日本の文学賞

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石の神 (福音館創作童話シリーズ)

児童文学ファンタジー大賞

石の神 (福音館創作童話シリーズ)

田中彩子

受賞時の「宿神」は、刊行時に『石の神』へ改題され、大幅に加筆修正された児童文学である。江戸時代の石屋で修行する少年たちを通じて、才能、嫉妬、信仰、石に宿る力を描く。

児童文学石工信仰才能友情

作品情報

石工をめざす少年たちの前に、石に宿る力と心の暗がりが立ち現れる。

田中彩子作、一色画。福音館書店公式および書店ページで、受賞作「宿神」を改題・加筆した『石の神』として刊行されたこと、ISBN とページ数を確認した。

レビュー要約

  • 少年たちの成長物語として読みやすく、石神への畏れが現実の職人仕事と結びつく点が魅力とされる。児童文学でありながら、才能への不安や競争心も濃く描かれている。

書籍情報

出版社
福音館書店
発売日
2014-04-10
ページ数
232ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784834080919
ISBN-10
4834080919
価格
2144 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

江戸時代、上州の石屋「大江屋」に、石工見習いのふたりの少年がいた。ひとりは、一流の石工をめざし一心に修行に励む寛次郎。もうひとりは、天才肌で素性の謎めいた申吉。申吉は実の名を捨吉といい、「石神」を祀る「荒れ地」からやってきたのだった……。宿神思想に想を得て、ふたりの少年の成長を描いた意欲作。第12回児童文学ファンタジー大賞佳作受賞作、待望の刊行。

田中彩子(たなかあやこ) 1979年生まれ。2002年「ニノ」で児童文学ファンタジー大賞奨励賞を受賞。2005年「白線」で再び同賞受賞(『天狗ノオト』と改題し、2013年理論社より刊行)。2006年「宿神」が同賞の佳作に入選。これを改題・加筆修正した作品が本書である。 一色(いっしき) 1976年生まれ。主に平面作品を中心に活動。鉛筆の濃淡を用いた深みのある作品や、鉛筆画に油彩を塗り重ねた作品などで独特の世界を作り出している。書籍の仕事はこれが初めて。

レビュー

  • 骨太な小説です

    子供の国語試験に題材として載っており、全文を読みたくなって購入。 私が読みたかったのですが、子供もかなり気になっていた様子で、一緒に読みました。 長い小説ではありませんが、読後に長いため息が出ます。 軽い小説が多い昨今ですが、このようなものこそ読むに値するとかんじました。

  • ゆっくりじっくり読みたい本

    知人にすすめられて借りて読みました。とても良かったので、もう一度読みかえしたいと思い購入しました。読み応えあります。ゆっくりじっくり読みたい本です。十代の若い人たちにぜひ読んでほしいので、機会があれば紹介したいと思います。

  • 大きな事件が起こるわけでもないですが飽きません。

    村の境界の見回りを任されながらも、村に入ることは許されぬ人々の中で育った捨吉。彼はその身分から救ってもらえた、その状況を受け入れられずに逃げ出してしまい、放浪します。 石工を目指して修行をしている寛次郎。下に弟子が入らないので三年間も下働きのままで、未だに石工の修行をさせてもらえません。 そんな折り、流れ石工に連れられてきたのが捨吉。そのおかげで寛次郎は下働きから石工見習いになりますが、なにも話さない捨吉に戸惑います。 やがて、捨吉も下働きから見習いに上がり、その腕前はスタンダードではありませんが、異様な力があります。 ところが、彼は本気で石を掘ろうとはしません。なぜ? 大きな事件が起こるわけでもないですが飽きません。 最後辺りが急ぎ気味かなとは思いますが、筆力で読ませていきます。 一色の静かな絵が作品を合って、とてもいいです。

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