『幽』文学賞 ゆうぶんがくしょう
第4回(2009年)
怪談公募新人文学賞
受賞者
4名
藤原葉子
佳作
蛸地蔵
岸和田の蛸地蔵伝承を題材に、戦国期の土地と信仰を背景にした時代怪奇小説。第4回『幽』怪談文学賞長編部門佳作として確認できる。
蛸地蔵の伝承を、戦国の土地と信仰の怪奇へつなぐ。
怪談時代小説蛸地蔵伝承
神狛しず
大賞
京都の古民家で暮らす女性の一人称を通じ、家に潜む異形の家族と過去の罪を描く怪談。京都弁の語りと生活感が、不穏さをじわじわ立ち上げる。
京言葉の奥から、家に棲むものと過去の罪がにじみ出る。
253ページ
怪談京都家罪
受賞時の「住処」を「富士子」と改題し、短編集『富士子 島の怪談』の表題作として収録された怪談。旅先で民宿を購入してしまう出来事から、土地と人間関係に絡みつく奇妙な縁が立ち上がる。
旅先で手にした民宿が、土地と人の因縁を呼び込む。
240ページ
怪談島民宿因縁
金子みずは
佳作
葦の原 ありふれた死の舞踏
家や土地の記憶をめぐる怪談競作集に収録された短編。葦の茂る原の記憶と、ありふれた死が舞踏のように反復される感覚を結びつける怪談として読まれている。
葦原の記憶に、ありふれた死の気配が舞う。
怪談家土地の記憶死