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オホーツクの十二か月―森の獣医のナチュラリスト日記

福田清人賞

オホーツクの十二か月―森の獣医のナチュラリスト日記

竹田津実

『オホーツクの十二か月』は竹田津実による受賞作です。題名から立ち上がる人物関係や場面の緊張を軸に、同時代の文学賞で評価された表現を伝える作品として位置づけられます。

受賞作著者の作風同時代性

作品情報

『オホーツクの十二か月』は、受賞歴と著者の作風を手がかりに読み継がれる作品です。

『オホーツクの十二か月』は竹田津実の作品として、文学賞・芸術賞の文脈で注目された一作です。作品ページでは、受賞時の位置づけと書籍化の有無を分けて扱い、単独書籍として確認できる場合だけ書誌識別子を示しています。

書籍情報

出版社
福音館書店
発売日
2006-03-25
ページ数
327ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784834021936
ISBN-10
4834021939
価格
2934 JPY
カテゴリ
本/絵本・児童書/学習/理科

『キタキツネ物語』で知られる著者は、オホーツクを望み知床にもほど近い小清水町で、獣医として40年をすごしました。流氷の海に蜃気楼が踊り、大地には馬糞風が舞う。縦横に走る防風林には野生動物たちの姿が……。四季を通じその時々に多様な姿を見せる自然と全身全霊でつきあいながら、傷ついた動物たちのケアに、自然保護への提言に、そして土壌の改良にと全力を尽くしてきた年月を、写真とエッセイで丸ごと集大成する力作です。

著者・竹田津実氏は獣医ですが、写真家・エッセイストとしてもよく知られた存在です。映画『キタキツネ物語』で企画・動物監督をつとめた……といえば、思い出すかたも多いでしょう。1937年大分県生まれ。1963年より、北海道東部の小清水町農業共済組合家畜診療所に勤務し、1970年には所長に。いっぽうで、1966年以来、小清水町においてキタキツネの生態調査を続け、72年からは傷ついた野生動物の保護・治療・リハビリ作業を始めます。この活動をとおして、“森の獣医さん”として注目されるようになりました。自然をまるごととらえる姿勢から、79年からはナショナル・トラスト「オホーツクの村」建設運動に参加。土壌菌の力を十全に生かした、大地をいためない土壌改良でも実績をあげています。著書『子ぎつねヘレンがのこしたもの』(偕成社)が『子ぎつねヘレン』として映画化され、2006年3月封切。『えぞ王国 写真北海道動物記』(新潮社)『野生からの伝言』(集英社)『どうぶつさいばん ライオンのしごと』(偕成社)ほか、写真集・エッセイ・絵本のテキストに多数の仕事があります。2004年より、住みなれた小清水を離れ、北海道中央部の東川町に在住。

レビュー

  • 小学生高学年から読めます。

    もう40過ぎのオッサンですが、写真、文章が丁寧なので思わず購入してしまいました。漢字には振り仮名もあり、小学生なら高学年からOKだと思います。普段、ずったり読書に時間を割けない忙しい大人にも、日割りのエッセイといった感じなので少しずつ読めます。トイレの読書に最適かもしれません(笑

  • ユーモアを持って自然と接する

    著者がオホーツクの自然を楽しんでいる気持ちが伝わってきて、楽しく読めました。

  • 北海道の四季が広がる

    流氷の来る北海道で、獣医として過ごし四十年余り。地元に密着しながら、野生動物をみつめてきたからこその執筆と著者による写真は、心にしみわたる。晴れやかな俯瞰と、ていねいに被写体との距離を測る視線は、本のすみずみに感じられる。珈琲を飲み、好きな音楽を聞きながら、ページを繰るのが最適。映画でもテレビでもない、本だからこその奥行きが感じられます。蛇足ながら、きっと著者は、大いなるロマンチストなのに、ぶっきらぼうで口が悪いのだろうなぁと推測しました。

  • オホーツクの自然は凄い

    日本で唯一流氷が押し寄せるこのオホーツクの十二カ月間の厳しい自然の中、森の獣医さんを通して、自然の美しさや、動物を観察する楽しさや、面白さや、驚きや、難しさなども紹介され、動物たちが懸命に生きている姿が伝わって来ました。それに、そこで暮らす人々の知恵も。道東の素晴らしさと厳しさがこの本を通して垣間見られます。 一生懸命生きている野生動物が、病気や怪我、農薬中毒などによって生命の危機を迎えた時、それを可哀そうに思った心やさしい人たちによって、森の獣医さんの病院に担ぎ込まれて来ます。この野生動物たちは、現時点の置かれている真実の自然状況を、死をもって私たちに伝え、そのメッセージを受け止めた人たちによって、改善されている事も知りました。是非、日本にもこの様な自然があることを読んで見てください。考えさせられる事が多いと思います。

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