日本の文学賞

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谷崎潤一郎と映画の存在論

芸術選奨文部科学大臣新人賞

谷崎潤一郎と映画の存在論

佐藤未央子(著)

書籍情報

出版社
水声社
発売日
2022-04-25
ページ数
319ページ
言語
日本語
サイズ
15.6 x 2.6 x 21 cm
ISBN-13
9784801006126
ISBN-10
4801006124
価格
4400 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

〝映画の魔〟に魅入られて、 映画、この欲望と快楽のメディアを題材として取り上げるのみならず、媒体の特質、俳優の身体、興行形態、鑑賞行為といった構造的要素までをも小説へと移植した谷崎潤一郎。 その強靭なる映画的思考/欲望は、いかにして〝映画小説〟の血肉となったのか。 映画の富を小説においても展開し、みずからの文学に新生面を開くまでの作家の足跡を緻密にたどり、谷崎文学のさらなる深みを開削する。 *** 谷崎は映画という存在をメディア/芸術/産業面から複層的に捉えて物語化した点で、現代に至る文学と映画の協働関係における先駆の作家と位置づけられる。……映画小説において、谷崎は映画を単に尖端的な題材として恣意的に選択したのではなく、媒体的特質や流通過程を有機的に文脈化した。映画を観る、あるいは消費し、愛玩する行為と空間をその在り方に仮託して表象したのだ。(序章より)

1988年、仙台市に生まれる。同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。博士(国文学)。現在、法政大学文学部日本文学科助教、早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員。専攻、日本近代文学、映画学。主な著書に、『台湾愛国婦人 復刻版 別冊(解題・総目次・執筆者索引)』(共著、三人社、2020年)、主な論文に、「谷崎潤一郎の映画受容(1)-(6)」(『同志社国文学』2014-19年)、「上山珊瑚の足跡――新劇/映画女優としての位置」(『同志社国文学』2021年)、「映画「葛飾砂子」を辿る――失われた映画を求めて」(『論集 泉鏡花 第六集』2021年)、「〈理蕃〉のメディア戦略――愛国婦人会台湾支部の映画利用を基軸として」(下岡友加・柳瀬善治編『『台湾愛国婦人』研究論集――〈帝国〉日本・女性・メディア』広島大学出版会、2022年)などがある。

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