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京都怪談 おじゃみ (幽BOOKS)

『幽』文学賞

京都怪談 おじゃみ (幽BOOKS)

神狛しず

京都の古民家で暮らす女性の一人称を通じ、家に潜む異形の家族と過去の罪を描く怪談。京都弁の語りと生活感が、不穏さをじわじわ立ち上げる。

怪談京都

作品情報

京言葉の奥から、家に棲むものと過去の罪がにじみ出る。

夫と幼い息子と暮らす女性が、家の押入れや壁の隙間を這う異形の存在を抱え込む。家庭の親密さと閉塞感、語り手の罪悪感が結びつき、京都怪談としての粘りのある怖さを生む。

レビュー要約

  • 京都弁の語り、家の閉塞感、語り手の価値観が生む居心地の悪さに強く反応する読者がいる。驚かせる怖さよりも、読後に残る粘着質な不安が魅力になっている。

書籍情報

出版社
メディアファクトリー
発売日
2010-05-19
ページ数
253ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784840134064
ISBN-10
4840134065
価格
147 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第4回『幽』怪談文学賞・短編部門大賞受賞の京都怪談 京都のおんなを、なめたらあきまへんえ。 京都を舞台に展開される、おんなの想いがつまった6つの短編怪談。 夫と五歳の一人息子と、京都の古民家で暮らす「私」。 そこにはもう一人、押入れや壁のすきまに潜む“秘密の家族”が住んでいる。 それは、十代の頃に私が産み落とした赤ん坊だ――(「おじゃみ」) 古民家に暮らす妻、由緒ある家に嫁いだ若奥様、 古くからの町家で祖母・母と暮らす妙齢の女性、京都の大学生、女子高の生徒……。 さまざまな「京おんな」の生きざまを描く六つの怪談物語。 収録作品:「おじゃみ」「前妻さん」「増殖」「虫籠窓」「正体見たり……」「安全地帯」

神狛しず(かみこま・しず)●京都府京都市生まれ。現在、府下五里五里の里(城陽市)在住。同志社大学神学部卒業。図書館勤務を経て、 2008年、別名にて第6回北区内田康夫ミステリー文学賞大賞受賞。2009年、「おじゃみ」で第4回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞。 犬好き。愛犬は二匹のシーズー。

レビュー

  • 京言葉で語られる怪談、とても良い雰囲気です。

    もの柔らかい口調なのに、芯の強さが出ていて京都の女性の描写が秀逸だと思いました。怪異に動じない女性たち。どの話も面白かったですが、私は「虫籠窓」が気に入りました。

  • 怪談

    表紙の絵とおじゃみという題名から可愛い妖怪か可愛い幽霊の話だと思い込んでいました。 読み終えると、なんとなくモヤッとする怪談の短編集でした。

  • 読む順番

    すごい面白かったです、怖うける。 安全地帯、正体見たり、増殖、虫籠窓、前妻さん、おじゃみ、の順番で読むのがお勧め。

  • 舞台が京都というのも一役買ってるんでしょうね

    京都を舞台とした怪談集。怪談といってもお化けが怖いという感じではない。私はこれは人が怖かった。 怖いというか、ザワザワするというか、あまり好きではない。上手に怖がらせていると思う。なんというか、怖いんだよ!人が! お化けが嫌いな人でもいけるんじゃないか? 漫画の雑誌とかである、「嫁姑」のものとか「ご近所さん」のものとかと同じような怖さを感じます。 そこにちょっとこの世でない味付けがされている感じかな?

  • なかなか面白かった

    全編京都弁だと読みにくいかな?と思いきや、心地よいリズムで読みきれた。怪談なのにジメジメした感じはなく、不思議な雰囲気を持った本だ。この作家の別ジャンルの話も読んでみたくなった。

  • 淡々と、平凡中の怖さ。

    京都言葉が、豊かなので、読み易くなっている。 怖いし、他に対策があるはず、と思わせてしまうので、星1つ減。 文章はテンポもよく、読み易く、読むものを物語に引き込み、惹き付ける。 この先の作品が愉しみ。

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