日本の文学賞

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白馬に乗られた王子様

ボイルドエッグズ新人賞

白馬に乗られた王子様

石岡ショウエイ

『白馬に乗られた王子様』は、石岡ショウエイによる小説。王子様像を反転させた題名のもと、恋愛と自己像をコミカルに扱う小説。期待される物語の型をずらしながら読ませる。

恋愛コミカル自己像物語の反転

作品情報

白馬に乗られた王子様は、恋愛を軸に作品世界を立ち上げる。

王子様像を反転させた題名のもと、恋愛と自己像をコミカルに扱う小説。期待される物語の型をずらしながら読ませる。

書籍情報

出版社
産業編集センター
発売日
2011-07-30
ページ数
287ページ
言語
日本語
サイズ
18.6 x 12.7 x 1.9 cm
ISBN-13
9784863110618
ISBN-10
4863110618
価格
149 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第12回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。 21歳の美月は子供の頃から毎晩「白馬の王子様」の夢を見ていた。 ところが、ある晩、夢の中に白馬とともに現れた王子は、こんなことを言った。 「私が禁を破り、あなたに理想的な夢を与えすぎたせいで、あなたは一生、恋ができなくなりました」。 嘆く美月に残された道はただひとつ。あと二日で現実の世界で恋に落ちる相手を見つけること。 こうして、二人と一頭の、二日間だけの恋をめぐる冒険が始まった!

1974年7月19日、富山県生まれ。名古屋大学法学部卒。TV局に勤務後、漫画家となる。 石岡ショウエイ名で週刊少年ジャンプに連載をもつも、原因不明の病に倒れ漫画家の道をいったん断念。 現在は療養しながら創作活動の道を模索している。 本書『白馬に乗られた王子様』で第12回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。

レビュー

  • レビューしたくなる

    ネットのニュースで病気と知りその後が気になっていた漫画家がまさかの文学賞を受賞しての小説家デビュー。半分は追っかけ、半分は茶化しのような気分で購入。 失礼な言い方ですが、立派に小説だったと思いました。いや、立派な小説だと。導入からラストまで一気読み。 何度も笑い何度も切なくなった。恋愛メインの話であるはずなのに手に汗握って興奮するような展開に感じたのはどういうことだろう。 泣いてしまった読後は映画館に行った後のような感覚でした。 漫画好きで小説をそれほどたくさん読む人間ではないのでわからないのですが、こういった笑いの多い作品は本格的な小説読みからしたら安っぽく見えたりするのでしょうか。 この人は最初から小説の世界の方があっていたように思う。

  • ファンタジーかと思ったら普通の小説だった……

    出だしや設定が秀逸で思わず読み進めたが、 途中から(お見合いパーティーのあたりから)どうも普通の小説に化けてしまい、 最初の突拍子もないワクワク感が一気に薄れてしまった。 なぜならファンタジーの世界からリアルの世界に移行しただけでなく、 そのリアルな世界がどうにも非現実的で、プロ野球選手との首を傾げたくなる展開にもガッカリしたし、 料亭の描写もほとんどなくて(おそらく作者が足を踏み入れたことがないからだろうが)、 そういう点がリアル性のなさを増してしまい、とどめにビルに乗りこむところで残念さがMAXに達した。 家庭環境の悲惨さがストーリーに絡んでいるようでいて、決してそうではなく、 ごはんを食べながらミートスパゲティを食べるようなミスマッチ感が際立っているのも残念だし、 もう少し白馬に乗られた王子様が、情けなくも存在感のある立派なキャラとして描かれていればよかったのにと思う。 とにかく、「これからどうなるんだろう!」というワクワク感がお見合いパーティーで一気に萎んだのが残念にすぎる。 非現実的な設定を出したなら、そのまま想像も付かない世界へと引っぱっていってほしかった。

  • だまされた!

    ある普通のOLの、誰もが願ったことがある『白馬の王子に迎えに来て欲しい』という稚拙な願い。それがきっかけで彼女は冒険に出る。辛い現実という名前の。 著者の石岡琉衣という方は、某週刊漫画誌で一風変わった漫画を連載していた石岡ショウエイ氏である。 という情報を知っていたので、漫画から作家への転向というものに一縷の不安要素がありつつ、興味本位で購入。 しかし、その繊細かつ流れる様な文章と、ツカミから一気に読ませる内容に驚かされた。 けしてご都合にはならない現実の描写から、流れる様なストーリーと魅力溢れるキャラクター。 端々に見られる優しさがこの著者の文章の特徴ともいえるかもしれない。 誰にでもお勧めできる本というのは数少ない。これはそのひとつだろうと思う。 個人的には、図書館戦争などの有川浩作品を少し深くしたような、そんな印象だった。 次回作にも期待したい。

  • この本は

    字が大きめで行間も開いていて内容も難しくないので普段から本を読む習慣がない人向けの本ですね。 私には本の厚みも内容も薄く思えました。 アントワーヌのキャラがチャラいので重くはないですが、時に脈絡なく何かにつけてサンドバッグにされているシーンがギャグとして描かれているけれど全く笑えずむしろ不快でした。 内心で同僚に『年下食いの』や『不倫の』などの二つ名を付けて呼ぶ主人公の美月を含め全ての登場人物に残念ながら好感が持てません。 母親がとっかえひっかえ男を連れ込んでいた家庭で育った美月を夢の中でも現実世界でも救いたいが為にファンタジーと生々しさのバランスがとれていないように思います。 色々書きましたが石岡琉衣先生の次回作に期待しています。

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