日本の文学賞

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僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 き 2-1)

『このライトノベルがすごい!』大賞

僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 き 2-1)

喜多南

受賞時の題名は『恋色ゴースト』で、刊行時には『僕と姉妹と幽霊(カノジョ)の約束(ルール)』に改題された。霊感体質の少年が、成仏できない少女の幽霊と出会い、彼女の心残りを解こうとする青春幽霊譚である。

幽霊霊感体質姉妹心残り

作品情報

教室で出会った幽霊の心残りが、少年と姉妹たちの日常を動かしていく。

第2回『このライトノベルがすごい!』大賞優秀賞受賞作。結城クロが幽霊の長谷川紫音と出会い、成仏を助けるため彼女の心残りに向き合う物語として刊行された。

レビュー要約

  • 選評では、霊感を持つ人物たちが能力を誇示せず、過去の痛みと向き合いながら生きる姿勢が評価されている。キャラクターの真摯さが読みどころとして示されている。

書籍情報

出版社
宝島社
発売日
2011-09-10
ページ数
284ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.4 x 15.2 cm
ISBN-13
9784796686310
ISBN-10
4796686312
価格
713 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

霊感体質の高校生・結城クロ。ある日の放課後、彼は教室で同級生だった長谷川紫音の幽霊と出会う。紫音を成仏させるため彼女の心残りを解決しようとするクロ。だが、紫音はその提案を一蹴し、命令口調で「私を生き返らせなさい」と言い放つ。クロやクロの3人の姉妹、他の幽霊たちも巻き込み様々な事件が巻き起こる。しかし、やがて紫音の記憶と存在が薄れ始めて……。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞優秀賞受賞作です。

喜多 南 (きた みなみ) プロフィール 愛知県在住の主婦。見る、聴く、読む、書く、と常に創作物に触れていたい人。毎日家事と子育てにバタバタ追われながら、隙間時間で執筆生活を楽しんでいます。園児の前で発表するだけで吐き気を催すほどに小心者。どうにかしてください。 みよしの プロフィール 3月22日生まれ。千葉県在住。好きな食べ物はしめ鯖。苦手な食べ物は鯖味噌。夏の暑さで汗と涙の作業を覚悟してたんですが、これ書いてる現在半袖で肌寒い程の涼しさです。

レビュー

  • あらすじから「あの花」を想起 レビューは、辛辣かも。

    良かったです。 なのに、辛辣かもしれないレビュー、すいません。 でも、良かったです。おすすめです。 あらすじから、「 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 1 【完全生産限定版】 [DVD ]」を想起しました。 が、ファンタジー色の強い作品でした。 ブラコンによるハーレムものと ラノベの良いとこ取りのような作品です。 ただ、新人とか別にして、ちゃんと書いています。 文庫名が、まんまなだけに王道のストーリー陋習しながら、 クイックは、加えています。 幽霊ものなので、悲しいラインは引いています。 察しが良い方やたくさん読まれている方は、 ストーリーが、読めると思いますが、 (私は、昔の有名な洋画を思い出しました) 読みやすい文章と安定感のあるストーリーは、心地は良いので、 問題ないと感じました。 幽霊ものは、締め方のパターンが少ないので、 不安でしたが、ある意味、良い締め方をしていたと思います。 こういう締め方は、自分は、好きです。 続編は、出してほしくない作品です。 年を取ると過去の作品と較べてしまう悪い癖が自分にはあります。

  • 主人公の行動がちぐはぐ※ネタバレします

    霊感体質の主人公クロと3人の姉妹、そして幽霊になった紫音の、揺れる心を描いた作品。 主人公を始め、全ての登場人物の動きと目的が最後まで一貫してない印象。そして読んだ後、頭の中にはてなマークがいっぱいになりました。 以下ネタバレ(説明しながらの記述のため長いです。すいません) 過去に両親を事故で失ったクロと3姉妹。 両親が幽霊として現れて再び失った時に感じた悲しみを繰り返したくないと、幽霊には一切干渉しないと誓って生活していました。 そこに現れたクロの友人、紫音の幽霊。体の弱い紫音は以前から入退院を繰り返しており、先日成功率の低い手術を行い、上手くいかなかったそうです。 クロは幽霊になった紫音の心残りを探すために3姉妹の力を借りて……という物語だったはずですが。 まず、クロも3姉妹もあっさりと幽霊となって現れた紫音を受け入れます。 100歩譲って、紫音に関してはクロのただならぬ思いがあったから受け入れた、と思おうとしても、その他まったく関係無い幽霊にまで普通に干渉している場面があり、「あれ、干渉しないんじゃなかったの?」と疑問が沸きます。 終盤近くになって、紫音の記憶が曖昧になり始めたのも唐突すぎて付いていけませんでした。 物語の8割以上を過ぎてから突然急に「自分が何者かも解らないの」と言い始めても、「さっきまで普通の人と同じような記憶を持って喋ってたのに、この人突然何言っちゃってるの?」と疑問が先に立ちます。 かと思うとちょっとした刺激だけですぐに記憶が蘇り、クロに自分の気持ちを詳細に赤裸々に語り始めます。 「あれ、記憶があやふやになる必要性無くない?もしかして無理やり感動させるための小細工?」と思ってしまいました。 最後のどんでん返し、紫音が実は生霊だったというのも、何か詭弁を弄されているようですっきりしません。 作者的には叙述トリックを使ったつもりなのでしょうけど、体の弱い紫音は手術が失敗してそのまま死んでしまい、何かの心残りのために幽霊になったというような描写をずっとしていたのに、実は死んでなくて眠ってるだけなんだよ、と言われても納得がいきません。確かに「死んだ」と直接は書かれてないけど…。 紫音が生きてるかもしれないという伏線もロクに無いまま物語が進んでたため、「服装の描写が無かったから、実は登場人物は全員裸だったんだよ」レベルの叙述トリックに感じました。 さらに、序盤での話の中心であった紫音の心残りについて、彼女はそのために幽霊(生霊)になったわけではありません。 なんとクロの姉の力で無理やり幽霊にさせられていたそうです。しかもクロの依頼で! 「心残りがあるから幽霊になって彷徨う」という大前提がいきなり崩れてしまいました。「紫音は心残りがあったから幽霊になったんじゃないの?それをクロが探してあげるんじゃなかったの?あれ〜?」という疑問が沸きます。 要は、クロの親友の志郎が、死んだのに気付かないで迷ってるからそれを成仏させようとして、志郎の心残りである紫音の霊を利用した、という事ですが、わざわざ生きてる人の霊を呼び出してまで利用しないといけない必要性に強い疑問を抱きます。 しかも自分の好きな人の霊を呼び出してあれこれ利用しようとか、普通の神経の持ち主(霊感体質で、しかも霊には係わらないでいようと決意した人)なら考えないと思います。 つまり 「心残りがある→幽霊になってクロの前に現れる→クロが心残りを探す手助けをする→紫音成仏」 こういう流れではなく 「志郎が死んじゃった→志郎の心残りは紫音→生きてる紫音の霊を呼び出してそれをネタに志郎を成仏させよう」 という流れだったようです。 そして追い打ちをかけるようにここで最大の疑問が。 仮に「いつの間に志郎を助ける話になっちゃったの!?」という展開を許すとしても、序盤は明らかに「紫音の心残りを探す」という流れで、クロもそう明言してるはず。 心残りがあると幽霊になってしまい、成仏するためには心残りを解決しないといけないという前提と、序盤の流れを照らし合わせると、クロは紫音を成仏させようとしてたという事に。 そういや最後の感動的シーンっぽい場面で「逝くな」とか言っちゃってるけど、妹に叱咤されるまで「二人は一緒に成仏出来ると思ったんだ」とか言って志郎と一緒に成仏させようとしてましたよね? つまり、クロは生きて眠ってるだけの紫音を成仏させようとしてたという事で、つまりクロは好きな人を殺そうとしてたってこと!? なに?これって感動物に見せかけた殺人未遂の物語? 謎は深まるばかりです。 物語にどんでん返しは付き物ですが、それで全てがすっきり解決するのではなく、逆に矛盾点が増えてしまうのはいかがな物でしょう。 ☆3つなのは、新人という事で将来性に希望、という点と、もしかしたら私の読解力が貧困過ぎて理解しきれてない可能性も捨てきれないから、という点で甘めにしました。 (普通に評価するなら☆2つが精いっぱい。さらに私が持ってる出版社偏見を入れると☆1つになります)

  • 引け目ゆえにさ迷う想い

    星霊学園に通う結城クロの前に現れた一人の少女、長谷川紫音。彼女は、大切な友人・高嶺志郎の大事な人だった。しかし、クロの恋する彼女は、幽霊だ。 紫音を成仏させるために心残りを聞き出そうとするクロだったが、紫音は少しも協力的ではない。それに、クロが幽霊に接するのを反対する二人の姉、藍子と緋色、それに妹の黄が関わってきて事態は複雑になる。彼女たちはいずれもタイプの違う美少女なのに、重度のブラコン気味なのだ。 それに幽霊に関わると決めたクロの前には、成仏できない幽霊たちが数多く現れてくる。紫音に導かれるままに彼らの成仏に手を貸しているうちに、隠された真実が明らかになってくるのだった。 初めは近親ラブコメかと若干うんざりしたのだが、しかし実は、淡く切ない恋物語であることが徐々に明らかになってくる。そこに、結城家の異能が関わることで、シックスセンスの様な意外性のあるラストへと導くことが出来るのだ。 想いのすれ違いと友情と避け難き別れが生んだ悲劇と希望、そして残された思いに囚われた人々を救う物語になっている。そんな5編の連作短編集。 導入部はラノベらしく少年の部分を刺激し、でも引き込んだ後は少女らしさが全開になる構成なので、甘すぎずどちらかというと切ない部分を見ると、大賞の作品とは対象とする読者層がかなり違うと思われる。男性よりも女性に好まれるのではないだろうか。いや、男性も十分楽しめるけどね。

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