作品情報
歴程新鋭賞で注目された、河津聖恵の個性がうかがえる作品。
『夏の終わり』は、歴程新鋭賞の受賞作として知られる作品である。詩、文学賞の領域で読まれ、題名が示す世界や問題意識を通じて、作者の表現の特徴に触れられる。
書籍情報
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 1998-08-01
- ページ数
- 63ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784894022584
- ISBN-10
- 4894022583
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 夏の終わり: 詩集 : 河津聖恵: 本
レビュー
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「終わり」はもしかしたら「終わり」ではなくなる。
詩集「夏の終わり」河津聖恵 あとがきに「この詩集は夢の中という設定で旅をしています。」とある。そして、『詩と言うもの自体言葉の旅だとすれば、その旅には現実の旅以上につよく、鮮明な空(白)が必要であるように思えます。それが、ここでは「夢」という設定』。そして『「夏」は「夢」や「無限」へその意味を広げて いく言葉です。』と。 筆者のその巧みな言葉たちににまどわされ、わたしも夢の中に迷い込んでしまったような不思議な感覚を覚えながら読み終えました。 一番こころにのこった言葉は、『そのことによって「終わり」はもしかしたら「終わり」ではなくなる、 たとえ「はじまり」ではないにしても、名ずけようもないものものとして蘇るかもしれない、とも思うのです。』といゆところです。 それは、この一年の間に、現に直面してきたことでもあったからなのです。この詩集の初版は1998年8月、もう26年も経っています。けれども、わたくしがこの一年間、直面してきたことを、もうそのころ、筆者は 感じ取ってもいたのです。それを知った時の、私の驚きは、筆者の言う、『「終わり」はもしかしたら「終わり」ではなくなる、たとえ「はじまり」ではないにしても、名ずけようもないものものとして蘇るかもしれない、とも思うのです。』といゆう言葉でした。 読むひと、一人一人、感じ得るところは違うでしょう。そこが夢の中の旅でと言える所以のようにも思いました。
関連する文学賞
- 歴程新鋭賞 第9回(1998年) ・受賞