日本の文学賞

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をとめ模様、スパイ日和

ボイルドエッグズ新人賞

をとめ模様、スパイ日和

徳永圭

『をとめ模様、スパイ日和』は、徳永圭による小説。少女的な感性とスパイ小説の軽快さを組み合わせたエンターテインメント小説。日常と任務のずれを、ユーモアを交えて描く。

スパイ青春ユーモア任務

作品情報

をとめ模様、スパイ日和は、スパイを軸に作品世界を立ち上げる。

少女的な感性とスパイ小説の軽快さを組み合わせたエンターテインメント小説。日常と任務のずれを、ユーモアを交えて描く。

書籍情報

出版社
産業編集センター
発売日
2011-07-30
ページ数
255ページ
言語
日本語
サイズ
18.6 x 12.7 x 1.6 cm
ISBN-13
9784863110625
ISBN-10
4863110626
価格
1320 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

新人賞の〆切が迫っていた。コールセンターで働きながら少女漫画家をめざす私は、 コンビニの前で冴えない中年男性とぶつかり、投稿原稿を見られてしまう。 動揺しつつも出勤した私の前に、新センター長として現れた男性。 彼はなんと、今朝ぶつかった中年のおじさんだった。 トップシークレットを握られた私の焦りをよそに、 新センター長はつかみどころのない笑顔と不思議な魅力でまわりを巻き込んでいく。 漫画に仕事に恋に揺れ動く20代乙女の心情を切なくも愛おしい筆致で描いて、 第12回ボイルドエッグズ新人賞に輝くデビュー作。

1982年愛知県生まれ。京都大学総合人間学部卒。 メーカー等の勤務を経て、第12回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した 本書『をとめ模様、スパイ日和』で作家デビュー。名古屋市在住。

レビュー

  • 誰もがもつ「私」の一面

    25歳の私はコールセンターに勤めながら少女漫画家を目指している。 曖昧で穏やかな時間を送っていたが、新しいセンター長が赴任してきてからそんな日々が一変して…。 20代の揺れ動く心情を軽やかに描いたアイボリー色の良作。 万城目学を輩出した「ボイルドエッグズ新人賞」受賞作。 まるで「私」になったような気持ちで一気読みしてしまった。 あちこちで悩みながら自分の道を一歩一歩探っていく「私」は、きっと誰もがもつ自分の一面なんだろう。 漫画モチーフを使っているからか、登場人物たちは皆どこかしらステレオタイプでイメージが容易。 それとは対称的に「私」は個を排すように描かれる。 一人称の文体とも相まって「私」と一体化したような気になるのかも。 若干時系列が分かりにくい箇所があるのが難点か。 (あと三河在住としては方言に気になるところあり) 著者は今作がデビュー作となる。 次作も期待したい。

  • 職業「作家」「現在、処女作執筆直後」

    作品も作者も賞の内容も知らずに購入。 帯の「少女漫画家めざす25才乙女vs中年おじさん装う凄腕スパイ」の一点に惹かれての買い。 率直簡潔に一言「大人向け少女マンガのネームだな、こりゃ」 おまけを捻ったつもりでつけているけど、↑な感想なので、メタフィクションもどきにしかなってない。 裏帯で「等身大の20代半ばの女性をヴィヴィッドに描いているのです。文章が簡潔で的確であるため・・・そこで起こったある出来事が、手に取るように読者に伝わります」とあるが、村上達朗という人、ジェントルに言うねぇw 「文章が簡潔で的確」ってのは、読者が想像の余地を抱くこともなく、「即物的で淡々とした最低限の描写」でしかないということだし。 「等身大の20代半ばの女性」ってのも手垢のついた表現だが、どっかで見たような聞いたような「あるある」っぽい人物のことを「等身大」というのかなぁ? 「ヴィヴィッドに描いている」ヴィヴィッドって、「作家の禁じ手」のような表現ですねw主人公含めて、ステロな設定で、脇役の皆さんなんて、ストーリー回すためだけに、老いらくの恋や彼氏の暴力を受けていますよ。スパイの正体も含めて、登場人物の言葉を借りるなら「ストーリー。ちょっとこれは都合よすぎるよ」であります。 まぁ、40代半ばの中年おじさんが「勘違い!」で買ってしまった本を厳しく言ってはいけないのだろうが、これから頑張れ!以上の言葉が見当たらない。まぁ、この手の新人賞受賞作ってのは、こういうレベルなのかもしれんけど。

  • 読みやすい

    特別スリリングな展開が繰り広げられるわけではない。 しかし、読みやすい。描写が非常にうまいのである。内容がすうっと頭に入ってきて、読み進めるのにストレスを感じない。 また、登場人物の人数を必要最小限に抑え、個々の特徴もうまく出しているのも、読みやすい理由であろう。 とても将来性を感じさせる作家である。

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