作品情報
繊細で濃密な少女たちの夜を描く、ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
MF文庫ダ・ヴィンチとして文庫化。出版社公式と書店情報で ISBN、発売日、収録作、内容紹介を確認できる。
レビュー要約
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少女同士の距離感と詩的な感性を評価する声がある一方、浮遊感の強い語りを好みが分かれる要素と見る読者もいる。
書籍情報
- 出版社
- メディアファクトリー
- 発売日
- 2008-06-21
- ページ数
- 187ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784840123457
- ISBN-10
- 4840123454
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第1回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。 少女の痛み、憧れ、狂気、そして…… 痛いけどやさしい。かわいいけどこわい。 前川梓という、新しい怪物が生まれました。 ようちゃんは少し変わっている。一人でじいっと何かを見つめているときもあるし、「空の向こうから誰かが見てる」と突然言い出したりもする。亜紗子は、そんなようちゃんがうらやましくてたまらない。ようちゃんの行動や言葉すべてに、自分にはないもの、自分がどんなに強く欲しても手に入らないものがある、と。繊細で濃密で、そして時に残酷な10代の女の子たちのヒリヒリとした日常を、詩的な表現で鮮やかに描き出す。
第1回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞者。 1984年兵庫県生まれ。
レビュー
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気楽になれる
主人公の友達のようちゃんはちょっと変わった女の子だけど、生きているものの全てを見抜いているような、そんな感じを読んでいて、受けた。 そんな主人公アサコがようちゃんの事を羨ましいと思うように私もようちゃんを羨ましいと思いました。 読み終えて、胸にあったつっかえが消え去ったようで、スッキリする本でした。おすすめです☆
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いい文章を書く人です。
「私」とクラスメイト、「ようちゃん」との交流を描いた、第一回ダ・ヴィンチ文学賞受賞作品。 いつ死んでもいいように毎日「遺書」を書き換え続ける「ようちゃん」。雨粒には親と子がいるという「ようちゃん」。つばめは自由にあきて日本にやってくるという「ようちゃん」。私は「ようちゃん」に魅せられ、恋人の前で「ようちゃん」のように振る舞うまでになる。 この「ようちゃん」の魅力が物語を引っ張っていくのだが、「私」のあいまいな自己を巡る物語として読むと、とても真っ当な青春小説。 所々「文学」っぽい「比喩」につんのめることもありますが、いい文章を書く人です。
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現実の中の非現実
思春期独特の影が散りばめられている作品。文章の書き方とファンタジーな感性のようちゃんが大好きなので星5つです。
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暗い
文章がじめっとしていて暗〜い雰囲気が漂っていました。 こういう話はもうお腹いっぱいです・・・ 最近、『精神を病んでいるのがカッコイイ』と勘違いしてる人多過ぎませんか。 この話の中でも、ようちゃんはアサコのことを振り回しているし、やっぱ心が健康な人間が一番だな〜と再確認しました。 ラストも斬新なように見えて、どこかで読んだことがあるような感じ。 特にラストに手紙が出てくるところは 明らかに他の小説で見たことがあります(^-^; あんまり子供に読ませたくないな〜と思いました。 自分の子供には明るく育って欲しいので。
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痛い 懐かしい
中学生や高校生にうけそうです。 『つぐみ』とかに近いものかがあるかも。 しかし、いましたよね。こんな女の子(ようちゃん)。 高校時代にいた、リストカットとかしてた痛い娘を思い出しました。 本人は自分に酔ってるんだけど、周りは引いてる&迷惑している、っていう・・笑。 これはお話なので ようちゃんは本当に魅力的な娘なのかもしれませんが、実際にいたら痛過ぎますよね。現実なら、不思議ちゃんに憧れる平凡な娘、って感じ。 そんな娘の感情がよくわかる作者はすごいてですね。痛い娘の気持ちがわかり過ぎ。 すごいでな〜 尊敬しとーよ。
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似てた
自分とようちゃんの性格が似てて,とても共感をもてました。 悩みを抱いて生きるようちゃんのこころは,私の心の投影にも思えて,親近感を持って読むことができました。
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最後までドキドキしました。
読み終わった時、ほっとしました。 「ようちゃん」が、すごく不安定で恐かったので 本当に良かったと、とにかくというかとりあえずというか安心しました。 十代の時はなんかこんな感じだったなーと懐かしくなるとともに よくこんなお話を書けるなーと、作者を恐ろしくもうらやましく感じました。 まるで「アサコ」が「ようちゃん」に感じた気持のように・・・・ とりあえず心がほっこりとなったので、お勧めです。
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小説というより、詩に近いかも。
人は大人になるにつれ、生きていくことに関する余分な能力や感性を次々に脱ぎ捨てていきます。「ようちゃん」は、年齢(高校生)相応に脱ぎ捨てることなく、いや、脱ぎ捨てられずに、あぶなっかしく生きています。その痛いほど敏感な感性は、既視感(デ・ジャ・ビュー)にも似た妙な懐かしさを呼び起こします。 強烈に感性を刺激する文章(言葉たち)は、小説というより詩に近いような気がします。最近読んだ「トンちゃん(中村葉子・著)」にも良く似た読中・読後感でした。 次作が楽しみです。
関連する文学賞
- ダ・ヴィンチ文学賞 第1回(2006年) ・大賞