日本の文学賞

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楽土を出づ

鮎川哲也賞

楽土を出づ

江東うゆう

同じゼミの告白から始まる、女子大生を主人公にした心理サスペンス。本格ミステリらしい密室の仕掛けに、主人公と先輩の関係や心の揺れが重ねられている。

女子大生告白心理サスペンス密室同じゼミ鮎川哲也賞最終候補

作品情報

告白と密室が、主人公と先輩の心理を追い詰めていく。

2003年4月に新風舎から刊行された第12回鮎川哲也賞最終候補作。江東うゆう自身が、研究体験を核にした“第二の修士論文”のような作品だったと述べており、女子大生の告白から事件と心理が交差していく。

レビュー要約

  • 詩のような文体と心理描写を評価する声がある一方で、関係性の理解しづらさや荒削りな部分を指摘する反応も見られる。

書籍情報

出版社
新風舎
発売日
2003-04-01
ページ数
332ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784797425703
ISBN-10
4797425709
価格
9000 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

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レビュー

  • 心震えるサスペンスにして新青春エンタテイメント

    鮎川哲也賞の最終候補作。作者のデビュー作でもある。 主人公は史学科の女子大生。ほかに重要な登場人物に主人公の憧れの存在である同姓の先輩が出てくる。この物語の鍵となるのは、主人公と先輩の関係。そして、二人の心理である。それらは、読者である私にははっきりとは理解できないものであったが、非常にうまく描かれている様な気がして、時に戦慄や恐怖を感じた。また、文章は一文、一文が綺麗でまるで詩の様な風味を持っているように感じる。また、本格ミステリ的な要素、鍵のない密室も驚きを感じはしなかったが、しかし、きわめて精巧で、物語の中によく溶け込んでいる。 荒削りな部分も多いが、読み終えて満足感を得た。

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