このミス』関連の本は大抵読んでいるのですが、その中でも断トツにダメでした。良く言えば“独自の世界観”が強過ぎて分かりにくく、結局それが分からず終い。どうしてこの作品が大賞なのか?疑問でなりません。読んでいて苦痛を感じたのは初めてですし、途中何度も投げ出しました。最後に凄い仕掛けがあるかも?と思いなおして、なんとか読み終えたのですが、、、 個人的には今まで読んだ本の中でも最低ランクでした。残念です。以後、『このミス』モノは書評を見てから買うようにしようと心に決めました。

  • 次回作に期待

    ミステリ的どんでん返し、独創的なSF的世界観、なんか良く解らんけどすごいと感じさせてくれる筆力、などなど。 解説を読み、色々と期待しながら最後まで読み進めたが、どれも期待はずれだった。 どんでん返しは一切なし、そもそもこの作品をミステリと呼べるのか疑問符。 SF的ガジェットは所々出てくるが、過去作品で使い古された小道具ばかり。その世界観共にオリジナリティは見受けられない。 筆力に関しても、可もなく不可もなくで、特筆すべきところはない。 一番の問題点は、主人公が性悪すぎて、その行動・言動に全く共感できないこと。 喧嘩っ早かったり、過度な暴力描写も嫌いではないが、そこに畏敬や感情移入がないと、 大半にとって、読み進めることは苦痛でしかないのでは。 いい点を挙げるとすれば、巻末の解説にも書かれていたが、作者の世相風刺のセンス。 この部分には共感や関心させられるものがある。 ただ、そのほとんどが解説で挙げられてるから、辛辣な言い方になるが、解説を読めばこの作品を読む時間が節約できる。 厭世観的SF世界観、暴力と性、風刺と、様々な具材を放り込んだ作品だが、読後に腹が膨れることはないだろう。 只々、胃がムカムカするだけだ。 最後に、このミス大賞の選考基準に疑問が残った。

  • 特異な世界観・特異な描写に酔えれば傑作だと思う

    【あらすじ】 物語は、''死亡した主人公の回想″という、極めて特異な視点で進行する。主人公の蓮沼建は山村の学校に通う青年だったが、捨て子の『白』を拾い周囲からイジメに会う。その後''ある事情″によって山村から港町に移り、更にそこから大都市『東暁』へ移行するが……。 【感想】 本書は「第8回『このミス』大賞」で大賞を獲得した作品であるが、他の多くの方々のレビュー同様に、間違いなく評価が分かれる作品だと私も思った。 少なくとも、ミステリでは無いのは確実だろう。「『このミス』大賞」の選評員が言ってるように、狭義の『探偵小説』で無いのは勿論のこと、広義の意味での『謎解き要素』(物語上での最低限はあるが)も期待しない方が良い。これらの要素を望む方(私自身もその一人だが)には、間違いなくお勧めしない。 「著者っ!応募する新人賞を間違えてまっせ!」としか言いようがない。 でも、まあそんなジャンル違いの中で大賞に選ばれただけの作品から溢れ出るパワーだけは、まあ理解できる。 この作品の『特異な世界観』と『その特異な世界観の表現する描写』は間違いなく良く出来ていた。“現代の日本″と''古典的なサイバーパンク″を融合させた様な世界観は、決して斬新で独創的な発想までとは言わないが、知る限りの安易な模倣は無く、また現代的で優れた着眼点だと思った。 何より主人公を通して語らせる、その独白の描写は上手いと感じる。 描写に関して多くを読者に委ね、多分に行間を読む能力が必要であり、やはり内容の分かり易さが求められるミステリ向きの文章では無いが、描写にこだわったような異世界SFやファンタジーなら決してマイナスでは無く、十分ありだと思います。映画化やアニメ化されれば、評価が上がる可能性が高い話だと思う。 ただし、逆に言えば“それだけ”の小説だと言うのも確か。登場人物が個性は強いが、主人公の厳しい評価によって『白』以外の相手は、好感が持てるように描かれておらず、当の主人公も決して好人物とは言い難く、更に共感されるような描かれ方もしていない。更に、プロット的にも「どんでん返し」等の物語の盛り上げる要素も、ほどほどにしか無いので世界観に引き込まれなければ、物語自体は退屈とは言わなくとも、『ヤマ無しオチ無し』で進み「何が面白いの?」と感じると思います。これはエンタメ小説としては致命的でしょう。 本書は、“特異な世界観を、主人公の特異な視点を通して描く”事に注力した小説であり、サイバーパンクSF的な、夕焼が映える廃頽的で、ピカレスクな世界観自体に、一種の(『廃墟の美学』に近い)美意識やロマンを感じ、酔いしれる事が出来る人なら本書は間違いなく傑作になりえますが、正直それ以外の人には不評なのも仕方ないかと思った。 ただ欠点も大いに分かりますが、個人的に悪い印象は無いので、評価を★3にしようか、★4にしようか迷いましたが、私が以前★4を付けた作品とは区別したいので★3にします。著者の次の作品は買うかどうか未定(周囲の評価次第)ですが、世界観を同一にする続編なら買おうかと思った。

  • 話の展開が・・・

    全体的なテンポや構成と独自のオリジナルな世界観はよかった。 ただ、その強烈なオリジナルティのせいか、話の展開に全くついていけなかった。 主人公の主観が合わないのは目を瞑るとして、オリガミのような専門的なものや設定が説明不足になっている。 そこに政治的思想や、妄想世界まで割り込んでくると本当に分からなくなってくる。敢えて言うならそこがいいのかもしれないが。 全体的に詰め込め過ぎた感じが多い作品だと思いました。

  • いやいや、なかなかですよ?

    場一致でこのミスに選ばれつつ、賛否両論だというのに納得。 筆力はすばらしく、ぶれのない世界観はいざぎよい。 地の部分からほとんど背景説明を省き、独白やセリフで徐々に、 読者にネタを明かしてゆく姿勢は、終始一貫している。 ただそれがゆえに、短気な読者には勧められない。 そうしておそらく、ミステリー一辺倒の読者にも。 逆にそう、乱読・雑食のあなた、チャンスです! このミスでまさか、こんなファンタジックでグロ、 しかも社会派な骨太小説に出会えるとは。 (これがメフィスト賞であればここまで驚かない、多分) 後半、白が出てこなくなったあたりからなんとなくだれた感じだったけど、 でもこの作者、いいぞ。 次回作を大・所望いたしまする!

  • うまく酔っぱらえば極上の読書体験間違いなし!

    どう考えても読み手を選ぶ作品。 うまく酔えたら100点満点だね。 一方で二日酔いでもしたら作者にクレーム言いたくなるような作品。

  • 何だか分からない

    何故でこの作品がミステリー大賞になったのか、さっぱり分かりません。審査委員の文学的センスに疑問を抱きます。作品自体はSFともファンタジーともとれる摩訶不思議なジャンルですが、読んでいて全く面白くありませんでした。 作品紹介ではブレードランナーやアキラに準えていますが、これらの作品に失礼千万だと思います。ハッキリ言って少年の妄想の域を出ていません。いわゆる子供じみた世界です。文章も決して上手ではありません。 耐えに耐えて半分まで読みましたが、結局そこで放り出しました。

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