二万パーセントのアリバイ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
16年前と同じ手口の男児殺害事件が発生し、服役中の男と現在の事件が結びつく、鉄壁のアリバイに挑む不可能犯罪ミステリー。
作品情報
16年前の犯人は、なぜ今も刑務所にいるのか。
第12回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉作。DNA鑑定と過去の事件を手がかりに、完全犯罪のようなアリバイを崩す不可能犯罪もの。
レビュー要約
-
アリバイ崩しの構成が評価され、ミステリとしての完成度が高い。
書籍情報
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2014-08-06
- ページ数
- 376ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.6 x 15.3 cm
- ISBN-13
- 9784800230485
- ISBN-10
- 4800230489
- 価格
- 748 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
第12回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品! 埼玉県草加市で、男児の変死体が見つかった。現場付近で体液のついたティッシュが発見され、鑑定の結果、16年前に捕まった犯人と一致した。 しかし18歳で犯行に及んだ坂本一寛は現在、仙台の刑務所に収監されている――。埼玉県警捜査一課・荒巻が捜査を進めるうち、坂本は捨て子で児童養護施設で育ったことを知る。 いっぽう、16年前の被害者遺族の松原も坂本の再犯を疑い、独自に捜査に乗り出す。松原はある人物に出会うが、その矢先、何者かに襲われ――。 事件の動機、そして刑務所にいる人間のDNAはどのように持ち出されたのか。刑務所という鉄壁のアリバイに挑む、不可能犯罪ミステリー!
越谷 友華 (こしがや ともか) プロフィール 1981年、熊本県生まれ。熊本県在住。保険代理店勤務。2014年第12回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品である『二万パーセントのアリバイ』(宝島社文庫)にてデビュー。
レビュー
-
御大層なことを言ってるけど
ぶっちゃけ、犯人は世直しのつもりで犯行を行なったらしい。でも、自分が少年法で守られるように、焦って犯罪を犯している。こんな御大層なことを言うなら、保身のことなど考えないで欲しかった。 このことには劇中の人物は一切突っ込んでいない。否定してこない。だから、この保身、「人を殺しても子供のうちは罪は軽くなる。殺るなら子供うち」という考えを作者自身が認めているようで、気持ちが悪かった。 トリックも残念。 評価できる点は、いろいろな立場の人の感情を代弁しているところ。やはり、被害者家族には許せないものがあるので。
-
タイトルから展開を期待すれば少し残念な作品
もっと突拍子もないアリバイトリックを期待したけれど 結構ありふれた中身で、本格ものを期待しすれば 登場人物の展開も一部後出し的で少々残念だった。 ただ、読んでいて一気に読める楽しさはあったが、 タイトルから展開を期待すれば少し残念な作品。